羊羹の日持ちはどれくらい?腐るとどうなるの?カビが生える?

羊羹(ようかん)は日本の伝統的な和菓子の一つで、今でも多くの方々から愛されるお菓子です。近年では食の欧米化も進み、洋菓子が人気となりつつありますが、今でも根強いファンがいます。

今回は、羊羹の日持ち期間について紹介していきます。ネット上では「羊羹は30年以上も日持ちする」といった情報も出回っていますが本当なのでしょうか?羊羹の日持ち期間や保存方法について詳しく見ていきましょう。今回紹介していくテーマは、

  • 羊羹ってなに?
  • 羊羹の日持ち
  • 羊羹は腐るとどうなるの?

これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね♪

スポンサードリンク

羊羹ってなに?

そもそも羊羹とはいったいどんなお菓子なのかご存じですか?羊羹とはどんなものなのか、どんな種類があるのか、糖質やカロリーはどれくらいなのか、詳しく見ていきましょう。

どんなもの?

羊羹とは一般的に、小豆などを使用した餡を型に流し込み、寒天などで固めた和菓子のことを指します。小豆のほかに、金時豆やサツマイモなどで作った羊羹もとてもおいしいです。固める材料は、小麦粉や葛粉を使用することもあります。

豆知識♪

羊羹とは中国から伝来した料理で、「羊の羹(あつもの)」(羹は「お肉や魚、野菜などを煮込んだ汁物」)という意味の料理でした。元々は羊の肉を煮込んだスープ料理だったんですね。

日本には鎌倉時代から室町時代に、禅僧のお坊さんが伝来させたとされています。しかし日本のお坊さんは戒律により肉食が禁止されていましたので、羊のお肉の代わりに小豆などが代用され、現在の羊羹となったとされています。

どんな種類があるの?

羊羹には色々な種類があります。代表的な種類をまとめてみました。

  • 煉り羊羹:寒天が多いため固めの食感の羊羹。固いゼリーのような食感に近い。
  • 水羊羹:寒天が少ないので柔らかい食感の羊羹。プルプルとした食感に近い。
  • 蒸し羊羹:小麦粉や葛粉を使用して蒸した羊羹。しっとり、ねっとりしたような食感。

どれも好みがありますので一概には言えませんが、筆者は蒸し羊羹が好きです。

糖質やカロリーは?

羊羹100gあたりのカロリーは216kcalです。糖質量は約50gです。砂糖も小豆もほぼ炭水化物ですから、糖質量は多いですね。

スポンサードリンク

羊羹の日持ち

続いて羊羹の日持ち期間や保存方法について紹介していきます。

日持ち目安

羊羹の日持ち期間は種類によって様々です。

  • 煉り羊羹:1年程度
  • 水羊羹:6か月程度
  • 蒸し羊羹:1か月~2か月程度

製造するメーカーによって賞味期限の設定は様々なですが、羊羹は食品の中でも日持ち期間が長い食品といえるでしょう。「30年以上日持ちする」というのは、たまたま保存状態がよかったからなのか、単なる噂話かもしれませんね。

羊羹メーカーさんのほうでも、「砂糖の結晶化や色の変色など、何かしらの変化が生じる可能性は高いので、あまりにも長期保存した羊羹はおすすめできない。」としています。

保存方法

羊羹の保存方法は、常温保存か冷凍保存です。冷蔵保存をお勧めしない理由は、冷蔵庫へしまってしまうと表面の砂糖が結晶化してしまい、食感が変わってしまうからです。開封後は切り口にラップなどをして、雑菌の繁殖を防ぎましょう。

スポンサードリンク

羊羹は腐るとどうなるの?

羊羹が腐ってしまった場合はどのような変化が見られるのでしょうか?見た目や味、臭いの変化などについて紹介していきます。

カビが生える

羊羹が腐っている場合は表面にカビが生えます。未開封の場合はカビが生えるということは中々ないですが、開封済みの羊羹の切り口などに見られる可能性があります。カビは根を張るため、削り取ってもどこまでカビ毒が侵食しているかわかりません。

カビが生えている場合は諦めてすべて廃棄しましょう。

変な粘りが出る

羊羹の表面がねばねばしていたり、触ると糸を引く、といった場合は腐敗しています。羊羹はもともと表面に多少の水気はありますが、サラサラとしたさわり心地です。ヌメヌメ、ネバネバといったさわり心地の場合は腐っています。

酸っぱくなる

羊羹を食べたら酸っぱい味がする、といった場合も腐っています。羊羹に限らず、手作りの料理や食材など、大体の食品は腐ると酸っぱい味を感じます。

異臭がする

羊羹の臭いをかいでみて、酸っぱい匂いやかび臭さを感じた場合も腐っています。羊羹は甘い小豆の臭いを感じるお菓子ですから、なんだか様子がおかしいと感じた場合は食べないほうが良いでしょう。

意外と人間の五感は優れていて、臭いをかいだりすると食べたらいけないものは本能的にわかるものです。開封済みの食品の状態をチェックする際は五感も大切にしましょう。

まとめ

今回は、羊羹の日持ち期間や保存方法、羊羹の種類などについて紹介していきました。

この記事をまとめると

  • 羊羹とは、小豆などを使用した餡を型に流し込み、寒天などで固めた和菓子のこと。
  • もともとは中国の羊肉を煮込んだ汁物であったが、日本の文化に合わせるために次第に変化し、今の羊羹になった。
  • 羊羹の賞味期限は長く、多くの商品は6か月から1年程度が設定されている。

いかがでしたか?羊羹の日持ち期間は意外と長いということがわかりましたが、30年以上日持ちするというのは根拠のない噂とも言えます。ただ実際の羊羹製造メーカーさんのほうでも、「2年以上は食べられるけどねー」と言っている方も多いようです。

しかしながら賞味期限はしっかりと設定してあるわけですから、安全面を考えるのであれば期限内に食べる、裏面に記載されている保存方法は守る、ということを意識しましょう。最後までご覧いただきありがとうございました♪

スポンサードリンク