金沢青カブの特徴・旬の時期まとめ|加賀の郷土料理「カブら寿司」でに使われる丸いカブ

今回は金沢青カブについて詳しく見ていきます。かぶの何も付いている金沢は石川県金沢市のことで、金沢青かぶはお正月料理や金沢の冬のグルメの1つとしても知られるかぶら寿司に使用されるかぶで有名です。

金沢市は前田利家が加賀藩の藩主として納めてから14代まで続き百万石の大藩を築いたことから、加賀百万石とも言われています。城跡として整備された金沢城公園はじめ、日本三名園の1つである兼六園もあり観光名所として人気です。また北陸の海の幸・山の幸にも恵まれた場所で、美味しい食べ物も沢山ある魅力的な町の1つとしても知られています。

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金沢青かぶってどんなかぶ?  

読み方 かなざわあおかぶ
旬の時期 11月頃~12月頃
主な生産地  石川県野々市(ののいち)市、金沢市
 種類 丸みの部分が平べったい大~中かぶ

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読み方

金沢青(かなざわあお)かぶと読みます。金沢とは石川県金沢市のことを指します。青かぶとは種類のことで、栽培中に地上に出てきた部分が緑色に着色することから青かぶと言われています。そのため、表皮の大部分が緑色で先端部分が白色が特徴的です。

特徴(サイズ、味、形状など)

大きさが直径約10cmほどになり、丸みのある部分が少し平べったい形をしています。重さの平均は500~600gで比較的大きいカブと言えます。表皮は青カブ特有の、緑色をしており先端部分が白くなっています。茎の部分の肉質はカブの中でも硬めで、歯ごたえがあるのが特徴的です。金沢青カブは品種改良もされており「百万石青首かぶ」というカブもあります。こちらは金沢青かぶに比べて、茎部分が柔らかく甘みがあります。

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金沢青かぶの旬の時期と主な生産地

ここからは、金沢青かぶの旬や主な生産地を見てきます。金沢青かぶは栽培に非常に手間がかかることでも知られており、病気にかかりやすかったり生育にばらつきが出たりするため、年々生産する農家さんが減っているのが実情です。その為、品種改良された百万石青首かぶの方が、現在では主流になりつつあります。近年注目を集めているご当地ブランドの野菜がありますが、金沢を代表する加賀野菜の中にもその希少さゆえからか含まれていないようです。

旬の時期はいつ?

11月頃~12月頃と冬場の比較的短い期間が旬と言われています。金沢青かぶは病弱で連作も難しく、成長にばらつきがあったりするため収穫できるまでが大変なため旬が短いと言えます。その為、金沢青カブの農家さんが減少しており市場に出回る数が年々減っていることからも、今後更に旬が短くなっていくかもしれません。

主な生産地はどこ?

石川県金沢市、野々市(ののいち)市が主な生産地です。金沢青かぶは詳細なルーツは未だ解明されていませんが、古くから金沢市で栽培されていたとされています。年々、栽培の難しさや生産安定性が低いことなどから栽培農家さんが減っており金沢市の隣に位置する野々市市の一部の農家さんで栽培が続けられています。ちなみに、野々市市は金沢市のベットタウンとして知られており、市内には石川県立大学や金沢工業大学があるため若者の人口が多い特徴がありますよ。

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金沢青かぶの価格相場ってどのくらい?  

ここからは金沢青カブのカブ価について詳しくみていきます。栽培農家さんが年々減少していることや栽培されている地域が限られていることからも、かぶの中でも希少な品種です。金沢青カブの特徴を活かしたお正月料理でもある金沢の郷土料理のかぶら寿司のお店などは農家さんと専売契約もされているそうで、一般市場には出回ることがないとも言われています。

スーパーだと

基本的に、全国的に出回ることがない希少な金沢青カブですので一般のスーパーなどで見かけることはできないと言われています。その為、石川県野々市市や金沢市周辺の農家直売所や道の駅、スーパー・野菜マルシェなどでは偶然見かける機会もあるかもしれませんが、他の地域では購入は困難と言えます。

ネット通販だと

一般向けに販売されていないため、ネット通販も同様に購入は困難です。しかし、ネット通販では350円~で金沢青カブの種は販売されています。しかし、この種も他のカブに比べて少数なため手に入れるのはなかなか難しいでしょう。生産が安定的でないことと、栽培農家さんが少ないこと、栽培が非常に難しいことが原因です。

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かぶの主な栄養成分と期待できる6つの効果

根の部分だけではなく、葉も美味しく食べることができるかぶ。ただ後で調理しようと置いておいたら葉っぱがしなびてしまって使い物にならない、なんて勿体ないことにならいないようにきちんと保存しておきたいですよね。
かぶを美味しく食べられる保存方法と冷蔵・冷凍・常温の3種類の目安期間をお伝えしていきます。

かぶの主な栄養成分表(100g当たり)

