寒さが厳しくなるにつれて美味しさが増す冬野菜。冬料理は体の中から温まるものが多く、イベントが多い冬は家族みんなで食事の機会も増え美味しさもひとしおですよね。今回は、そんな冬野菜の中でも早生大かぶについて詳しく見ていきます。冬の名物・千枚漬けにも多く使用されている早生大かぶは、家庭菜園にも選ばれていますよ。
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目次
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■早生大かぶってどんなかぶ?
読み方 | わせおおかぶ |
旬の時期 | 11月上旬~1月下旬 |
主な生産地 | 富山県高岡市、南砺市、富山市、滋賀県など |
種類 | 大かぶ |
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読み方
早生大(わせおお)かぶと読みます。早生とは早くできる品種のことを意味します。早生大かぶはその名の通り、早太りしやすく揃いも良い大きいかぶです。また、滋賀県では略称うしとも呼ばれています。家庭菜園の際も、大かぶの中でも強勢で作りやすくス入りも遅いため人気の品種です。
特徴(サイズ、味、形状など)
大かぶとして知られています。茎部分は、純白で美しく緻密な肉質なのに繊維が少ないです。甘みにも富み歯切れのよさから千枚漬けに使用されることが多いかぶです。生食用にも千枚漬けようにも使用される早生大かぶは、見た目・生産品質の安定性・風味ともに極上と称されており、一般市場の需要も高いため広く流通しています。
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早生大かぶの旬の時期と主な生産地
ここからは早生大かぶの旬の時期と主な生産地について詳しく見ていきます。早生大かぶは大かぶの中でも収穫までの期間が短く種蒔きから約1ヶ月半程度で、茎部分は12cmほど重さは1kg程度にまで成長すると言われています。更に日を置くことで2kg以上に太らせる事も可能です。その為、千枚漬けにむくかぶとも言われています。
旬の時期はいつ?
早生大かぶの旬は11月上旬~1月下旬と言われています。寒い冬を越えたかぶは甘みが増すので、千枚漬け用に栽培されて流通される事が多いようです。家庭菜園の際は、早撒きする際は日よけを使うことと大かぶの中でも早く大きくなるので適切な間引きが大切と言われています。
主な生産地はどこ?
富山県高岡市、南砺市、富山市、滋賀県などで主に生産されています。滋賀県では、早生大かぶは略称うしとして呼ばれています。千枚漬け用など市場需要が高いため、広く流通用に栽培されています。また、大かぶ栽培の品種として家庭菜園でも人気です。寒冷地の方が育ちやすいと言われています。
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早生大かぶの価格相場ってどのくらい?
ここからは早生大かぶのカブ価について詳しく見ていきます。一般的に野菜の値段は、市場に出回る量と需要があるかどうかで決まってきます。早生大かぶは、味や歯ごたえの良さゆえに千枚漬け用に多く栽培されている品種なため需要のあるかぶです。また生産も品質が安定しやすいことと収穫までの期間が短い大かぶなことから、各地で積極的に栽培されているようです。
スーパーだと
基本的にスーパーなどで販売される場合はかぶは品種が約80種類以上とも言われているので、大きさのみの表記で販売されていることが殆どです。そのため、早生大かぶは大かぶとのみ表記されて販売されている事もしばしばあり、早生大かぶかどうかの見極めは難しいと言えそうです。
ネット通販だと
近年、無農薬栽培や有機栽培が人気なため野菜専門通販ネットなどが多くあります。しかし、大かぶの種類である早生大かぶはサラダカブなどと比べると一般家庭での需要は低いと思われます。その為、早生大かぶを購入したい場合は道の駅や農家さん直売店・野菜マルシェなどで探されると良いでしょう。
また家庭菜園用の早生大かぶの種は、ネット通販でも販売されています。1袋およそ400円~です。
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かぶの主な栄養成分と期待できる6つの効果
根の部分だけではなく、葉も美味しく食べることができるかぶ。ただ後で調理しようと置いておいたら葉っぱがしなびてしまって使い物にならない、なんて勿体ないことにならいないようにきちんと保存しておきたいですよね。
かぶを美味しく食べられる保存方法と冷蔵・冷凍・常温の3種類の目安期間をお伝えしていきます。
かぶの主な栄養成分表(100g当たり)
エネルギー | 20kcal |
水分 | 93.9g |
たんぱく質 | 0.7g |
炭水化物 | 4.6g |
灰分 | 0.6g |
ナトリウム | 5mg |
カリウム | 280mg |
カルシウム | 24mg |
リン | 28mg |
鉄 | 0.3mg |
亜鉛 | 0.1mg |
ビタミンB1 | 0.03mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ビタミンC | 19mg |
食物繊維総量 | 1.5g |
食品成分表(可食部 100gあたり)
かぶの主な栄養素:根部分
