津田カブの特徴・旬の時期まとめ｜島根県の特産で「まが玉状」をした色付きカブ

近年、地方創生の一環として注目されているものの1つに地域ブランドの形成があります。地方の地域ブランドの強化のため、観光地の整備や都心部にアンテナショップなどの出店、ご当地キャラクターの登場など様々な取り組みがなされています。

地域ブランドの確立は経済的な側面だけでなく、伝統的な文化や地域特有の食べ物に対する見直しや関心にまで繋がることから、観光客だけでなく在住者にとってもとても大切とされています。今回は昔から地域で愛されて続け、地域の特徴を見事に表現している津田かぶについて詳しく見ていきます。

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津田かぶってどんなかぶ？ 

読み方

津田（つだ）かぶと読みます。津田とは江戸時代末期にあった津田村の地名を取ったもので、現在の島根県松江市の津田地区を指します。

栽培されていた当初は、立原紋兵衛氏によって品種改良されたことから「紋兵衛 (もんべい) かぶ」と呼ばれていましたが、後に栽培地から「津田かぶ」へと名称が変わったと言われています。津田かぶは、島根県の特産野菜としても知られています。

特徴（サイズ、味、形状など）

津田かぶは、なんといっても形状に特徴があります。日本最古の歴史書「古事記」の舞台だった出雲地方から広く伝わる、日本神話に出てくる三種の神器の1つである「勾玉（まが玉）」に似た形状をしています。

表皮は地上部が赤紫色で地下部が白色をしており、中身は白色をしています。肉質は緻密なため、根と葉ともにお漬物や煮物に適しています。

津田かぶのルーツは、滋賀県日野町が発祥の「日野菜かぶ」とされており、江戸時代に行われていた参勤交代の際に松江市に持ち込まれたと言われています。

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津田かぶの旬の時期と主な生産地 　

ここからは、津田かぶの旬の時期と主な生産地について詳しく見ていきます。

津田かぶは島根県の伝統野菜として知られており、島根県松江市内で栽培されているものが殆どです。お漬け物業者との契約栽培が主流なため、収穫後に約1週間「はで干し」をする光景は、出雲地方の冬の風物詩にもなっていますよ。

山陰の気候を活かして育つカブなので雪が降る頃までに収穫され、それ以降はお漬物に加工されたものが食べられています。

旬の時期はいつ？

津田かぶの旬は、10月中旬～12月頃までです。津田かぶは早生なカブのため家庭菜園などの場合は、早めに収穫するようにしましょう。島根県松江市などで栽培されている津田かぶは、雪が降り始める頃までに収穫を終えるようです。収穫後は、お漬物用に天日にて干す「はで干し」されることが多いですが、生食も可能です。

主な生産地はどこ？

津田かぶは主に、島根県松江市津田地区・福富地区・朝酌地区・川津地区などで栽培されています。一時、収穫の手間などが原因で生産農家が激減し、地元だけで食べられる幻のカブなどと言われていましたが、近年の農業研究の成果もあり再び生産量が増加しました。

人気のある家庭菜園用の種も販売されており、一般市場には余り出回らない津田かぶですが、以前に比べて手に入れることが可能になっています。

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津田かぶの価格相場ってどのくらい？　

ここからは、津田かぶのカブ価について詳しく見ていきます。

かぶの中でも勾玉のような形状の津田かぶは、とても珍しくカブ価が高そうにも感じられますね。津田かぶの流通はお漬物業者との契約栽培が主流なため、数量も限定的で広く出回っておらず希少性があるカブと言えるでしょう。

スーパーだと

一般的なスーパーで購入することは難しいと言えます。一時期は生産農家さんが減少し、出荷数も減ったことから地元の方でも食べることができないこともあったそうです。

近年では津田かぶの栽培研究が進み、出荷数も増加していますが、栽培されている地域が限定的なため、道の駅や農家さん直売所・野菜マルシェでは見かけられるかもしれません。

ネット通販だと

遠方に住んでいてもご当地食材を簡単に購入できる人気の通販ネットでは、津田かぶの購入は可能です。津田かぶの原菜だけでなく、津田かぶを加工されたお漬物なども購入できますよ。

原菜の場合は10本程度で1500円前後、お漬物の場合は1袋（250g程度）で400円前後で購入可能です。また、家庭菜園用の種も販売されており1袋300円程度ですが、希少性が高いこともあり多く販売されていないようです。

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かぶの主な栄養成分と期待できる6つの効果

根の部分だけではなく、葉も美味しく食べることができるかぶ。ただ後で調理しようと置いておいたら葉っぱがしなびてしまって使い物にならない、なんて勿体ないことにならいないようにきちんと保存しておきたいですよね。
かぶを美味しく食べられる保存方法と冷蔵・冷凍・常温の3種類の目安期間をお伝えしていきます。

