乾燥ぜんまいは苦い?あく抜きしないと?戻し方は?圧力鍋?ナムルに?

初春から日本全国の山や河原で収穫できる「ぜんまい」は、高級食材としても有名です。

ぜんまいを乾燥させた「乾燥ぜんまい」は、季節関わらず食べられるので、山菜取りの後に作ったり、スーパーで買って常備しておく方も多いかもしれませんね。

そんな乾燥ぜんまい、戻した時になんだが苦みを感じることはありませんか?

なぜ苦みを感じるのでしょうか?また、乾燥ぜんまいはあく抜きをしないといけないのでしょうか?そこで今回は、

  • 乾燥ぜんまいの特徴

  • 乾燥ぜんまいが苦い理由

  • 乾燥ぜんまいの苦味を取る戻し方

  • 乾燥ぜんまいの使い方・保存方法

についてご紹介します。

スポンサードリンク

乾燥ぜんまいの特徴

乾燥ぜんまいが苦いという問題以前に、乾燥させたぜんまいを食べたことがない、ぜんまい自体を食べたことがない方もいると思います。

まずは、ぜんまいの旬や味の特徴、栄養や健康効果について詳しく解説していきます。

乾燥ぜんまいとは?

ぜんまいは、 ゼンマイ科ゼンマイ属のシダ植物で、日本中に自生している ため郷土料理などでも使われ全国で食べられています。

天然物のぜんまいは高級食材としても知られていますが、栽培されたものは乾燥ぜんまいや水煮ぜんまいとしてスーパーで販売されています。

ぜんまいの旬

 ぜんまいの旬は、おおむね4~5月ごろです。 

沖縄や九州地方など温かい地域では3月中旬ごろから、東北地方や北海道などの寒い地域では6月ごろまでが旬になります。

味の特徴

 味にクセはなく、山菜独特の風味と食感、食べたときののどごしが特徴的な山菜 です。

クセがないので食べやすく、いろんな味付けで楽しめるので和風、韓国風、中華風、洋風とお好みの味付け、食べ方を見つけるのもおすすめです。

栄養成分・健康効果

ぜんまいには、βカロテンやカリウム、食物繊維、ナイアシン、葉酸などが多く含まれています。

  • 高血圧予防

  • 抗酸化作用

  • 便通改善

  • 貧血予防

などの健康効果が期待できます。

βカロテンは脂溶性ですので、油で炒める調理方法がおすすめです。

スポンサードリンク

乾燥ぜんまいが苦い理由

噛んだ時に広がるなんとも言えない苦みはなぜあるのでしょうか?

乾燥ぜんまいが苦い理由について解説していきます。

あく抜きが足りない

 あく抜きが足りないと苦みを感じる原因になります。 

ぜんまいのあく抜きには手間も時間もかなりかかりますが、時間をかけてゆっくりあく抜きすることが重要です。

毒がある?

 ぜんまいには毒はありません。 

しかし、ぜんまいに似た山菜の「わらび」には「プタキロサイド」と呼ばれる天然毒が含まれています

強い発がん性があり、大量に食べるとワラビ中毒になる可能性があります。

あく抜きをしていれば体に影響はないとされていますので、あく抜きは必ず行ってください。

スポンサードリンク

乾燥ぜんまいの苦味を取る戻し方

乾燥ぜんまいの戻し方と、苦みを取る方法をご紹介します。

戻した後で苦みを感じたときは一度試してみてください。

戻し方

乾燥ぜんまいには、あく抜き済みのものとあく抜きが必要なものがあります。

あく抜きが必要な乾燥ぜんまいの戻し方は以下のとおりです。

あく抜きの手順
  1. 鍋にたっぷり水を入れ、乾燥ぜんまいを入れる

  2. 沸騰させた後、一晩置いておく

  3. 鍋から出し、軽くもみ洗い

  4. 新しい水を入れて2時間程度置く

  5. さらに揉み洗いをして新しい水に変える

 水の色が変わらなくなるまで水を交換しましょう。 

あく抜き済みの乾燥ぜんまいは、2時間ほど水に浸して、その後沸騰したお湯で1分茹でて水で絞めればOKです

アク抜きのポイント

あく抜きのポイントは2つです。

  1. 水に浸す時間をしっかりとること
  2. 水を替えること

この2つに気を付けるだけで、あく抜きの失敗は格段に少なくなりますよ。

重曹を使う

重曹を使ったあく抜き方法は以下のとおりです。

重曹を使ったあく抜きの仕方
  1. 水1ℓに対して重曹小さじ1を準備する

  2. 鍋にたっぷりのお湯を沸かす

  3. 沸騰したらぜんまいと重曹を同時に入れ、すぐに火を止める

  4. ぜんまいが浮いてこないように落とし蓋や軽めの重しを乗せる

  5. 鍋のお湯が完全に冷えたら水を替えて一晩置いておく

  6. 水の色が変わったらその都度水を替える

重曹を使ったあく抜きは苦みが残りやすいと言われています。

水に浸す時間は長めに取りましょう。

圧力鍋・炊飯器も便利

圧力鍋や炊飯器を使ってあく抜きをするのも便利です。

炊飯器は出来上がりまで少し時間がかかりますが、セットすればOKですので手間がかかりません。

炊飯器で戻す手順
  1. 乾燥ぜんまいを軽く洗い、水に浸して一晩置いておく

  2. たっぷりの水と1のぜんまいを鍋に入れて沸騰直前まで加熱する

  3. 保温にした炊飯器に2をお湯ごと入れる

  4. 8時間保温し続ける

  5. 8時間後、揉み洗いをする

圧力鍋はコツをつかむまでは少し難しく感じるかもしれませんが、慣れれば時短にもなりますので、ぜひ試してみてください。

圧力鍋で戻す手順
  1. 乾燥ぜんまいを軽く洗い、水に浸して一晩置いておく

  2. 圧力鍋に、戻したぜんまいと、水を多めに入れて火をかける

  3. 3分加圧する

  4. 火を止めて圧が下がったら、揉み洗いをする

スポンサードリンク

乾燥ぜんまいの使い方・保存方法

乾燥ぜんまいのおすすめレシピや保存方法をご紹介します。

乾燥ぜんまいを手に取る機会があれば、ぜひ作ってみてくださいね。

ナムルに

定番のナムルは簡単ですし、ご飯が進むこと間違いなしです。

もやしやにんじん、ほうれん草などと一緒に盛り付ければ、一気に本場韓国料理っぽさが増します。

煮物に

溶けるような食感を楽しみたいなら煮物や炒め煮がおすすめです。

調味料とだし汁でことこと煮込むだけです。

一度冷ますと味が染み込んでおいしくなるので、朝や昼、休日の時間のある時に作り置きしておくのもいいですね。

保存方法・保存期間

 乾燥ぜんまいは湿気が苦手 です。密閉容器に入れて冷暗所または冷凍庫で保存しましょう。

乾燥剤を入れると保存方法としてはベストですが、なければ入れなくても問題ありません。

保存期間は半年から1年ほどですが、臭いが気になったりいつもと違う味、見た目などがあれば食べないようにしましょう。

まとめ

今回は、乾燥ぜんまいが苦い理由についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • ぜんまいの旬は3月中旬ごろの沖縄から6月までの北海道まで地域によって差がある

  • あく抜きが足りないと苦みを感じる

  • あく抜きはたっぷりの水とじっくり時間をかけるのがポイント

  • 水の交換は必須!

あく抜きがしっかりできれば、ぜんまいの風味をより感じられると思います。

この記事を参考に、おいしい乾燥ぜんまいを楽しんでくださいね。

スポンサードリンク