わかめで便が黒くなる?原因・食べ過ぎた時の副作用|黒い便で考えられる病気は何?

わかめを食べることで便が黒くなると聞いたことはありますか?何が原因なのでしょうか?また、食べ過ぎるといくつか副作用が起こるようです。今回は、

  • わかめの栄養 / 効能
  • わかめで便が黒くなる?!原因は?
  • 食べ過ぎによる副作用
  • 便が黒い時の病気は何?

これらのテーマについて紹介いたします。

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わかめの栄養と効能

わかめに含まれる栄養成分には何があるのでしょうか?栄養とそれによる効能について見ていきましょう。

栄養

わかめに含まれる栄養素には、食物繊維の中でも水に付けやすい水溶性食物繊維を多く含んでいます。また、わかめは海面すれすれで太陽光を浴びて成長するため、ビタミンたんぱく質・ミネラルなどを含んでいます。

アルギニン酸やフコダインといったアミノ酸も含まれており、このアミノ酸が旨味成分なので美味しく感じるのです。

  • アルギン酸:アルギン酸は、天然の食物繊維の一種で、海藻類に含まれる多糖類です。アルギン酸は、体内で吸収されると、高血圧の予防や高コレステロール血症の改善効果があります。また、腸内環境を整え胆石の予防効果もある栄養素です。
  • フコイダン:フコイダンは、褐藻類に含まれる多糖類で、海藻の中でもぬめりがある成分です。このぬめりは、海藻が傷をついた時の怪我や身を守るための防御成分です。免疫力の向上や抗アレルギー作用、ウイルス・細菌の増殖予防と言った働きや胃粘膜の保護に向いている栄養素です。
  • 水溶性食物繊維:水溶性食物繊維は、食物繊維の中で水に溶けやすい分類のもので、主な働きは腸内細菌の餌となり、善玉菌を増やすと同時に酪酸や酢酸と言ったエネルギーの材料になります。腸内環境を整える効果が高く、便秘や下痢と言った不調を改善していきます。免疫力や肌も綺麗にする栄養素です。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
  • マグネシウム:マグネシウムは、健康な骨を作る上でビタミンDを活性型にする働きや、エネルギー代謝、たんぱく質の合成を担います。マグネシウムは、体内の酵素の要になる触媒や酵素反応を助ける働きを含めると300種類以上サポートしています。血圧の調整機能もあり、片頭痛や冷え性の改善にも効果があるとされています。

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効能

わかめに含まれる旨味成分のアミノ酸やミネラル類には、生活習慣病を予防効果や、アンチエイジング効果があります。

  • 動脈硬化予防
  • 脳卒中・心臓病予防
  • 美肌効果
  • 高血圧予防・改善
  • 疲労回復

わかめで便が黒くなるって本当?

「わかめを沢山食べると便が黒くなる」と聞いたことはありますか?実はこれ、事実なのです…!なぜ黒くないわかめを食べることで、黒い便が出るのでしょうか?その原因について解説します。

黒くなる原因

わかめには豊富な食物繊維が含まれていますが、その過剰摂取によって消化不良を起こし、わかめの色がそのまま出てくるため、便が黒くなることがあります。これはわかめに関わらず、チョコやココアなど黒っぽいものを沢山食べた時にも起こり得る現象です。

わかめに含まれる食物繊維は、適量であれば整腸効果があるため便秘解消や腸内環境を良くする効果があるのですが、過剰に摂ると体内で上手く消化することができず、消化不良を起こして便が黒くなることがあるのです。

わかめの食べ過ぎは危険?副作用は?

わかめの食べ過ぎは便を黒くさせるだけではなく、他にもいくつかの影響が出ることがあります。

甲状腺がんのリスク

わかめに含まれるヨウ素は体に欠かせない栄養成分ですが、過剰摂取すると甲状腺ホルモンが作られなくなり、甲状腺機能が低下することがあります。甲状腺がんの発症に直接繋がるとは言われていませんが、機能低下してしまうので注意が必要です。

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下痢や腹痛

食物繊維の過剰摂取によって、便が黒くなるだけではなく下痢や腹痛を起こすこともあります。食物繊維が多いわかめは消化するまでに時間がかかる上、たくさん食べてしまうと胃腸が対応しきれず消化不良を起こします。これによって起こるのが腹痛や下痢で、適量であればゆっくり時間をかけて消化するので症状は現れません。

黒い便の病気には何がある?原因は?

「黒い便が出るけれど、わかめなど黒っぽい食材を食べていない」時は、何か病気である可能性もゼロではありません。黒い便で考えられる病気はこちらです。

タール便

黒い便のことを別名「タール便」と言います。名前の通り油状液体のタールのように黒いことが由来で、ドロドロとした黒い便が出る時は消化器系に問題が発生している可能性があります。

タール便で考えられる病気
  • 十二指腸潰瘍
  • 胃の中での出血
  • 食堂での出血

大腸に近いところで出血している時は、出口に近いため血便が出るのが特徴ですが、黒い便は時間が経ち酸化した血液であることもあります。出口に遠い場所での出血が考えられます。

胃がん

胃癌の場合も出血を伴うことが多く、便に黒い血が混ざることで気づく方もいます。胃癌の症状は他に、みぞおちの痛み・胃の不快感・食欲低下・吐き気などがあるので、黒い便の他にこれらの症状がある場合は危険性が高いです。

糖尿病

糖尿病の場合も黒い便が出ることがあります。一時的なものではなく、継続的にみられるようであれば病院で診断してもらいましょう。

不調を感じたら早めに病院へ

わかめなど消化しにくい食材や黒っぽいものを食べた時は、健康な人でも黒い便が出ることがありますが、心当たりがない場合は病気の可能性もあります。早めの発見が今後の健康を左右させるので、不調を感じたらできるだけ早く病院で診てもらいましょう。

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まとめ

「わかめで黒い便の原因!副作用は?」というテーマについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

    • わかめの豊富な食物繊維が消化不良を起こし、黒い便になることがある
    • わかめの食べ過ぎは甲状腺トラブルや下痢・腹痛となることがある

わかめによる黒い便は一時的なものなので、驚くかもしれませんが安心してOKです。黒っぽいものを食べていないけれど便が黒い時は何か病気を疑った方が良いでしょう。

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