これからの暑い時期に涼しげなゼリーはなくてはならないスイーツですよね!夏場に不足しがちなビタミンを補給するためにも冷たいゼリーは家の中に常備しておきたいものです。
ゼリーは材料さえ揃えれば家でも簡単に作ることができますし、お好きなフルーツで作ることができるので自分の好きなものだけを入れた美味しいフルーツゼリーを作ることもできます。
ただしゼラチンとの相性が悪い果物というものが存在しますので、果物選びに失敗すると必ずドロドロの状態で終わってしまうこともあります。
ではどんな果物がゼラチンとの相性が悪いのかについて見ていきましょう!
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目次
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ゼラチンが固まりにくい果物があるって本当?
ゼリーなどのぷるぷるのスイーツを作るときに使うゼラチンは、私たちにとってとても身近な食材ですよね。そんなゼラチンは牛や豚などのタンパク質からできています。
そのタンパク質を冷やすことによってぷるぷるの食感になるのですが、果物の酵素によってそのタンパク質が分解されてしまうことや酸が強すぎる場合、ペクチンという成分との相性が悪いなどの理由で固まりにくくなってしまうものがあります。
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どんな果物との相性が悪いの?
ではどのような果物が固まりにくくなるのでしょうか。
- タンパク質を分解する酵素がある果実:生のパイナップルやキウイフルーツ、マンゴー、メロン、イチジク、パッションフルーツ、パパイヤ、みかん類など
- 酸が強い柑橘類:グレープフルーツやレモン、オレンジなど
- ペクチンを含む果実:リンゴなど
このようなタンパク質分解酵素や酸が強い果実やペクチンを含む果実を使いたい時は、果実の量を全体の20%以下に抑えてみましょう。 もしくは加熱することで酵素の力を抑えることが出来るので、加熱処理してある「缶詰果物」を使うと良いでしょう。
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その他のゼラチンが固まらない原因
口どけが良く弾力性と粘性が強いゼラチンは20℃以下で固まり、25℃くらいで溶けてしまう性質があります。ゼラチンを使う時は温度や加える材料に気をつけないと固まらなくなってしまいます。ゼリーが固まらない原因をまとめてみました。
熱しすぎている
ゼラチンは50〜60℃の熱で溶けます。これ以上の温度になるとゼラチンのタンパク質が変化して冷やしても固まりにくくなります。ゼラチンは沸騰させてしまうと固まりません。ゼラチン液を作る時は沸騰させないように注意しましょう。
冷蔵時間の不足
水分とゼラチンの量が適量で沸騰させていないのにゼリーが固まらない時は、冷蔵時間の不足が考えられます。ゼリーを冷やしている間に冷蔵庫の扉の開閉が多いと、庫内の温度が上がってしまいます。なるべく冷蔵庫の開閉を減らしてじっくりと冷やしましょう。
アルコールの影響
お酒などをゼリーに加えると、ゼラチンより先にアルコールが水分が結びついてしまい、固める力を弱めてしまうことがあります。アルコールがゼラチンの持つタンパク質より水と親和性が高く、ゼラチンより先にアルコールと水分が結びつくことが原因です。アルコールを使う時はゼラチンに加える前に沸騰させてアルコールを飛ばしておきましょう。
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どうしてもゼラチンが固まらない時の対処法
ゼラチンは固まらなくてもやり直しが効きます。3つのポイントを紹介しますので、ゼリーが固まらない時は試してみてください。
沸騰させない・湯煎する
ゼラチンを溶かすには50〜60℃が適温なので、鍋に入れて直接火にかけるより湯煎する方が失敗なく溶かすことができます。電子レンジを使う方法もありますが、温めすぎには注意が必要です。
もし沸騰させてしまったら、一度冷蔵庫で冷やしてみましょう。固まらなかった時は再度ゼラチンを加えればOKです。くれぐれも沸騰させないように気をつけましょう。
ゼラチンを追加
固まらない時は原因が何であってもゼラチンを追加すれば解決します。先に入れたゼラチンは消えたわけではなく残っているので、ゼラチンを追加することによって全体量は増えることになります。
そのためゼラチン特有の匂いを強く感じることがあるので、アルコール量に気をつけながらリキュールなどで香りをつけると気にならなくなります。また、ゼラチンを溶かすために再加熱するため、混ぜてあったフルーツなどにも熱が加わり食感や味、色味を損なう可能性もあります。
よく冷やす
ゼラチンをきれいに溶かし容器に流し入れて粗熱をとったら冷蔵庫で冷やします。ゼラチンは15〜20℃で固まり始め、全て固まるまでには少なくとも2〜3時間は必要です。
ゼリーを冷やしている間は冷蔵庫の扉の開閉回数を減らして、庫内の温度が上がらないように気をつけましょう。もし、12時間以上経っても固まらない場合は冷蔵時間以外に問題がある可能性があります。他の対処法を探しましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- タンパク質分解酵素の多い生のパイナップルやキウイフルーツなどの果物はゼラチンとの相性が悪い
- 酸やペクチンが多く含まれている果物もゼラチンが固まらなくなる理由の一つ
- 果物を使うなら缶詰果物がおすすめ
- 缶詰がオススメな理由は加熱処理されているから
- そもそも沸騰させすぎるとゼラチンが固まらなくなる
- ゼラチンは追加して固めるという方法もある
- しっかりとよく冷やせば固まる可能性が高くなる
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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