ふきによるアレルギー症状とは?ふきのとうとの違いは?栄養価は?

皆さんは、山菜のふきを食べたことはありますか?ふきといえば煮物にしてたべるのが一番有名ですが、味のしみ込んだふきの煮物はシャキシャキ感と甘じょっぱさを同時に味わえてとても美味しいですよね。

とても美味しいふきですが、実は一部の人はアレルギー症状が出てしまう人もいるようです。

今回の記事ではふきとはどんな山菜なのか、ふきのとうとの違い、栄養価、アレルギー症状について解説していきたいと思います。

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ふきってどんな山菜?

ふきは、日本の山に自生する山菜の一つです。大きなハート形の葉と太めの茎で、茎を食用としています。日本が原産で、北海道や沖縄など気候に関わらず広い地域に分布しているのが特徴です。

最近ではあまりスーパーで見かけることがありませんが、加熱すると柔らかくて苦みもないので非常に食べやすい野菜です。

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ふきとふきのとうって違うもの?

ふきのとうとふきは広い目で見ると、「同じ物」です。ただ、ふきのとうが大きくなるとそのままふきになるわけではありません。

ふきのとうは、ふきの「つぼみ」の部分。そして、ふきはふきの中の「葉っぱ」の部分なのです。

スーパーで売られているふきを見ると、「茎のように棒状になっている」ため、殆どの人は「ふきは茎の部分」だと誤解しています。

一般的に販売されているふきは「ふきの葉っぱの部分」です。

ふきの茎の部分は実は地中に埋まっていて、そこから葉っぱを地上に出しているのです。

ふきのとうはふきのつぼみの部分であり、春になると先にふきのとうが地上に現れ、その後ふきの葉っぱの部分も地上に生えてくるという順序で成長します。

ちなみに、ふきが生える場所は、ふきのとうが生える場所と必ずしも一緒ではありません。

湿度や環境などの違いから根を広く伸ばして、別の場所にふきが生えることも多いのです。

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ふきは栄養価が高い

香りや歯ざわりを楽しむことができる旬野菜のふきには、以下のような栄養素が含まれています。

  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • マンガン:マンガンは、食事によって取り込んだ食べ物の炭水化物、脂質、タンパク質の代謝を助ける必須ミネラルです。加えて、骨形成に関わり、丈夫な骨と軟骨を維持を助けます。加えて、体内のホルモンの合成も担うミネラルです。
  • 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
  • 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
  • β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。

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ふきやふきのとうでアレルギーが出る?

ごく稀ですが、ふきによってアレルギー反応を起こすことがあります。茎よりもふきの蕾である「ふきのとう」を食べることで発症することが多いです。

ふきのとうには雄花と雌花があり、 雄花の花粉にアレルギー反応を起こすようです。そのため、調理する前にしっかり洗えておらず、花粉が付着した状態で食べてしまうと発症する可能性があるのです。

ふきのとうで出るアレルギー症状とは?

ふきやふきのとうを食べることで発症するアレルギー症状は以下のものがあります。

  • 蕁麻疹
  • 下痢・腹痛
  • 喉の痛み
  • 嘔吐
  • 顔の腫れ

皮膚反応はその対象である食品を摂取してから最短で1時間で症状が現れると言われています。また遅くとも4時間以内に症状が体に現れるようです。

アレルギー反応が出たら少し様子をみて、どんどん悪化していくようならすぐに医療機関に相談するようにしましょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • ふきは日本の山に自生する野菜
  • ふきのとうとふきは同じものだが、食べる部位が違う
  • カリウムやマンガンなどのミネラルや食物繊維が豊富
  • ふきよりもふきのとうを食べる方がアレルギーが出やすい
  • 悪化しそうならすぐに医療機関へ

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。 

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