エネルギー 20kcal
水分 93.9g
たんぱく質 0.7g
炭水化物 4.6g
灰分 0.6g
ナトリウム 5mg
カリウム 280mg
カルシウム 24mg
リン 28mg
0.3mg
亜鉛 0.1mg
ビタミンB1 0.03mg
ビタミンB2 0.03mg
ビタミンC 19mg
食物繊維総量 1.5g

食品成分表(可食部 100gあたり)

かぶの主な栄養素:根部分

  • ビタミンC:抗酸化作用があり、ビタミンEと協力して有害な活性酸素から体を守る働きがあります。また、コラーゲンの合成には必須で、鉄分やカルシウムなどのミネラル吸収を高める効果もあります。水溶性のため、汁物にすると効率よく摂ることができます。
  • 分解酵素アミラーゼ(ジアスターゼ):体が栄養を十分に吸収するために食べた物を消化する働きをする消化酵素の1つです。特に、炭水化物の1つであるデンプンの消化を行う働きをします。
  • イソチオシアネート:口にした時に感じる辛みのもとで、消化機能を高める働きがあります。殺菌作用があるので、発がん物質の毒性を解毒して排出するとも言われています。免疫力を高める効果もあります。

かぶの主な栄養素:葉

  • β-カロテン人間の体の酸化を防ぐ抗酸化作用が強く、免疫力を高めます。またビタミンAが足りない時には変換されることでビタミンAの働きも担います
  • カリウムナトリウムとともに、神経刺激の伝達や心臓機能や筋肉機能の調節、酵素反応の調節などの働きをします。必須ミネラルの1つで、体内にある余分な塩分を体外に排出する効果があります。
  • カルシウム:骨や歯などを作るだけでなく、筋肉収縮のコントロールや神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進効果があります。
  • ビタミンB1ブドウ糖をエネルギーに変換する際に、必要な栄養素で疲労回復効果が高いです。
  • 葉酸「造血のビタミン」とも呼ばれ、ビタミンB12とともに血液の赤血球生産を助けたり、細胞の生まれ変わりに関わる働きがあります。特に胎児・乳幼児期・成長期の子どもの発育に必要不可欠な成分であるとされています。
  • 人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
  • ビタミンE強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあります。

 カブを食べて期待できる6つの効果・効能

実際にかぶを食べるとどのような効果が期待できるのでしょうか。代表的なものをまとめてみました。

  1. 高血圧の予防
  2. 便秘の予防・改善
  3. 老化の抑制
  4. 貧血の予防・改善
  5. 骨粗鬆症予防
  6. 抗がん作用

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かぶの保存方法|冷蔵・冷凍・常温の保存期間の目安

根の部分だけではなく、葉も美味しく食べることができるかぶ。ただ後で調理しようと置いておいたら葉っぱがしなびてしまって使い物にならない、なんて勿体ないことにならいないようにきちんと保存しておきたいですよね。

かぶは腐るとどうなる?どこまで食べられる?

かぶを見極める上で大切なポイントはコチラです。腐っているのかセーフなのか、臭いや見た目・感触などをよくチェックしてみてくださいね。

このかぶ腐ってる?見分け方

食べても大丈夫な状態

  1. 触感:多少柔らかくなっている程度であればOK
  2. 見た目:少しだけ萎んでいる程度ならOK

腐っているので食べるとダメな状態

  1. 臭いで判断:腐った臭いがする
  2. 見た目で判断:茶色・黒・青色に変色している
  3. 感触で判断:ぶよぶよして柔らかくなっている

カブの保存期間の目安を解説

かぶを美味しく食べられる保存方法と冷蔵・冷凍・常温の3種類の目安期間をお伝えしていきます。

  • 冷蔵での保存期間の目安:根は1週間、葉は2〜3日間
  • 冷凍での保存方法の目安:1ヶ月
  • 常温での保存方法の目安:1ヶ月

もちろん保存期間は、あくまでも目安になるのでできるだけ早く食べると美味しいです。上手に保存して根の部分も葉の部分も美味しくいただきましょう。

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おすすめの食べ方

金沢青カブの特徴を最大限に活かした食べ方はなんといっても、かぶら寿司です。かぶら寿司のために栽培されていると言っても良いかもしれません。かぶら寿司は、金沢青かぶを厚めに切って塩漬けされたものや千切りにんじんなどと塩漬けされた寒ブリの切り身を挟んだものを麹で漬け込み発酵させて作る「なれずし」です。ご家庭では、寒ブリだけでなくサーモンなどで作られることもあります。乳酸発酵のまろやかな旨みが特徴的です。

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まとめ

金沢青カブについて詳しく見ていきました。かぶの中でも生産量はとても少なく一般市場にほぼ出回ることのない希少な金沢青カブは、栽培が非常に難しいことから栽培農家さんも減っているため金沢青かぶを使用したかぶら寿司を食べて絶滅させないように守っていきたいですね。また品種改良された百万石青首かぶの場合は、手に入る可能性もあるので気になる方は金沢観光と共に探してみてくださいね。

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