ここ近年、スーパーなのでは生食・サラダに向くように品種改良された野菜が増えていることをご存知ですか?従来の野菜に比べて大きさが抑えられているのに美味しさはそのまま、葉物野菜などは生食でもエグみを感じにくく改良されているそうです。
そんなサラダ用野菜の中でも注目されつつあるのが、品種改良されたサラダカブです。カブと聞くと重さもあり煮物などに使うイメージが強いですが、サラダかぶはとても小ぶりでなんといってもフルーツの様に甘いのです。今回は、そんなサラダカブの中でも人気が高まっているもものすけについて詳しく見ていきますよ。
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目次
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もものすけってどんなかぶ?
読み方 | もものすけ |
旬の時期 | 10月下旬~1月上旬 |
主な生産地 | 全国の農家さん 家庭菜園 |
種類 | サラダカブ、色付きカブ |
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読み方
もものすけと読みます。「手で皮が剥ける!幻のサラダカブ」のキャッチコピーで知られており、赤色のカブのもものすけは見た目から桃のようです。また、桃のようににお尻の方から手で簡単に皮が剥けるほどに柔らかく、桃のような甘さが特徴で人気が高まっています。
特徴(サイズ、味、形状など)
生食・サラダにむくよう品種改良されたサラダカブです。その為、大きさも比較的小さいカブです。味は、桃のように甘くフルーツのようと言われています。もものすけは赤かぶの1種で茎部分は切り込みの少ない楕円形をしており、葉はほぼ緑色です。手で茎部分の皮を剥けるのが最大の特徴です。
知る人ぞ知る幻のサラダカブ
近年流行のサラダ用に品種改良された野菜の中でも一際注目を集めているのが、サラダカブです。従来のカブのイメージを覆すような小ぶりさと見た目の愛らしさに加え、皮ごと食べられたり皮剥きが簡単なものが多く、味わいもフルーツの様に甘いのが特徴です。もものすけはサラダカブの中でも、柔らかさ・甘さ・見た目の愛らしさが人気で販売数が増加している品種です。
手で皮がむけるほどの柔らかさ
もものすけは「皮を手で剝ける」ほどの柔らかさが最大の特徴です。少し切り込みを入れるだけで簡単に表皮の赤く固い皮の部分を剝く事ができます。中の白い果肉の境目から外れてくれ、果肉は生のままで頂けます。もものすけはフルーツの様に甘く柔らかいのでカブの苦手な人や女性・お子さんを中心に人気の品種です。
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もものすけの旬の時期と主な生産地
ここからは、もものすけの旬の時期と主な生産地を詳しく見ていきます。もものすけは、近年のサラダ用に品種改良された野菜の中でも人気の品種で、出荷数は年々増加しているようです。その為、もものすけの産地化を目指す地域も増えているようですよ。
旬の時期はいつ?
もものすけの旬は、10月下旬~1月上旬とされています。もものすけは秋の種蒔きが向いています。春の種蒔きの場合、花茎が伸びてくる抽苔が遅いとされ晩抽性が低い品種なので不向きです。また家庭菜園の場合は、生育初期頃の害虫や乾燥に注意してくださいね。
主な生産地はどこ?
全国の農家さんや家庭菜園で生産されています。比較的最近に登場したもものすけは、未だ一般市場に出回るほどの出荷量ではありませんが、北海道江別市や福岡県、富山市の大沢野・八尾地区といった地域で産地化に向けた動きもあると言われています。
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もものすけの価格相場ってどのくらい?
