6月になってさくらんぼの旬の時期になりましたよね!いろいろな種類のさくらんぼがスーパーの果物コーナーに並び、鮮やかな赤に埋め尽くされて圧巻ですよね。そんなサクランボですが、種に毒が含まれているということはご存知ですか?今回はサクランボの種に含まれる毒とはいったいどのような物なのか説明していきますね!
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目次
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サクランボってどんな果物?
サクランボとは?
サクランボはバラ科サクラ属の果物で漢字で「桜桃/おうとう」と言います。有名な品種は「月山錦」「佐藤錦」「アメリカンチェリー」などが有名です。サクランボは名前の通り桜の木になる実なのですが、一般に観賞される桜の「ソメイヨシノ)や「ヒカンザクラ」とはまた違う品種の木です。サクランボは主に「セイヨウミザクラ」や「スミミザクラ」などのミザクラといった種類の木に実ります。セイヨウミザクラが日本に入ってきたのは明治時代で、北海道に移植されたものが広まり、現在では東北などで一番発展しています。
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サクランボの栄養素
サクランボの栄養主成分となるのは、ブドウ糖(糖質)、カリウム、鉄、リンといったミネラルを含む栄養成分、その他にはカロチン、ビタミンB1、B2、Cなどの栄養成分が含まれております。日本以外で生産される「アメリカンチェリー」の皮部分の真っ赤に染まった色など、サクランボの色合いを作っているのはポリフェノールの中でも有名な「アントシアニン」です。
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サクランボに毒がある?
種に含まれる「アミグダリン」
サクランボの種には「アミグダリン」といわれる成分が入っています。これが「毒」と言われる成分であり、アミグダリンが消化器官に入ると「青酸(シアン化水素)」という有害物質を発生させてしまいます。少量であれば人体に害はないといわれていますが、多量に摂取してしまうと頭痛やめまい、嘔吐などの症状が生じます。
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アミグダリンは成熟すれば消える
ではすべてのサクランボに毒があるのかというとそうではありません、アミグダリンは未熟なサクランボの種にだけ含まれています。スーパーなどに売られている熟したサクランボにはアミグダリンは含まれていないのです。どうですか?一気に安心しましたよね!
サクランボの果肉には毒はない
さらにアミグダリンは「未熟なサクランボの種」にだけ存在しています。なので私たちがいつもそうしているように、サクランボの実を食べる分には全く問題はありません。角に心配し過ぎないようにしましょうね!
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サクランボの種を食べると死ぬ危険性があるの?
まずないと思ってOK!
サクランボの種を5つ食べると死ぬ、といった情報がネット上で散見されました。これは本当なのでしょうか?サクランボの種はうっかり飲み込んでしまうこともたまにありますよね。飲み込んでしまった人が全員ひどい症状に見舞われるかというとそうではありません。熟したサクランボに含まれるアミグダリンはほぼ消失しているので、相当な量を口にしないと危ないと言われる青酸量(2500mg/m3)に達することはありえないのです。
サクランボの実を食べるとお腹をこわす?
サクランボの実には糖アルコールの一種である「ソルビトール」という成分が含まれています。この成分は体に吸収されることのない甘み成分で、血糖値を挙げない甘味料として非常に便利なのです。しかしソルビトールの体に吸収されないという特性は、腸を刺激してしまうことにも繋がります。もともとお腹がゆるい人が、ソルビトールが豊富に含まれるサクランボを多量に摂取することで下痢を誘発してしまうということもあるのです。さくらんぼは1日5~6個までにしておきましょう。
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まとめ
この記事をまとめると
- 未熟なさくらんぼの種にはアミグダリンという体内で毒に変わる成分が入っている。
- いつも食べているように果肉だけ食べるぶんには全く問題なし!
- さくらんぼは1日5~6個までにしよう!
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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