自宅で過ごす時間が長くなったのをきっかけにや退職後の趣味として、子供の食育の一環としてなど人気が年々高まっている家庭菜園。家庭菜園に魅力を知ると収穫や実食の楽しみだけでなく、色んな品種を栽培してみたくなりますよね?今回は、金町小かぶの改良品種としても知られるみやま小かぶについて詳しく見ていきますよ。
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目次
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みやま小かぶってどんなかぶ?
読み方 | みやまこかぶ |
旬の時期 | 初冬~春先 |
主な生産地 | 埼玉県、熊本県など 家庭菜園 |
種類 | 小かぶ |
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読み方
みやまこかぶと読みます。みやまとは、埼玉県飯能(はんのう)市の深い山中の採種地名と言われています。みやま小かぶは、川越市にある斉藤農園・所沢市にある古谷採種園・飯能市にある野口種苗研究所の3者が共同で育種活動されてできた改良品種と言われています。
みやま小かぶは、全国原種コンクール1位のほか全国原種審査会「金町系小蕪の部」にて農林大臣賞連続受賞の実績もあります。
特徴(サイズ、味、形状など)
みやま小かぶは、やや扁平で艶っぽい白さの小かぶです。家庭菜園においても比較的玉割れが少なく豊円に育ちやすいと言われています。味わいは甘みだけでなく緻密な肉質なため、最高品質の小かぶと称されることもあります。みやま小かぶは、早生の金町小かぶと中生の樋の口かぶを自然交雑させてできた改良品種です。
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みやま小かぶの旬の時期と主な生産地
ここからは、みやま小かぶの旬の時期と主な生産地について詳しく見ていきます。みやま小かぶは固定種と呼ばれる分類の1つで、F1種と呼ばれる安定的な生産・出荷に向いている分類に比べると、同じ土壌・生育環境でも成長がとても個性的なかぶです。そのため、農家さんでも出荷向けに栽培するのは非常に難しく、家庭菜園が一般的になっています。
旬の時期はいつ?
みやま小かぶは初冬頃から春先にかけてが最も美味しく食べられ、栽培も簡単です。栽培は基本的に通年で可能なので季節を問わず収穫ができます。栽培の際は秋頃の種蒔きが最も育ちが良いとされており、寒くなるにつれ甘みが増します。
主な生産地はどこ?
みやま小かぶは埼玉県、熊本県で生産されています。埼玉県で、みやま小かぶの改良品種が誕生したこともあり、現在も採種栽培が行われてるそうです。しかしみやま小かぶは、家庭菜園で栽培されているのが一般的です。玉割れしにくいなどの栽培のしやすさと育ちの個性が強い特徴が人気です。
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みやま小かぶの価格相場ってどのくらい?
ここからは、みやま小かぶのカブ価について詳しくみていきます。みやま小かぶは、育ちが個性的なため生産が安定しにくく農家さんでの栽培は年々減っています。そのため、一般市場に流通されていることはあまりありません。購入の難しいみやま小かぶですが、その美味しさと玉割れしにくい品種なことから家庭菜園では人気のかぶです。
スーパーだと
形の整った販売向けのみやま小かぶを沢山生産することが難しいことから、なかなか一般スーパーでは販売されていません。販売されている場合でもかぶの商品名に品種名まで記載されていることは稀なため、見分けが困難といえそうです。その為、みやま小かぶを購入したい場合は農家さん直売所・野菜マルシェや道の駅などで探してみると良いでしょう。1個250円~くらいから販売されていることが多いようです。
ネット通販だと
みやま小かぶは品質安定が難しい品種なため、年々農家さんでの栽培も減ってきています。そのため、定期的に出回りにくいと言えそうです。ネット通販販売などでは、家庭菜園で人気な品種でもあるためみやま小かぶの種が販売されています。種の場合は1袋およそ220円~とお手軽な価格で販売されているので、栽培にチャレンジしてみても良いかもしれませんね。
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かぶの主な栄養成分と期待できる6つの効果
根の部分だけではなく、葉も美味しく食べることができるかぶ。ただ後で調理しようと置いておいたら葉っぱがしなびてしまって使い物にならない、なんて勿体ないことにならいないようにきちんと保存しておきたいですよね。
かぶを美味しく食べられる保存方法と冷蔵・冷凍・常温の3種類の目安期間をお伝えしていきます。
かぶの主な栄養成分表(100g当たり)
エネルギー | 20kcal |
水分 | 93.9g |
たんぱく質 | 0.7g |
炭水化物 | 4.6g |
灰分 | 0.6g |
ナトリウム | 5mg |
カリウム | 280mg |
カルシウム | 24mg |
リン | 28mg |
鉄 | 0.3mg |
亜鉛 | 0.1mg |
ビタミンB1 | 0.03mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ビタミンC | 19mg |
食物繊維総量 | 1.5g |
