生のアカモクの食べ方・下処理は?食中毒・副作用・下痢は大丈夫?効果も!

アカモク」は、そのねばねばが糖尿病や癌に効果のある海藻として注目されている海藻類ですが、「生のアカモク」は食べることができるのでしょうか?何か下処理が必要だったり、食べ方に注意点はあるのでしょうか?今回は、

  • アカモクの栄養と効果
  • 生でも食べられる?
  • 食中毒や副作用の危険はない?
  • 生アカモクの食べ方・レシピ

これらのテーマについて紹介いたします。

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アカモクってどんな食材?

英名 Sargassum
別名・和名 銀葉藻(ぎんばそう)
エネルギー(100gあたり) 19kcal
糖質量(100gあたり) 2.1g

アカモクは、ワカメやメカブなど海藻類の仲間です。北海道から日本全土の海に生息しており、栄養豊富な食材です。シャキシャキとした食感とメカブのようなヌメリがあり、さっぱりとした味わいが特徴です。

アカモクの寿命は短く、約1年なのですが、その間に10mにまで成長します!生の状態は褐色ですが、加熱するとワカメのように緑色に変化します。

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栄養

アカモクは、ワカメやメカブと比較するとミネラル類を豊富に含んでおり、美容と健康にはもってこいの食材です。カルシウム・鉄分・亜鉛・カリウムはどれもワカメやひじき・昆布以上で、体に良い効果が期待できます。

  • 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
  • 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
  • 亜鉛:亜鉛は、酵素の材料だけではなく、タンパク質や核酸の代謝に大きく関わるミネラルです。細胞分裂に関わるため舌や髪の毛の維持に多く使われます。皮膚や粘膜の維持にも欠かせないため、不足しがちなミネラルの一つです。
  • ビタミンK:ビタミンKは、骨の形成に関わり、ビタミンDとともにカルシウムを取り込むことを助けます。加えて、体内の傷を治すプロトロンビンの働きを助けるため、血小板が傷を塞ぐ働きを助けるビタミンです。不足すると、傷の治りが遅くなります。
  • ポリフェノール:ポリフェノールは、植物に含まれている成分で苦味や色素の成分で、5000種類ほど存在していると言われており、その種類ごとに特徴ある健康効果を持つ栄養素です。共通点はとても強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の除去や体の酸化による老化に関わる病気の予防に役立つ栄養素です。

効果

アカモクの粘り成分であるフコダインは、 癌を抑制する効果 があるとされています。また、血糖値や血圧を下げる効果もあるため、 糖尿病にも効果的 とされています。

他に、フコダインには内臓脂肪を燃焼する働きがあるため、 ダイエット効果や便秘解消・美肌効果 も期待することができます。アカモクによる健康効果には、このようなものもあります。

  • 免疫力アップ
  • 風邪予防
  • 美肌効果
  • 肥満予防・改善
  • 糖尿病などの生活習慣病予防

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アカモクは生で食べられる?

「アカモクは生のままでも食べられるの?」と思う方もいるかもしれませんが、「アカモクは絶対に生の状態で食べてはいけません」!というのも、アカモクを始めとする海藻類には、毒成分であるヒ素が含まれています。

ヒ素は、茹でることによって海藻から抜けていきますが、生のままだと含有している量をそのまま摂取することになります。

ヒ素の危険性

ヒ素が体内に短期間で大量に入った場合、このような影響が出ると言われています。

ヒ素を摂りすぎると?
  • 発熱
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 興奮
  • 脱毛

また、長期間にわたり体内にヒ素が入り続けると状態は悪化し、皮膚組織の変化癌を発生させるリスクもでてきます。

しかし、水洗い茹でこぼしをすることでヒ素をグッと減らすことができるので安心しましょう。普段食べている量では、上記のような症状が出ることはありません◎

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アカモクによる食中毒や副作用は大丈夫?

アカモクなど海藻類による食中毒は大丈夫?と心配される方もいるかもしれませんが、「アカモクによる食中毒の心配はありません」!アカモクに含まれるフコダインには、殺菌効果もあります。

しかし、食べすぎることで食物繊維の過剰摂取となり、下痢を起こす可能性がありますので注意しましょう。

下痢

アカモクには食物繊維が豊富に含まれているため、適量であれば腸内環境を良くする働きがあるのですが、過剰に食べることで消化不良を起こし、かえって下痢になってしまうことがあります。普段から胃腸が弱い方は、食べ過ぎに注意してください。

食べ過ぎた時の副作用

下痢以外にも、アカモクを食べすぎることで起こり得る副作用はないの?と思うかもしれませんが、「アカモクによる副作用はありません」!食べすぎることでお腹を壊してしまう場合もありますが、食べ過ぎが原因となって起こる副作用は特にないので安心してください。とは言っても、1日の摂取量はほどほどにしましょう。

アカモクはパック・湯通し済みのものも

アカモクはスーパーでも販売されていますが、パックになっているものはそのまま食べられるよう湯通し済みとなっています。生の状態で販売されているものは、家庭で茹でることでアカモクが含むヒ素を除去することができるので、下処理はきちんと行いましょう。

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下処理は?

アカモクが生の状態の場合は、絶対にそのまま食べてはいけません。ヒ素を減らすために茹でることが必要です。ヒ素を効果的に取り除く下処理として「茹でこぼし」があります。

茹でこぼしの方法
  1. アカモクを30分水に漬ける
  2. 水を捨て、沸騰したお湯で5分茹でる
  3. 水でよく洗う

この作業をすることでヒ素の含有量がぐっと減り、アカモクに粘り気が出てきます。粘り気は食物繊維の一種で、糖尿病予防や癌予防・ダイエット効果もある非常に体によいものです。

生のアカモクの食べ方・レシピ

アカモクはスーパーで便利な「パック」も販売されています。パックのアカモクを使って手軽に作れるアカモク料理をご紹介したいと思います。

ポン酢和え

引用:cookpad

海藻類の味付けとしてよく合うのはポン酢です。アカモクと薄切りきゅうりを混ぜたら、ポン酢を加えて軽く混ぜるだけで一品完成です。ねばねば成分が体によく、ポン酢の酸味でさっぱりと食べることができます。

酢の物 

引用:cookpad

酢の物は海藻類の定番なので、アカモクでアレンジしても美味しくいただくことができますよ。お酢と麺つゆだけでも十分仕上がるので、簡単で時短のメニューです◎

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まとめ

「アカモクの下処理と食べ方・食中毒や副作用」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • アカモクはヒ素が含まれるので生食は絶対NG!
  • 茹でることでヒ素を除去できるので、下処理はしっかりと
  • アカモクによる食中毒の心配はなく、食べすぎると下痢を起こす可能性がある

海藻類は健康や美容に効果的なので、進んで食事に取り入れたい食材です。ヒ素も含まれていますが、市販のパックはきちんと処理されていますし、家庭で処理する場合も茹でこぼしによって含有量を減らすことができるので安心しましょう。

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