「ふき」は春が旬の山菜ですが、食べたら蕁麻疹や腹痛・下痢を起こした!とう事例があります。ふきにはアレルギーがあるということなのでしょうか?食中毒はあるのでしょうか?今回は、
- ふきってどんな野菜?
- ふきのアレルギー症状とは?
- ふきによる食中毒はある?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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ふきってどんな野菜?
学名 | Petasites japonicus |
分類 | キク科フキ属 |
原産地 | 日本 |
おいしい時期 | 4月〜6月 |
ふきは、日本の山に自生する山菜の一つです。大きなハート形の葉と太めの茎で、茎を食用としています。日本が原産で、北海道や沖縄など気候に関わらず広い地域に分布しているのが特徴です。
最近ではあまりスーパーで見かけることがありませんが、加熱すると柔らかくて苦みもないので非常に食べやすい野菜です。
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ふきによるアレルギーはあるの?
ごく稀ですが、ふきによってアレルギー反応を起こすことがあります。茎よりもふきの蕾である「ふきのとう」を食べることで発症します。(上記の写真がふきのとう)
ふきのとうには雄花と雌花があり、 雄花の花粉にアレルギー反応を起こす ようです。そのため、調理する前しっかり洗えていなく、花粉が付着した状態で食べてしまうと発症する可能性があるのです。
ふきによるアレルギー症状は?
ふきのとうを食べることで発症するアレルギー症状には、このようなものがあります。
蕁麻疹
じんましんは食品アレルギーで最も起こりやすい症状と言われています。皮膚にぷつぷつが出たり、全体的に赤くなったりするほか、むくみが見られることもあります。
ちなみに、皮膚反応はその対象である食品を摂取してから最短で1時間で症状が現れると言われています。また遅くとも4時間以内に症状が体に現れるようです。
腹痛・下痢
ふきのとうとの相性が悪いため消化器系が弱ってしまい、胃痛・腹痛を発症し、結果下痢してしまうことが起こり得ます。消化器系が弱ると腸内で上手く消化ができないため、下痢を起こします。
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その他の症状
ふきのとうによるアレルギー症状は、蕁麻疹や腹痛・下痢が多いようですが、それ以外にもこのような症状が起こる可能性があるので注意しましょう。
- 喉の痛み
- 嘔吐
- 顔の腫れ
ふきによる食中毒はある?毒性は?
「ふきに毒性はない?」という疑問ですが、実はふきには毒性が含まれています。主に煮物にして食べられているふきですが、危険性はないでしょうか?
ふきが持つ毒性成分は 「ピロリジジンアルカロイド」 というもので、植物が虫などの外敵から身を守るために生成している天然の毒性分です。
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ピロリジジンアルカロイド
ふきの天然毒性分「ピロリジジンアルカロイド」は、加熱しても壊れにくい性質なので、熱処理ではなくあく抜きによって取り除く必要があります。
ふきの天然毒性分ピロリジジンアルカロイドが体内に入ると、肝臓障害を起こす可能性があるとされる
日本ではピロリジジンアルカロイドを含むふきを食べたことによる健康被害は報告されていません。しかし、海外ではピロリジジンアルカロイドを含む健康食品や飲み物を摂取し続けたことで、肝臓障害を発症したケースが報告されています。
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ふきのとうアレルギー検査も
ふきのとうによるアレルギーを持っているかどうかは、病院で血液によってできる「アレルギー検査」で調べることも可能です。ふきのとうはなかなか食べる機会が無いかもしれませんが、食品や動物など自分がどんなアレルギーを持っているかを調べられるので、興味のある方は検査してみてくださいね。
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まとめ
「ふきによるアレルギーや食中毒」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- ふきには、ふきのとうの雄花の花粉に反応するアレルギーがある
- ふきにはピロリジジンアルカロイドという天然の毒性分が含まれている
- 毒性分や苦味を消すには、あく抜きが必要
ふきを家庭で調理するには手間と時間がかかりますが、春を感じる季節の野菜なので、是非旬の時期に一度ふき料理を味わってみてくださいね。
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