スープは腐るとどうなる?見分け方|作り置き・常温は食中毒に?

腹持ちも良くダイエットにも効果的なメニューといえば、スープですよね。子どもに野菜を食べさせたいときにも活用でき、作り置きしておきたいという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、

  • スープの日持ち・保存期間はどれくらい?
  • スープは腐るとどうなる?見分け方
  • スープの保存方法

こちらの内容で紹介していきます。

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スープの日持ち・保存期間はどれくらい?


作り置きにスープの日持ち期間にどのようなイメージを持っていますか?実際には、入れる具材や種類によっても異なります。ここでは、ベーシックな野菜スープを例に、常温・冷蔵・冷凍に分けて解説して行きます。

常温保存

手作りしたスープは傷みやすく、基本的には常温保存に向いていません。 鍋のまま常温で置いておくなら2時間、長くても半日程度です。 

ですが夏場などの常温保存は、短時間でも菌が発生する危険性が極めて高いため、必ず避けるようにしましょう。

常温とは
「外気温を超えない温度」で、熱したり冷やしたりしない自然な温度(15~30℃)のことです。

冷蔵庫

 常温保存では日にちがもたないスープも、冷蔵すれば保存期間は2~3日程度になります。 これは、冷蔵することで雑菌の繁殖スピードを遅くすることができるためです。

ですが既述のように、スープは使う具材によっても保存期限が変わりますので、あくまで目安とし、食べる前には必ず状態を確認するようにしましょう。

冷凍保存

残ってしまったスープの量が、2〜3日で消費するのが難しいほど多い場合、冷凍保存しましょう。冷 凍したスープは1ヶ月程保存か可能です。 

また、常温保存後や冷蔵保存後は、菌の繁殖が進んでしまっていますのでNGです。食べきれない場合は初めから冷凍保存してください。

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スープは腐るとどうなる?見分け方

腐ってる・臭い
ここで間違えてはいけないのが、冷蔵・冷凍保存保存したからと言って腐敗が止まる訳ではないということです。スープが腐っているかどうかは、保存日数に限らず以下を参考に確認しましょう。

カビが生える

スープが傷んでいる、または腐っているかどうかは、見た目で判断することができます。スプーンを入れたとき、カビが生えていれば完全にアウトです。

その他、次のような状態が見られる場合も腐っている可能性が高いです。

  • 加熱しても溶けない塊が出来ている(脂の塊ではない)
  • 糸を引いている

酸っぱい

時間が経ってしまっているスープに、見た目の変化がなかったとしても、匂いを嗅ぐか少しずつ食べて味を確認してみましょう。

明らかに酸っぱかったり、次のような匂い・味がする場合は速やかに食べるのをやめてください。

  • 腐敗臭がする
  • 納豆のような匂いがする
  • 苦味がある

作り置きは食中毒が危険

冷凍すれば1ヶ月の保存が可能なスープですが、作り置きはそもそも食中毒が発生しやすいということも覚えておかなくてはなりません。

スープの作り置きによって発生が考えられるのは次の2つの菌です。

  • ウェルシュ菌
  • ボツリヌス菌

これらの食中毒菌は熱に強く、例え再加熱しても死滅しない特徴を持っています。また、酸素がない環境で繁殖しやすいため、特にとろみをつけたようなスープの作り置きには注意が必要です。

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スープの保存方法

保存・日持ち
正しい環境で保存期間を守れば、スープの作り置きは忙しい日の食事作りの強い味方です。最後に、作り置きスープの適切な保存方法を紹介します。

常温保存

既述のように、スープの常温保存は食中毒の危険性が高まるため、基本的にはNGです。2時間〜半日の間に必ず食べられる場合は、次の3つを守るようにしましょう。

  • 15~30℃がキープできる環境である
  • 使ったスプーンなどを付着させていない
  • こまめに再加熱している

冷蔵庫に入れるのは冷めてから?

 スープを冷蔵保存するときは、「冷めてから」にすることが大切です。 

ですが、完全に冷めるのを待ち常温で長時間放置してしまっては、菌が繁殖しやすくなり意味がありません。次の方法を取り速やかに冷ますようしてください。

  • 鍋ごと冷ますなら氷水につける
  • 浅い容器に移し替え保冷材の上に置く

冷凍方法

冷凍するときも、冷蔵のときと同じ方法を使って事前に冷ましておきます。

量が多いときは、1食分ずつ容器に小分けにしておきましょう。容器がない場合には、密閉できる冷凍用の保存袋でもOKです。

 さらに中心まで早く冷凍ができるよう、移し替えた容器(または袋)を金属バットに乗せておくのがポイントです。 

解凍方法

中心までしっかり冷凍したスープは、解凍時も芯まで火を通しましょう。袋で保存した場合は電子レンジでもOKですが、出来るだけ鍋を使うのがおすすめです。

  • 袋のまま電子レンジを使う場合:袋の口を開けた状態で耐熱皿に乗せます。500Wで3分ほど加熱したら、袋から耐熱皿に移し替えます。ラップをふんわりとかけさらに5分加熱。
  • 鍋の場合:鍋に移し替えて、75℃の温度で1分以上加熱します。電子レンジよりもしっかりと熱が入り具材まで火が通りやすくなります。

まとめ

「スープは腐るとどうなる?見分け方|作り置き・常温は食中毒に?」について紹介してきましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • スープの保存期間は常温で約2時間
  • スープの保存期間は冷蔵で2〜3日
  • スープの保存期間は冷凍で1ヶ月
  • 腐ったスープはカビが生えて酸っぱい
  • 長期間の作り置きは食中毒の危険性がある
  • 長期保存のコツは急速に冷ますこと

時短を求めて作り置きした食材も、腐らせてしまっては意味が無くなってしまいます。この記事を参考に、おいしいスープは安全に食べられるようにしてくださいね。

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