今回は、東京を中心に有名な「金町カブ」について詳しく見ていきます。江戸時代から現在の東京になるまで栽培され続け、今日まで食べ続けられている伝統的な野菜の1つである金町カブは、江戸東京野菜としても知られています。
かぶの中でも大きさは小さく、家庭菜園でもその小ささと育ちの早さからプランター栽培されること多いです。
「金町かぶ」は「金町小かぶ」とも呼ばれています。
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目次
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金町かぶってどんなかぶ?
読み方 | かなまちかぶ 金町小かぶ(かなまちこかぶ) |
旬の時期 | 10月頃~3月頃 |
主な生産地 | 東京都・千葉県・埼玉県、北海道、青森県・山形県、京都府・滋賀県 |
種類 | 小かぶ |
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読み方
金町(かなまち)かぶと読みます。金町とは、東京都葛飾区にある東金町という地名を指します。
この地に住んでいた長谷碌之助が「下千葉中生」という小かぶを4月頃に早採りできるように改良したものが、金町かぶと呼ばれるようになったとされています。
金町かぶまたは金町小かぶと呼ばれ、収穫までが極早生(ごくわせ)なため家庭菜園でも人気です。
特徴(サイズ、味、形状など)
現在一般的に流通している小かぶ(ミニかぶ)の代表的な品種としても知られています。直径は約8cm程度とかぶの中でも小さいです。
春に花芽が出にくい性質があり、春の栽培がしやすいことから家庭菜園でも人気の品種です。
茎部分は丸くて白く球に近い形をしています。肉質は緻密で、甘みと独特の風味があります。葉もおいしくいただく事ができます。
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金町こかぶの旬の時期と主な生産地
ここからは金町かぶの旬や主な生産地について詳しく見ていきます。品種改良されていく過程で4月に早採りできるようになったことで、現在流通している小かぶの大半はこの金町かぶと言われています。
家庭菜園などで栽培する場合は、種蒔き後おおよそ40日~60日後には収穫可能で、大きくなり過ぎて品質が低くなる前に収穫します。栽培のお手軽さやプランターなどでも育つ大きさなことから人気の品種ですよ。
旬の時期はいつ?
金町かぶの旬は10月頃~3月頃までと言われており、かぶの中でも旬の期間が比較的長いです。サイズが小かぶなことと栽培時の品質維持が比較的簡単なため、一般的には通年で栽培されています。
青物野菜が乏しい春先に、青々とした葉と真っ白で光沢のある小さな茎が特徴の金町カブが旬を迎えるため、春を告げる野菜として重宝されてきました。
主な生産地はどこ?
東京都を始めとする千葉県・埼玉県などの関東地方だけでなく、北海道や青森県・山形県、京都府・滋賀県など現在は全国的に生産されています。発祥は東京都葛飾区の金町エリアとされていて、東京ブランドの野菜としても認知されています。
金町エリア一帯で盛んに生産されるようになってから、金町かぶの品種改良が進み全国的に栽培されるようになりました。金町かぶを各地域の土壌に合わせやすく、冬が温暖傾向・極寒傾向であっても丈夫に育ち、栽培期間が比較的短くて済むよう品種改良されたかぶは全国に沢山あるそうです。
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金町こかぶの価格相場ってどのくらい?
ここからは金町カブのカブ価について詳しくみていきます。小かぶの中の代表的な品種でもある金町かぶは、東京で生産されているものはほぼ市場に出回らないとされています。その為、農家さん直売所や道の駅、野菜マルシェなどの東京野菜に特化した販売所でないと購入できないと言えそうです。
またプランターなどでも簡単に栽培できることから、家庭菜園用の種が多く販売されています。収穫までの期間も短いので、お子さんのいるご家庭などでは食育の一環として栽培されても良いかもしれませんね。
スーパーだと
東京産のものは、基本的に市場に出回らないため普通のスーパーなどでは購入は難しいでしょう。しかし、農家さん直売所や東京産フェアなど開催されている時のデパートやマルシェでは購入も可能です。全国的に1kg~500円前後で販売されているようです。
また金町かぶを品種改良した小かぶも多いため、ルーツは金町かぶの小かぶを食べている可能性は高いかもしれません。
ネット通販だと
金町かぶは、小かぶなため有機栽培や無農薬で栽培されているものも多くあります。そのような栽培法の場合、1kg~1000円前後で販売されています。また金町かぶの種も多く販売されており、1袋250円~から購入できます。また家庭菜園の場合は、金町小かぶや極早生金町小かぶなどで探されると初心者にも栽培しやすいようです。
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かぶの主な栄養成分と期待できる6つの効果
根の部分だけではなく、葉も美味しく食べることができるかぶ。ただ後で調理しようと置いておいたら葉っぱがしなびてしまって使い物にならない、なんて勿体ないことにならいないようにきちんと保存しておきたいですよね。
かぶを美味しく食べられる保存方法と冷蔵・冷凍・常温の3種類の目安期間をお伝えしていきます。
かぶの主な栄養成分表(100g当たり)
エネルギー | 20kcal |
水分 | 93.9g |
たんぱく質 | 0.7g |
炭水化物 | 4.6g |
灰分 | 0.6g |
ナトリウム | 5mg |
カリウム | 280mg |
カルシウム | 24mg |
