里芋の赤い部分・斑点・筋は食べれるの?赤くなる原因と保存方法

煮物にすると味がよく染み込んでおいしい「さといも」ですが、皮を剥いたら赤い斑点や筋が出てきたこと、ありませんか?

さといもの事態は白に近い色ですが、なんらかの原因によって赤くポツポツとした斑点ができていることがあります。これはどんなものなのでしょうか?

私は子どもの頃さといもが好きだったので時折さといもの煮物を作ってもらっていたのですが、当時ポツポツのあるさといもを食べた記憶を思い出しました。何も考えずに食べていましたが、どうやら原因があるらしいのです。

今回は、さといもにできる赤い斑点・筋について原因や保存方法も併せてご紹介したいと思います。

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里芋に赤い部分・斑点・筋がある理由

さといもの皮はゴワゴワとしていて厚みがありますが、赤い斑点や筋ができるのは柔らかい身の部分です。傷んでいるのでは?と思う方もいらっしゃるかと思うのですが、これは傷みによるものではありません。

さといもに現れる赤いものは、「アントシアニン」という色素成分によるものなのです。一度は聞いたことのある成分ではないでしょうか?

アントシアニンはポリフェノールの一種の天然色素で、ブルーベリーや茄子など紫色や赤色をした植物によく含まれています。植物が紫外線から身を守るために生成している色素成分で、目の働きを高める成分としてサプリメントにも用いられています。

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全く害のあるものではなく、むしろ健康に良い成分なので食べても問題はありません。アントシアニンの健康効果には、眼病予防・視覚機能の改善・花粉症予防・メタボリックシンドローム予防などがあるので積極的に摂取したい栄養成分なのです。

里芋の赤い部分・斑点・筋の原因は?

赤い部分に害は無いこと、正体はアントシアニンであることはわかりましたが、一体どんなことは理由となって赤くなるのでしょうか?

その原因は「酸化」にあります。収穫してから日数が経っていたり、さといも自体のアクが強い時は酸化が進んでいます。酸化したさといもは風味が落ちていることが多いのですが、食べても問題はありません。

バナナを剥いたまま放置していたり、桃を切ってから食べるまでに時間がかかってしまうと茶色くなってしまう経験をしたことはありませんか?この現象と同じことがさといもにも起きていて、酸化することによって変色が起きているのです。

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食べられるか食べられないか判断基準は?

赤く斑点や筋の出たさといもは、基本的にはポリフェノールによるものなので食べても問題はありません。しかし日数が経ち、傷んでしまっている場合もありますので、そんな時は3つのことから食べても大丈夫そうかどうか判断してみてください。

見た目

ます1つめは見た目です。皮に包まれていると中の鮮度がわかりづらいものです。傷んでいるさといもはカビが生えていたり、ふにゃふにゃと柔らかい状態になっています。こういった状態のものは使わないようにしましょう。

食感

2つめに食感です。本来のさといもはねっとりとした粘性ある食感をしています。傷んでいるさといもは、ねっとり感がなくじゅるじゅると緩い食感へと変化しますので注意してみてください。

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切り口

3つめは切り口です。皮を剥いて切ってみた時に、切り口の大部分が変色していたり、どろっとしていて溶けたような感覚があるものは傷みが進んでいます。残念ですがこの場合も食べないようにしてください。

里芋が赤くならないようにする保存方法は?

せっかく食べるなら赤く変色させず綺麗な状態で食べたいものです。赤くさせないためには、食べるまでの保存方法がカギとなります。「常温」「冷蔵」「冷凍」「干す」、4つの保存方法をそれぞれ見ていきましょう。

常温保存

常温で保存する時は、涼しくてくらい場所で保存することが大切で。夏場は暑くなりますので、常温保存はあまりオススメできませんが、日が当たらず、高温多湿を避けた場所で保管しましょう。光に当てないために紙袋に入れたり新聞に包んだりするのも有効です。

冷蔵保存

冷蔵庫での保管は「涼しくて暗い場所」に当てはまりますのでオススメです。冷蔵庫だと冷たすぎる場合もあるので、野菜室の方が適切と言えるでしょう。

冷蔵庫または野菜室で保管する場合も、紙袋や新聞紙に包むと適切な湿度に保つことができます。じめじめしていると傷みやすいので、湿度管理も大切なのです。

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冷凍保存

冷凍のさといもは市販でも販売されていますよね。市販のものは皮が剥かれた状態ですが、家庭で冷凍にする場合も皮を剥いて加熱してからが便利です。

加熱したさといもをジップロックに入れ、平らになるようにして冷凍します。使いたい時に使いたい分だけサッと取り出すことができて非常に便利です。

さといもは日数が経つと芽が出てくることもあり、芽に害はないのですが、冷凍しておけば芽が出ることもないのでオススメです。

干す

こちらは知らない方も多いのではないかと思うのですが、干し芋のようにさといもを干すという方法もあります。天気の良い日に丸一日、よく日の当たる場所で干すとカラカラになり長期保存が可能になります。

さといもに付いている泥や土がカビの原因菌になる可能性もあるので、湿り気を飛ばしてからりとさせることでより長く保存することができるのです。

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里芋の保存方法|冷凍・冷蔵・常温で日持ちの目安

さといもの日持ちの目安は?

里芋の冷蔵・冷凍・常温での保存期間の目安をまとめてみました。

  • 冷蔵の保存目安:野菜室では1週間、干したものを冷蔵庫では1カ月
  • 冷凍の保存目安:1カ月
  • 常温の保存目安:1カ月、土の中に埋める:2~3か月

里芋は長く保存ができる野菜ですが、保存期間は目安ですのでなるべく早めに使い切ることをおすすめします。

この状態のさといもは腐ってる?カビが生えたり変色してるけど

里芋は保存状態が悪いと、こんなことになります。本来白っぽいさといもが変色したり、ぽつぽつとした斑点模様が現れることがあります。

  • 斑点が出てくる
  • 赤や緑・紫に変色
  • 白いふわふわしたカビが生える

酷い場合は白くて綿のようなカビが生えることもありますので、保存状態には気をつけましょう。傷んださといもの状態別に記事にまとめていますので、気になるものはチェックしてみましょう!

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まとめ

さといもにできる赤い斑点を中心に、その原因やオススメの保存法などをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

赤くなっているのでこれまで捨ててしまっていた方、傷んでいるわけではないので安心してくださいね。しかし、実際に傷むこともありますのでカビや臭いが出ていないかよくチェックしてみてください。

煮物にするととっても美味しくどこか懐かしさを感じるさといもを、ご家庭で正しく保存してみてくださいね。

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