黒にんにくとにんにくの違い|味・栄養成分・効果|どんな味?

『にんにく』は料理の味にパンチや旨味を付けるのに欠かせない食材ですが、『黒にんにく』というものがあります。名前の通り見た目が黒い黒にんにくですが、それ以外にはどんなところが違うのでしょうか?今回は、

  • にんにくと黒にんにくの違い
  • 特徴・味・栄養成分・食べ方
  • 食べ過ぎは体に悪い?副作用は?

これらのテーマについて紹介いたします。

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黒にんにくとにんにくの違いは?

『黒にんにく』と普通のにんにくの違いには、どんなものがあるのでしょうか?黒にんにくの特徴や味、栄養成分など詳しい違いについて確認してみましょう!

黒にんにくとは?

“黒にんにく”は、実が真っ黒な色をしたにんにくの品種です。実は一般的な白いにんにくと同じもので、 高温多湿の環境で3〜4週間熟成することで黒く変色 していきます。このように熟成によって黒く変化することを『メイラード反応』と言います。

黒にんにくの発祥は三重県で、現在ではにんにくの生産が盛んな青森県など、他の地域でも生産されています。

どんな味?まずい?美味しい?

黒にんにくは熟成することで甘みが増すため、普通のにんにくよりも甘みが強いのが特徴です。糖度が上がるため、『ドライフルーツ』に似ているとも言われています。普通のにんにく特有の香りはなく、後味は甘酸っぱくフルーティーなのです。

胃腸への刺激も少なく、子どもやにんにくが苦手な方でも食べやすいのが魅力となっています。

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食べ方

黒にんにくは刺激が少ないので、そのまま生で食べることができます。生食するメリットとしては、黒にんにくに含まれる栄養成分を効果的に摂ることができるところです。

スライスしてサラダに加えたり、ミキサーにかけてドレッシングにしたり、醤油漬けにするなど、生で食べるアレンジ方法は複数あります。もちろん炒め物や煮物などの加熱料理に使っても、食べやすく美味しくいただくことができます。

生産地

黒にんにくは、発祥地の三重県や、にんにくの生産量が全国No.1の青森県を中心に生産されています。

栄養成分と効果の違いは?

栄養素

普通の白いニンニクに含まれる主な栄養成分には、アリシンビタミンB1などがあります。それに対し、黒にんにくにはポリフェノールS-アリルシステインという成分がより多く含まれています。

S-アリルシステインはニンニクだけに含まれる成分で、抗酸化作用があるのでアンチエイジングにも絶大な効果があります。

  • ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
  • アリシン:アリシンは、にんにくや玉ねぎと言った独特の辛味の香り成分で、加熱する前のアリインが変化してできる成分です。抗菌作用を持つため、細菌やウイルスを殺す抗菌作用が協力で、食中毒、風邪予防の他、抗がん作用、加えて、疲労回復効果もあります。
  • ポリフェノール:ポリフェノールは、植物に含まれている成分で苦味や色素の成分で、5000種類ほど存在していると言われており、その種類ごとに特徴ある健康効果を持つ栄養素です。共通点はとても強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の除去や体の酸化による老化に関わる病気の予防に役立つ栄養素です。

食べ続ける効果・効能

黒にんにくうや白にんにくに期待できる効果や効能についてまとめてみました。病気予防や美容効果もありいいこと尽くしです。

  1. 滋養強壮・疲労回復
  2. 血行改善
  3. 冷えの改善
  4. 整腸作用
  5. がん予防
  6. 美容効果・老化抑制
  7. 抗菌・解毒作用
  8. コレステロールの上昇抑制

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黒にんにくの食べ過ぎは体に悪い?デメリットは?

黒にんにくは普通のにんにくと比べて刺激が少ないので、生で食べることができます。しかし、胃腸が弱い方は腹痛や胃もたれを起こすこともあるので1日に食べる量は1〜2片程度に抑えるようにしましょう。

普通のにんにくを食べ過ぎた時に起こりやすい、副作用について紹介します。黒にんにくよりも刺激成分が多く含まれているので要注意です。

副作用は?
  • 腹痛・下痢
  • 吐き気
  • 口臭
  • 眠れない
  • 胃痛・胃のむかつき
  • 頭痛

腹痛・下痢

にんにくには辛味成分であるアリシンが含まれていますが、アリシンは腸内の悪玉菌だけではなく善玉菌まで殺してしまう作用があります。これによって腸内環境が悪くなり、腹痛や下痢などの症状を起こしてしまいます。

胃痛・胃もたれ

アリシンは刺激の強い成分なので、食べ過ぎると胃の粘膜が弱ってしまう可能性も。胃がムカムカしたり吐き気がしたり、中には眠れなくなることもあります。

頭痛

意外な副作用ですが、にんにくを食べることで頭痛を起こすこともあります。これは、硫化アリルが鼻の粘膜や神経、涙腺などを刺激することが原因だと言われています。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 黒にんにくと普通の白いにんにくは同じもの
  • にんにくを高温多湿で3〜4週間熟成させることで黒く変色する
  • 黒にんにくの味は甘くドライフルーツのよう
  • ポリフェノールやアリルシステインが多く含まれるので健康・美容に効果的

黒にんにくは、実は普通のにんにくを熟成させたものです。見た目に加え体に嬉しい栄養成分が多く、味も甘みが強く食べやすいのが特徴なので、機会があれば是非生で食べてみてください。

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