バナナは便秘解消に逆効果?朝バナナ・夜バナナの効果|毎日食べるとどうなる?

バナナ」は朝ごはんやおやつにピッタリな果物ですが、「便秘解消に効果がある」のは知っていますか?どんな栄養素の働きによるものなのでしょうか?また、中には逆効果となる体質の人もいるようですが、どんなタイプなのでしょうか?今回は、

  • バナナの栄養/便秘に効果的な理由
  • バナナは便秘に逆効果と言われるのはなぜ?
  • 便秘解消するバナナの食べ方4選!
  • バナナを毎日食べるとどうなる?
  • 便秘に効くバナナ以外の食べ物は?

これらのテーマについて紹介いたします。

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バナナの栄養

バナナは食べるとすぐにエネルギーに変わるので、スポーツ選手が試合前に食べる食材としても人気です。ビタミンB群が豊富で、エネルギー代謝を円滑にする働きがあります。

また、食物繊維は100gあたり26g含まれており、お通じに効果的です。マグネシウムは果物の中でもトップクラスの含有量で、体の代謝作用全般で大きな役割を持っています。

  • 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
  • ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
  • ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
  • ナイアシン:ナイアシンは、糖代謝、脂質代謝の補酵素としての働きで、エネルギー生成のサポートします。ナイアシン一つで複数の代謝工程をサポートするのが大きな特徴です。他にも肝臓におけるアルコール代謝の二日酔いの原因になるアセトアルデヒドの分解を助けます。
  • マグネシウム:マグネシウムは、健康な骨を作る上でビタミンDを活性型にする働きや、エネルギー代謝、たんぱく質の合成を担います。マグネシウムは、体内の酵素の要になる触媒や酵素反応を助ける働きを含めると300種類以上サポートしています。血圧の調整機能もあり、片頭痛や冷え性の改善にも効果があるとされています。
  • オリゴ糖:オリゴ糖は、複数のブドウ糖、果糖といった単糖類が結合して鎖になった状態のものです。体内に入ってから酵素で分解されるため、血糖値の急激な上昇を抑えることが知られています。虫歯にもなりにくく、腸内環境を整える働きも持っています。

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バナナは便秘解消に効果的?

バナナは便秘解消に効果的な食べ物で、お通じに悩んでいる時には進んで摂りたい果物です。バナナの持つ豊富な食物繊維がその秘訣ですが、更に詳しい成分と働きを見てみましょう。

便秘に効く理由

バナナが便秘に効く理由には、食物繊維に含まれる「レジスタントスターチ」という成分にあります。レジスタントスターチは消化酵素で分解されないでんぷん質で、 便を柔らかくして排出を促進する働き があります。

レジスタントスターチの特徴

完熟バナナよりも青みがかった若いバナナに多く含まれる!

レジスタントスターチは熟すと含有量が減っていくため、便秘解消のためには青くて固めのバナナを食べる方が効果的です◎また、バナナが便秘解消に効く理由には、便の水分量を増やすマグネシウムと、腸内環境を整えるオリゴ糖の働きもあります。

バナナは便秘に逆効果って本当?

バナナが便秘解消に効く理由は、食物繊維やマグネシウム・オリゴ糖の働きであることがわかりましたが、「バナナは便秘解消に逆効果」と言われることがあるようです。これは本当なのでしょうか?

結論からお答えすると、バナナは体質によって便秘解消に逆効果となることがあるようです。この体質というのは冷え性疲れやすい体質の人で、腸のぜん動運動が鈍い体質であるため、食物繊維が豊富なバナナを食べても便秘解消の効果が得られないのです。人によって効果の有無は異なりますが、基本的にはバナナは便秘解消に効果的な果物です。

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便秘解消のバナナの食べ方4選

便秘解消のためのバナナのオススメの食べ方4選をご紹介します。食べるタイミング良い組み合わせの食材には、何があるのでしょうか?