食品成分表(可食部 100gあたり)
かぶの主な栄養素:根部分
- ビタミンC:抗酸化作用があり、ビタミンEと協力して有害な活性酸素から体を守る働きがあります。また、コラーゲンの合成には必須で、鉄分やカルシウムなどのミネラル吸収を高める効果もあります。水溶性のため、汁物にすると効率よく摂ることができます。
- 分解酵素アミラーゼ(ジアスターゼ):体が栄養を十分に吸収するために食べた物を消化する働きをする消化酵素の1つです。特に、炭水化物の1つであるデンプンの消化を行う働きをします。
- イソチオシアネート:口にした時に感じる辛みのもとで、消化機能を高める働きがあります。殺菌作用があるので、発がん物質の毒性を解毒して排出するとも言われています。免疫力を高める効果もあります。
かぶの主な栄養素:葉
- β-カロテン:人間の体の酸化を防ぐ抗酸化作用が強く、免疫力を高めます。またビタミンAが足りない時には変換されることでビタミンAの働きも担います。
- カリウム:ナトリウムとともに、神経刺激の伝達や心臓機能や筋肉機能の調節、酵素反応の調節などの働きをします。必須ミネラルの1つで、体内にある余分な塩分を体外に排出する効果があります。
- カルシウム:骨や歯などを作るだけでなく、筋肉収縮のコントロールや神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進効果があります。
- ビタミンB1:ブドウ糖をエネルギーに変換する際に、必要な栄養素で疲労回復効果が高いです。
- 葉酸:「造血のビタミン」とも呼ばれ、ビタミンB12とともに血液の赤血球生産を助けたり、細胞の生まれ変わりに関わる働きがあります。特に胎児・乳幼児期・成長期の子どもの発育に必要不可欠な成分であるとされています。
- 鉄:人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
- ビタミンE:強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあります。
カブを食べて期待できる6つの効果・効能
実際にかぶを食べるとどのような効果が期待できるのでしょうか。代表的なものをまとめてみました。
- 高血圧の予防
- 便秘の予防・改善
- 老化の抑制
- 貧血の予防・改善
- 骨粗鬆症予防
- 抗がん作用
詳しくはこの記事をチェック!
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かぶの保存方法|冷蔵・冷凍・常温の保存期間の目安
根の部分だけではなく、葉も美味しく食べることができるかぶ。ただ後で調理しようと置いておいたら葉っぱがしなびてしまって使い物にならない、なんて勿体ないことにならいないようにきちんと保存しておきたいですよね。
かぶは腐るとどうなる?どこまで食べられる?
かぶを見極める上で大切なポイントはコチラです。腐っているのかセーフなのか、臭いや見た目・感触などをよくチェックしてみてくださいね。
食べても大丈夫な状態
- 触感:多少柔らかくなっている程度であればOK
- 見た目:少しだけ萎んでいる程度ならOK
腐っているので食べるとダメな状態
- 臭いで判断:腐った臭いがする
- 見た目で判断:茶色・黒・青色に変色している
- 感触で判断:ぶよぶよして柔らかくなっている
詳しくはこの記事をチェック!
カブの保存期間の目安を解説
かぶを美味しく食べられる保存方法と冷蔵・冷凍・常温の3種類の目安期間をお伝えしていきます。
- 冷蔵での保存期間の目安:根は1週間、葉は2〜3日間
- 冷凍での保存方法の目安:1ヶ月
- 常温での保存方法の目安:1ヶ月
詳しくはこの記事をチェック!
もちろん保存期間は、あくまでも目安になるのでできるだけ早く食べると美味しいです。上手に保存して根の部分も葉の部分も美味しくいただきましょう。
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おすすめの食べ方
伝統的な小かぶのみやま小かぶは、お味噌汁に入れてやお漬物・千枚漬けなどで美味しく味わうことができます。特にお味噌汁の具材に使うと、柔らかさと甘みが際立つと評判です。ぜひ、葉も一緒に入れてかぶ丸ごとお味噌汁を味わってみてくださいね。また、生で食べる事もできます。少し厚めに皮を剥き、薄くスライスして塩揉みしてからサラダなどにしてくださいね。
かぶの人気コンテンツをチェックしよう
当サイトのかぶの人気コンテンツを4つまとめました。是非色々見ていってくださいね(^^♪
カブ3種類31品種をまとめて紹介!色付き?丸い?長い?春の七草をおいしく食べる
カブの主な栄養成分と期待できる7つの効果・効能!根も葉もそれぞれ栄養たっぷりの野菜
かぶの保存方法まとめ|冷蔵・冷凍・常温での保存期間の目安はどのくらい?
かぶのおススメレシピ10選|ほっこり優しい冬野菜・かぶを美味しく食べよう!
まとめ
今回は、みやま小かぶについて詳しく見てきました。みやま小かぶは、金町小かぶと樋の口かぶの自然交雑によってできた品種改良されたかぶです。栽培の際に品質の安定性が低いことから農家さんでの栽培は減っており、一般流通はあまりされていません。しかし、玉割れしにくい特徴と味わいの良さから家庭菜園では人気です。ぜひ、一度食べてみてくださいね。
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