- ビタミンC:抗酸化作用があり、ビタミンEと協力して有害な活性酸素から体を守る働きがあります。また、コラーゲンの合成には必須で、鉄分やカルシウムなどのミネラル吸収を高める効果もあります。水溶性のため、汁物にすると効率よく摂ることができます。
- 分解酵素アミラーゼ(ジアスターゼ):体が栄養を十分に吸収するために食べた物を消化する働きをする消化酵素の1つです。特に、炭水化物の1つであるデンプンの消化を行う働きをします。
- イソチオシアネート:口にした時に感じる辛みのもとで、消化機能を高める働きがあります。殺菌作用があるので、発がん物質の毒性を解毒して排出するとも言われています。免疫力を高める効果もあります。
かぶの主な栄養素:葉
- β-カロテン:人間の体の酸化を防ぐ抗酸化作用が強く、免疫力を高めます。またビタミンAが足りない時には変換されることでビタミンAの働きも担います。
- カリウム:ナトリウムとともに、神経刺激の伝達や心臓機能や筋肉機能の調節、酵素反応の調節などの働きをします。必須ミネラルの1つで、体内にある余分な塩分を体外に排出する効果があります。
- カルシウム:骨や歯などを作るだけでなく、筋肉収縮のコントロールや神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進効果があります。
- ビタミンB1:ブドウ糖をエネルギーに変換する際に、必要な栄養素で疲労回復効果が高いです。
- 葉酸:「造血のビタミン」とも呼ばれ、ビタミンB12とともに血液の赤血球生産を助けたり、細胞の生まれ変わりに関わる働きがあります。特に胎児・乳幼児期・成長期の子どもの発育に必要不可欠な成分であるとされています。
- 鉄:人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
- ビタミンE:強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあります。
カブを食べて期待できる6つの効果・効能
実際にかぶを食べるとどのような効果が期待できるのでしょうか。代表的なものをまとめてみました。
- 高血圧の予防
- 便秘の予防・改善
- 老化の抑制
- 貧血の予防・改善
- 骨粗鬆症予防
- 抗がん作用
詳しくはこの記事をチェック!
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かぶの保存方法|冷蔵・冷凍・常温の保存期間の目安
根の部分だけではなく、葉も美味しく食べることができるかぶ。ただ後で調理しようと置いておいたら葉っぱがしなびてしまって使い物にならない、なんて勿体ないことにならいないようにきちんと保存しておきたいですよね。
かぶは腐るとどうなる?どこまで食べられる?
かぶを見極める上で大切なポイントはコチラです。腐っているのかセーフなのか、臭いや見た目・感触などをよくチェックしてみてくださいね。
食べても大丈夫な状態
- 触感:多少柔らかくなっている程度であればOK
- 見た目:少しだけ萎んでいる程度ならOK
腐っているので食べるとダメな状態
- 臭いで判断:腐った臭いがする
- 見た目で判断:茶色・黒・青色に変色している
- 感触で判断:ぶよぶよして柔らかくなっている
詳しくはこの記事をチェック!
カブの保存期間の目安を解説
かぶを美味しく食べられる保存方法と冷蔵・冷凍・常温の3種類の目安期間をお伝えしていきます。
- 冷蔵での保存期間の目安:根は1週間、葉は2〜3日間
- 冷凍での保存方法の目安:1ヶ月
- 常温での保存方法の目安:1ヶ月
詳しくはこの記事をチェック!
もちろん保存期間は、あくまでも目安になるのでできるだけ早く食べると美味しいです。上手に保存して根の部分も葉の部分も美味しくいただきましょう。
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おすすめの食べ方
早生大かぶは、その甘みと歯ごたえの良さから千枚漬けの多くに使われています。品質の安定性から、販売されている千枚漬けの多くは早生大かぶとも言われています。
また富山県では、富山県産の早生大かぶを使った石川県の有名な郷土料理であるかぶら寿司にも使われています。富山県と石川県のかぶら寿司が比較される時、多くはかぶに挟まれる塩魚の違い(ブリか鮭か)に注目されがちですが、使用されるカブも違います。カブの食感を食べ比べてみるのもおススメですよ。
かぶの人気コンテンツをチェックしよう
当サイトのかぶの人気コンテンツを4つまとめました。是非色々見ていってくださいね(^^♪
カブ3種類31品種をまとめて紹介!色付き?丸い?長い?春の七草をおいしく食べる
カブの主な栄養成分と期待できる7つの効果・効能!根も葉もそれぞれ栄養たっぷりの野菜
かぶの保存方法まとめ|冷蔵・冷凍・常温での保存期間の目安はどのくらい?
かぶのおススメレシピ10選|ほっこり優しい冬野菜・かぶを美味しく食べよう!
まとめ
今回は、早生大かぶについて見ていきました。早生大かぶは、収穫までの期間が1ヵ月半程度で大きく育ち、品質も安定しやすいことから市場に多く出回る品種です。多くは千枚漬け用に栽培されており、富山県ではかぶら寿司にも使用されています。また滋賀県で栽培される早生大かぶは略称うしとも呼ばれています。
家庭菜園でも生育が早くス入りが遅いことからも人気ですが、早播きの際は日よけをすることと、大きく育ちすぎる前の適切な間引きが重要と言えそうです。
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