妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“黒烏龍茶”は妊婦さんが飲んでも大丈夫なのでしょうか?烏龍茶に含まれるカフェイン量や、1日何杯までなら飲んでも大丈夫なのかについて着目しました。それでは、
- 黒烏龍茶は妊娠中でも飲める?
- 黒烏龍茶に含まれるカフェイン量
- 妊娠中のカフェインは1日どれくらいまで?
- 妊娠中にカフェインを摂るとどうなる?
これらのテーマについて紹介いたします。
画像引用:サントリー
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目次
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黒烏龍茶ってどんな飲み物?
日本でも身近になったウーロン茶は中国茶の一つで、明治時代中期頃に伝来しました。800近くの品種があると言われ、木によって香りや味に微妙な違いが生まれます。
『黒烏龍茶』は、サントリーが販売している「脂肪燃焼の吸収を抑える」烏龍茶です。食事中に飲むことで、食事の油の吸収を抑えることができ、ダイエット効果があるといわれ注目をあびました。もともと黒烏龍茶というお茶の種類は存在せず、サントリーのオリジナル商品となっています。
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黒烏龍茶に含まれる栄養・効能
栄養成分
黒烏龍茶には小豆にも含まれるサポニンや、ポリフェノールを含んでいることからダイエットに効果があると言われます。
- サポニン:サポニンは、ごぼうや朝鮮人参等中国では漢方として扱われる植物の根や大豆に存在する配糖体の一種です。茎や葉にも含まれており、調理する時のアクの成分になります。摂取することで、血液中の過酸化脂質の生成を抑える、新陳代謝をアップする効果があると言われている栄養素です。
- ポリフェノール:ポリフェノールは、植物に含まれている成分で苦味や色素の成分で、5000種類ほど存在していると言われており、その種類ごとに特徴ある健康効果を持つ栄養素です。共通点はとても強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の除去や体の酸化による老化に関わる病気の予防に役立つ栄養素です。
- カフェイン:カフェインは、体内に入ることで人間の自律神経系の交感神経を活性化させて、様々な効果を持ち栄養素です。脳の覚醒や血行促進、体の過剰な水分を排出させる利尿作用が強い成分です。加えて、体の中の脂肪を燃焼させる効果も持っています。
効能効能
サポニンはコレステロールの上昇をおさえ油分を分解する成分があることから、肥満予防に効果があるとされます。中華料理とウーロン茶がセットの理由はここにあります。
- 利尿作用
- 肥満防止
- コレステロールの上昇抑制
飲むタイミングはいつがいい?
黒烏龍茶は、いつでも・どんなタイミングでも飲んで良いわけではありません。
- 油っこいものと一緒に
- 食事以外では飲まない
下記記事で詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
飲み過ぎは体に悪い?太る?
様々な健康効果が期待できる黒烏龍茶ですが、実は飲みすぎてしまうと体に悪影響を及ぼしてしまう可能性のある飲み物なんです。黒烏龍茶を飲みすぎてしまうとどのような悪影響があるのでしょうか?
- 下痢・腹痛
- 貧血
詳しくはこの記事をチェック!
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黒烏龍茶は妊娠中でも飲める?
黒烏龍茶には、妊娠中に控えたい“カフェイン”が含まれているので、できれば飲まない方が良い飲み物です。ですが、絶対に飲んではいけないわけではありません。
妊娠中でも少量であれば、カフェインを含む飲み物を飲んでも良い とされています。
妊娠中は、少量であればカフェインを摂取しても問題ないとされる
では、どのくらいの量であれば妊婦さんでも烏龍茶が飲めるのでしょうか?
黒烏龍茶に含まれるカフェイン量
黒烏龍茶100ml当たりに含まれているカフェイン量はこちらです。
- カフェイン量 …約20mg
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妊娠中に飲める1日のカフェイン量はどれくらい?
少量のカフェイン量であれば毎日飲んでも影響はないとされています。妊婦のカフェイン摂取目安量は国によって異なり、日本では1日200mgまでとされ、 コーヒーにすると約3杯分(180mg) となります。意外と多いと感じた方が多いのではないでしょうか?
イギリスでも1日200mgまで、アメリカとカナダは1日300mgまで摂取して良いとされています。カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- ほうじ茶 …約20mg
- 緑茶 …約20mg
- ココア …約10mg
一番カフェインを多く含むのはコーヒーで、カップ1杯あたり約80mgのカフェイン量を含みます。コーヒは多くても1日2杯までに抑えるようにしましょう。
ノンカフェイン/デカフェなら安全
妊婦さんでもコーヒーが飲みたい時は、ノンカフェイン(デカフェ)のものであれば心配なく飲むことができます◎ カフェインが含まれていないので眠気覚ましにはなりませんが、何杯でも飲めるのでオススメです。
妊娠中にカフェインを摂り過ぎる影響は?
妊娠中はカフェインを含む飲み物の量を控える必要もあります。カフェインは、妊娠中に摂取するとこのようなリスクがあると言われています。
- お腹の張り・早産・流産のリスクを高める
- 胎児に運ばれる血液や栄養が減り低体重・低酸素の原因となる
カフェインのにより血管収縮が起き様々なリスクの原因となるため、妊娠中にカフェインを含む飲み物や食べ物は制限した方が良いのです。
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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- 黒烏龍茶はカフェインを含むので、妊娠中には控えた方が良い飲み物
- 1杯あたりのカフェイン量は20mgなので、少量であれば問題はない
- 妊婦さんが1日に摂取できるカフェイン量の目安は、1日200mgまで!
黒烏龍茶にはカフェインが含まれていますが、飲むのは絶対にNGというわけではありません。妊娠中の1日あたりのカフェイン上限は200mgなので、カップ2〜3杯であれば安全です◎ 心配な方は、ノンカフェインのハーブティーなどを飲むようにしましょう。
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