朝バナナ

バナナを朝ごはんに食べることで腸内を刺激し、排出を促す効果があります。また、バナナは30分でエネルギーになるほど体への吸収が早いので、時間のない朝にもオススメです。朝ごはんに1本取り入れることで、バナナの糖分によって頭もハッキリし、エネルギー源となってくれます。

また、バナナに含まれるカリウムには血圧の上昇を緩和する働きがあるため、 高血圧の改善 にも良いとされています。

夜バナナ

寝ている間も腸は活動しているため、夜バナナを食べると翌朝スッキリ出やすい効果があります。食べるタイミングとしては夕食の30分前がオススメで、翌朝のお通じの良さを実感した方が多いようです。

また、バナナにはアミノ酸の一つである「トリプトファン」という成分が含まれ、脳内ホルモンの「セロトニン」を分泌させる働きがあります。これによってリラックス効果も期待できるので、寝つきの悪い夜にもオススメです。

  • トリプトファン:トリプトファンは、脳内物質メラトニン、セロトニンの材料です。メラトニンは人間の睡眠の質に関わる物質で、セロトニンは脳内を穏やかにする働きがあります。不足すると睡眠の質が低下やいつもイライラすると言った症状が現れます。摂取することで冷静で穏やかな思考を保ちます。

バナナヨーグルト

食べ方の組み合わせでは、「バナナ×ヨーグルト」がダントツで効果的です。ヨーグルトには腸内環境を良くするビフィズス菌乳酸菌が含まれており、食物繊維マグネシウムオリゴ糖が豊富なバナナとあわせて食べることで、より効果を感じやすくなります。

  • ビフィズス菌:ビフィズス菌は、腸に存在し、増殖することで、腸内環境を整えて、免疫力を高めたり蠕動運動を促進させます。正常な排便を促し、便秘や下痢と言った便の排出が上手く行かない腸の不調な症状を改善する働きを持っています。

豆乳バナナ

飲み物の組み合わせでは、「バナナ×豆乳」がオススメです。豆乳とバナナをミキサーにかければ、豆乳スムージーとなってお腹の持ちも抜群です。豆乳にもオリゴ糖が含まれており、腸内環境を良くしたり、それに伴って肌荒れを解消してくれるなど嬉しい効果の連鎖もあります。

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バナナは妊婦さんの便秘にも

妊娠中は、ホルモンバランスの関係で便秘になりやすくなります。病院に行けば便秘薬を出してくれることもありますが、妊娠中は胎児への影響がないよう、できるだけ薬は飲みたくないものですよね。

そこで効果的なのが「バナナ」です! バナナは妊婦さんが食べても全く問題のない食材 なので、ヨーグルトや豆乳と組み合わせて摂ることにより、ホルモンバランスによる便秘を解消する効果が期待できます。

ツワリでなかなか固形物を食べるのが難しい時は、豆乳や牛乳とあわせてミキサーにかけ、スムージーにすると良いかもしれません。

バナナを毎日食べるとどうなる?

バナナは通年手に入れることができ、値段も安いので家計の味方ですが、「毎日食べるとどうなるの?」という疑問もあるようです。「バナナは甘いから太るのでは?」と、ダイエットの心配になることもあるかもしれません。

しかし、 バナナの糖質は低く、血糖値の上昇を抑える働きもある ので「バナナによって太るのを心配する必要はありません」

バナナを毎日食べることで、便秘解消や、貧血予防・美肌効果・むくみ解消・代謝アップなどの嬉しい効果を期待することができます。

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便秘に効く食べ物はバナナ以外に何がある?

便秘に効く食べ物は、バナナ以外にもいくつかあります。先ほど食べ方の組み合わせで紹介した豆乳ヨーグルト、そして納豆・きのこ類・海藻類です。

納豆に含まれる「納豆菌」生きたまま腸内に届き、腸内環境を良くして排便を促します。また、きのこ類や海藻類には食物繊維が豊富に含まれているため、たまった便をカサ増しさせて排出する効果があります。

まとめ

「バナナと便秘の関係」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • バナナが持つ食物繊維・マグネシウム・オリゴ糖には、便秘解消効果がある!
  • バナナの便秘解消が逆効果の人は、冷え性で疲れやすいタイプ
  • 便秘解消効果をより強くするには、豆乳やヨーグルトと組み合わせるのがオススメ!

バナナは手軽に手に入る果物で、便秘解消だけではなくダイエット効果や美容効果も期待できるので、是非1日1本バナナを取り入れてみてくださいね!

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