ここからは、もものすけのカブ価について詳しく見ていきます。もものすけは、比較的最近栽培されるようになった品種なため一般スーパーで頻繁に見かけられるカブではありません。しかし、近年の需要の高まりから産地化に向けた働きや家庭菜園で栽培される方が増加傾向にあります。現在は、まだまだ主流にはなっていないと言えますが、今後注目しておきたいサラダカブの1種です。
スーパーだと
一部の産地化に向けて取り組まれている地域では、旬の10月下旬~1月上旬頃にスーパーなどでも見られるようになってきているようです。お値段は1袋あたり約200円前後~で販売されているようです。また一般的なスーパーだけでなく、農家さん直売店・野菜マルシェ・道の駅などでは取り扱い量は年々増えているようなので、見つけられやすいと考えられます。
ネット通販だと
野菜専門のネット通販などでも、取り扱い量は増加傾向にあります。1つ200円~で販売されています。また、近年の人気の高まりから家庭菜園用の種も多数販売されています。1袋およそ400円~販売されているようです。比較的最近登場したもものすけは、年々その美味しさに魅了される人が多く需要は増えています。
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かぶの主な栄養成分と期待できる6つの効果
根の部分だけではなく、葉も美味しく食べることができるかぶ。ただ後で調理しようと置いておいたら葉っぱがしなびてしまって使い物にならない、なんて勿体ないことにならいないようにきちんと保存しておきたいですよね。
かぶを美味しく食べられる保存方法と冷蔵・冷凍・常温の3種類の目安期間をお伝えしていきます。
かぶの主な栄養成分表(100g当たり)
エネルギー | 20kcal |
水分 | 93.9g |
たんぱく質 | 0.7g |
炭水化物 | 4.6g |
灰分 | 0.6g |
ナトリウム | 5mg |
カリウム | 280mg |
カルシウム | 24mg |
リン | 28mg |
鉄 | 0.3mg |
亜鉛 | 0.1mg |
ビタミンB1 | 0.03mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ビタミンC | 19mg |
食物繊維総量 | 1.5g |
食品成分表(可食部 100gあたり)
かぶの主な栄養素:根部分
- ビタミンC:抗酸化作用があり、ビタミンEと協力して有害な活性酸素から体を守る働きがあります。また、コラーゲンの合成には必須で、鉄分やカルシウムなどのミネラル吸収を高める効果もあります。水溶性のため、汁物にすると効率よく摂ることができます。
- 分解酵素アミラーゼ(ジアスターゼ):体が栄養を十分に吸収するために食べた物を消化する働きをする消化酵素の1つです。特に、炭水化物の1つであるデンプンの消化を行う働きをします。
- イソチオシアネート:口にした時に感じる辛みのもとで、消化機能を高める働きがあります。殺菌作用があるので、発がん物質の毒性を解毒して排出するとも言われています。免疫力を高める効果もあります。
かぶの主な栄養素:葉
- β-カロテン:人間の体の酸化を防ぐ抗酸化作用が強く、免疫力を高めます。またビタミンAが足りない時には変換されることでビタミンAの働きも担います。
- カリウム:ナトリウムとともに、神経刺激の伝達や心臓機能や筋肉機能の調節、酵素反応の調節などの働きをします。必須ミネラルの1つで、体内にある余分な塩分を体外に排出する効果があります。
- カルシウム:骨や歯などを作るだけでなく、筋肉収縮のコントロールや神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進効果があります。
- ビタミンB1:ブドウ糖をエネルギーに変換する際に、必要な栄養素で疲労回復効果が高いです。
- 葉酸:「造血のビタミン」とも呼ばれ、ビタミンB12とともに血液の赤血球生産を助けたり、細胞の生まれ変わりに関わる働きがあります。特に胎児・乳幼児期・成長期の子どもの発育に必要不可欠な成分であるとされています。
- 鉄:人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
- ビタミンE:強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあります。
カブを食べて期待できる6つの効果・効能
実際にかぶを食べるとどのような効果が期待できるのでしょうか。代表的なものをまとめてみました。
- 高血圧の予防
- 便秘の予防・改善
- 老化の抑制
- 貧血の予防・改善
- 骨粗鬆症予防
- 抗がん作用
詳しくはこの記事をチェック!
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かぶの保存方法|冷蔵・冷凍・常温の保存期間の目安
根の部分だけではなく、葉も美味しく食べることができるかぶ。ただ後で調理しようと置いておいたら葉っぱがしなびてしまって使い物にならない、なんて勿体ないことにならいないようにきちんと保存しておきたいですよね。
かぶは腐るとどうなる?どこまで食べられる?