かぶの主な栄養成分表(100g当たり)

食品成分表(可食部 100gあたり)

かぶの主な栄養素：根部分

• ビタミンC：抗酸化作用があり、ビタミンEと協力して有害な活性酸素から体を守る働きがあります。また、コラーゲンの合成には必須で、鉄分やカルシウムなどのミネラル吸収を高める効果もあります。水溶性のため、汁物にすると効率よく摂ることができます。
• 分解酵素アミラーゼ（ジアスターゼ）：体が栄養を十分に吸収するために食べた物を消化する働きをする消化酵素の1つです。特に、炭水化物の１つであるデンプンの消化を行う働きをします。
• イソチオシアネート：口にした時に感じる辛みのもとで、消化機能を高める働きがあります。殺菌作用があるので、発がん物質の毒性を解毒して排出するとも言われています。免疫力を高める効果もあります。

かぶの主な栄養素：葉

• β-カロテン：人間の体の酸化を防ぐ抗酸化作用が強く、免疫力を高めます。またビタミンAが足りない時には変換されることでビタミンAの働きも担います。
• カリウム：ナトリウムとともに、神経刺激の伝達や心臓機能や筋肉機能の調節、酵素反応の調節などの働きをします。必須ミネラルの1つで、体内にある余分な塩分を体外に排出する効果があります。
• カルシウム：骨や歯などを作るだけでなく、筋肉収縮のコントロールや神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進効果があります。
• ビタミンB1：ブドウ糖をエネルギーに変換する際に、必要な栄養素で疲労回復効果が高いです。
• 葉酸：「造血のビタミン」とも呼ばれ、ビタミンB12とともに血液の赤血球生産を助けたり、細胞の生まれ変わりに関わる働きがあります。特に胎児・乳幼児期･成長期の子どもの発育に必要不可欠な成分であるとされています。
• 鉄：人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
• ビタミンE：強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあります。

 カブを食べて期待できる6つの効果・効能

実際にかぶを食べるとどのような効果が期待できるのでしょうか。代表的なものをまとめてみました。

1. 高血圧の予防
2. 便秘の予防・改善
3. 老化の抑制
4. 貧血の予防・改善
5. 骨粗鬆症予防
6. 抗がん作用

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かぶの保存方法｜冷蔵･冷凍･常温の保存期間の目安

根の部分だけではなく、葉も美味しく食べることができるかぶ。ただ後で調理しようと置いておいたら葉っぱがしなびてしまって使い物にならない、なんて勿体ないことにならいないようにきちんと保存しておきたいですよね。

かぶは腐るとどうなる？どこまで食べられる？

かぶを見極める上で大切なポイントはコチラです。腐っているのかセーフなのか、臭いや見た目・感触などをよくチェックしてみてくださいね。

カブの保存期間の目安を解説

かぶを美味しく食べられる保存方法と冷蔵・冷凍・常温の3種類の目安期間をお伝えしていきます。

もちろん保存期間は、あくまでも目安になるのでできるだけ早く食べると美味しいです。上手に保存して根の部分も葉の部分も美味しくいただきましょう。

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おすすめの食べ方

津田かぶの栽培されている松江市で多く食べられているのが、津田かぶのお漬物です。津田かぶのお漬物は、収穫後に天日にて干す「はで干し」をされてから、漬けられています。

はで干しすることで、かぶに含まれている水分を減らし・旨み成分である乳酸菌の発酵も促されるので、お漬物にしてもカリッとした美味しい食感・風味があり・甘みもしっかりと味わえます。そのため、津田かぶのぬか漬け（勾玉漬け）は地元で長く愛されています。ぜひ、一度食べてみてくださいね。

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当サイトのかぶの人気コンテンツを４つまとめました。是非色々見ていってくださいね(^^♪
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まとめ

今回は、津田かぶについて詳しく見ていきました。津田かぶは、江戸時代末期から島根県松江市津田地区・福富地区・朝酌地区・川津地区などで栽培されていて、地上部が赤紫色で地下部が白色をしている勾玉のような形状です。

旬は10月中旬~雪が降り始める12月頃までで、お漬け物業者との契約栽培が主流なことから、収穫後に約1週間「はで干し」をされることでも知られています。古くから地元では天日で干された津田かぶを使った、ぬか漬けを食べられており島根県の伝統野菜としても知られています。

一般市場に津田かぶの原菜は出回ることが少ないですが、山陰の風にさらされた食感の良いお漬物をぜひ一度食べてみてくださいね。

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