リン | 28mg |
鉄 | 0.3mg |
亜鉛 | 0.1mg |
ビタミンB1 | 0.03mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ビタミンC | 19mg |
食物繊維総量 | 1.5g |
食品成分表(可食部 100gあたり)
かぶの主な栄養素:根部分
- ビタミンC:抗酸化作用があり、ビタミンEと協力して有害な活性酸素から体を守る働きがあります。また、コラーゲンの合成には必須で、鉄分やカルシウムなどのミネラル吸収を高める効果もあります。水溶性のため、汁物にすると効率よく摂ることができます。
- 分解酵素アミラーゼ(ジアスターゼ):体が栄養を十分に吸収するために食べた物を消化する働きをする消化酵素の1つです。特に、炭水化物の1つであるデンプンの消化を行う働きをします。
- イソチオシアネート:口にした時に感じる辛みのもとで、消化機能を高める働きがあります。殺菌作用があるので、発がん物質の毒性を解毒して排出するとも言われています。免疫力を高める効果もあります。
かぶの主な栄養素:葉
- β-カロテン:人間の体の酸化を防ぐ抗酸化作用が強く、免疫力を高めます。またビタミンAが足りない時には変換されることでビタミンAの働きも担います。
- カリウム:ナトリウムとともに、神経刺激の伝達や心臓機能や筋肉機能の調節、酵素反応の調節などの働きをします。必須ミネラルの1つで、体内にある余分な塩分を体外に排出する効果があります。
- カルシウム:骨や歯などを作るだけでなく、筋肉収縮のコントロールや神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進効果があります。
- ビタミンB1:ブドウ糖をエネルギーに変換する際に、必要な栄養素で疲労回復効果が高いです。
- 葉酸:「造血のビタミン」とも呼ばれ、ビタミンB12とともに血液の赤血球生産を助けたり、細胞の生まれ変わりに関わる働きがあります。特に胎児・乳幼児期・成長期の子どもの発育に必要不可欠な成分であるとされています。
- 鉄:人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
- ビタミンE:強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあります。
カブを食べて期待できる6つの効果・効能
実際にかぶを食べるとどのような効果が期待できるのでしょうか。代表的なものをまとめてみました。
- 高血圧の予防
- 便秘の予防・改善
- 老化の抑制
- 貧血の予防・改善
- 骨粗鬆症予防
- 抗がん作用
詳しくはこの記事をチェック!
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かぶの保存方法|冷蔵・冷凍・常温の保存期間の目安
根の部分だけではなく、葉も美味しく食べることができるかぶ。ただ後で調理しようと置いておいたら葉っぱがしなびてしまって使い物にならない、なんて勿体ないことにならいないようにきちんと保存しておきたいですよね。
かぶは腐るとどうなる?どこまで食べられる?
かぶを見極める上で大切なポイントはコチラです。腐っているのかセーフなのか、臭いや見た目・感触などをよくチェックしてみてくださいね。
食べても大丈夫な状態
- 触感:多少柔らかくなっている程度であればOK
- 見た目:少しだけ萎んでいる程度ならOK
腐っているので食べるとダメな状態
- 臭いで判断:腐った臭いがする
- 見た目で判断:茶色・黒・青色に変色している
- 感触で判断:ぶよぶよして柔らかくなっている
詳しくはこの記事をチェック!
カブの保存期間の目安を解説
かぶを美味しく食べられる保存方法と冷蔵・冷凍・常温の3種類の目安期間をお伝えしていきます。
- 冷蔵での保存期間の目安:根は1週間、葉は2〜3日間
- 冷凍での保存方法の目安:1ヶ月
- 常温での保存方法の目安:1ヶ月
詳しくはこの記事をチェック!
もちろん保存期間は、あくまでも目安になるのでできるだけ早く食べると美味しいです。上手に保存して根の部分も葉の部分も美味しくいただきましょう。
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おすすめの食べ方
冬の寒さに耐えて成長することで甘みも増す金町かぶは、茎部分が肉質で緻密なため煮崩れしにくい特徴があります。その甘みと茎部分から煮物にされることが多いです。
また舌触りも滑らかなので、煮物以外に味噌汁や酢漬けされることもあるようです。ぜひ、出汁をきかせた煮物に金町かぶを使ってくださいね。
かぶの人気コンテンツをチェックしよう
当サイトのかぶの人気コンテンツを4つまとめました。是非色々見ていってくださいね(^^♪
カブ3種類31品種をまとめて紹介!色付き?丸い?長い?春の七草をおいしく食べる
カブの主な栄養成分と期待できる7つの効果・効能!根も葉もそれぞれ栄養たっぷりの野菜
かぶの保存方法まとめ|冷蔵・冷凍・常温での保存期間の目安はどのくらい?
かぶのおススメレシピ10選|ほっこり優しい冬野菜・かぶを美味しく食べよう!
まとめ
江戸東京野菜の1つである金町かぶについて詳しく見てきました。東京産の野菜は一般的に市場に出回ることが無いのでやや購入が難しいですが、全国的に栽培されている品種であり小かぶを代表する品種でもあるので、身近な小かぶが金町かぶだったという場合あると言えます。
また家庭菜園でも、プランターで短期間に収穫できるため人気の品種です。ぜひ、小かぶを食べる際には甘くて見た目も可愛い金町かぶの事を思い出してみてくださいね。
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