かぶを見極める上で大切なポイントはコチラです。腐っているのかセーフなのか、臭いや見た目・感触などをよくチェックしてみてくださいね。
食べても大丈夫な状態
- 触感:多少柔らかくなっている程度であればOK
- 見た目:少しだけ萎んでいる程度ならOK
腐っているので食べるとダメな状態
- 臭いで判断:腐った臭いがする
- 見た目で判断:茶色・黒・青色に変色している
- 感触で判断:ぶよぶよして柔らかくなっている
詳しくはこの記事をチェック!
カブの保存期間の目安を解説
かぶを美味しく食べられる保存方法と冷蔵・冷凍・常温の3種類の目安期間をお伝えしていきます。
- 冷蔵での保存期間の目安:根は1週間、葉は2〜3日間
- 冷凍での保存方法の目安:1ヶ月
- 常温での保存方法の目安:1ヶ月
詳しくはこの記事をチェック!
もちろん保存期間は、あくまでも目安になるのでできるだけ早く食べると美味しいです。上手に保存して根の部分も葉の部分も美味しくいただきましょう。
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おすすめの食べ方
ここからは、もものすけの美味しさを堪能できるおススメの食べ方をご紹介しますよ。もものすけは、皮を手で剝けるほどの柔らかさと、フルーツのような甘みが特徴的な赤カブです。味はもちろん、見た目も鮮やかなので食卓が映えること間違いなしですよ。
サラダ
まずは、もものすけをサラダで召し上がってくださいね。もものすけの最大の特徴である、皮を手で剝けるほどの柔らかさとフルーツのような甘みをしっかりと味わってください。丸ごと皮を剝いた状態をお好みに切って盛り付けるのも良いですし、皮ごとくし切りにした後に半分くらい皮を剝いて盛り付けると、皮を剝ける楽しみを活かした盛り付けになり華やかになりますよ。
手で剝いた皮は、果肉に比べるとやや硬く少し苦味も感じやすいので、千切りして炒めもの等にして食べる事もできます。葉の部分も、細かく刻んで炒め物や葉物野菜のように調理し食べることができますよ。
スープ
もものすけは、果肉の柔らかさから従来のカブの調理法にある煮物には煮崩れのしやすさなどから余り適していない品種です。しかし、その柔らかさを活かしたポタージュスープなどは美味しくいただけると人気です。
お好みの味でスープベースを作ったら、もものすけを一緒に混ぜて加熱し最後にミキサーでドロドロのスープ状にし完成です。味噌・牛乳・コンソメベースなど様々な味つけにもぴったりの甘さで、体の中から元気になれる一品ですよ。
当サイトのかぶの人気コンテンツを4つまとめました。是非色々見ていってくださいね(^^♪かぶの人気コンテンツをチェックしよう
カブ3種類31品種をまとめて紹介!色付き?丸い?長い?春の七草をおいしく食べる
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かぶの保存方法まとめ|冷蔵・冷凍・常温での保存期間の目安はどのくらい?
かぶのおススメレシピ10選|ほっこり優しい冬野菜・かぶを美味しく食べよう!
まとめ
今回は、手で皮が剥ける!幻のサラダカブのもものすけについて詳しく見ていきました。もものすけは、赤カブ・サラダカブの1種で、皮を手で剝くことのできるほどの柔らかさと、フルーツのような甘みが最大の特徴です。
近年もものすけの需要は増加しており、各地方で産地化の動きもあります。そんな背景から家庭菜園でも人気の品種です。最近では、旬の10月下旬~1月上旬頃に農家さん直売店・野菜マルシェ・道の駅だけでなく、一般のスーパーでも見かける機会が増えてきています。
サラダ用に品種改良されているため、苦味もなく色んな切り方や盛り付け方で、食卓が彩りよくなること間違いなしです。また、剝いた皮も葉の部分も炒めもの等にして食べることができますよ。ぜひ、一度もものすけを食べてみてくださいね。
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