ローストポークの生焼けで赤いのは大丈夫?中心温度の目安・食中毒を防ぐ方法

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ローストポークをカットしたら肉が赤色で「生焼けなのでは?」と不安に思ったことはありませんか?安全に食べられるか否かは、肉の「中心温度」が重要です。今回は、ローストポークの生焼けを防いで、美味しくいただく調理方法についてまとめてみました。

  •  生焼けのローストポークの見分け方
  • ローストポークが生焼けの場合の再加熱方法
  • ローストポークの生焼け・食中毒を防ぐ方法
というテーマでお送りします。

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生焼けのローストポークの見分け方

出典:Flickr

竹串で刺してみる

肉の中心部まで火が通っているかどうかは、「肉汁の色」で判断します。簡単に見分ける方法は、竹串で刺してみることです。肉の厚みのある部分に竹串を刺して、引き抜きます。刺した穴からどんな色の肉汁が出て来るかで生焼けかどうかが分かります。

  • 透き通った肉汁→火が通っている状態です
  • ピンク色や赤色の肉汁→半生の状態です。もうしばらく加熱しましょう。

温度計を使う

出典:タニタ

竹串を刺す方法の他にも、「調理用温度計」を使う方法があります。肉の中心部に針を刺して、温度を測ります。余熱で徐々に温まってきますので、中心部が65℃~68℃あれば加熱完了です。

中心温度の目安

安全に食べるために、中心の温度管理が重要です。豚肉を安全に食べるために、75℃以上で1分間の加熱が推奨されています。ローストポークの一番厚い部分に調理用温度計を刺して、中心温度が65℃以上あればOKです

中身がピンク色だけど食べて大丈夫?

ローストポークの塊をカットすると、中身がピンク色赤い色をしていることがあります。これは、「ミオグロビン」というタンパク質の一種によるものですミオグロビンは、肉の鮮度によって徐々に色が変化します。

チェック
【新鮮な肉】赤紫色→赤色→茶褐色【古い肉】
ミオグロビンに含まれるヘム鉄が酸素に触れたり、加熱によって「酸化」が起き、変色します。ミオグロビンの色が変化する温度は、肉につく細菌や寄生虫が死滅する温度(65℃~75℃)よりも高く、80℃~と言われています。

つまり、肉の中心部が65℃以上あれば、肉の色がピンク色をしていても安心して食べることができるというわけです

生焼けを食べるとどうなる?

ローストポークの中心部まで加熱されず生焼けの状態で食べてしまうと、寄生虫が原因で食中毒を起こすことがあります。食中毒の菌として、カンピロバクターやサルモネラ菌、O-157などが有名です。食中毒の症状として、

・腹痛

・下痢

・嘔吐

・発熱 

が挙げられます。

「食中毒の原因と種類」をチェック!

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ローストポークが生焼けの場合の再加熱方法

出典:akiba.keizai.biz

余熱で温める

オーブンなどで焼いたローストポークをアルミホイルで包みます。しばらく放置すると予熱で肉の中まで火が通ります。放置時間は20~30分ほどが目安です。

電子レンジで加熱

ローストポークをスライスしてお皿に並べ、ふんわりとラップをかけます。500wの電子レンジで20~30秒ほど加熱しますスライスした肉は火が通りやすく、長く温めてしまうとすぐにパサパサになってしまいます。更に加熱したい場合は、10秒ずつ追加し、こまめに火の通りをチェックしましょう。

フライパンで火を通す

フライパンで火を通すときは、スライスせずブロックのままで再加熱します。フライパンが熱くなったら火を止め、アルミホイルで包んだローストポークを入れます。フライパンに蓋をして、余熱で肉に火を通しましょう。しばらく放置しておくことで肉の旨味を逃さずに仕上げることができます。

蒸し焼きにする

フライパンで肉の全面を焼いたら、蓋をして蒸し焼きにします。蒸し時間の目安は、以下の通りです。

  • 厚さ2㎝(200g前後)…約15分
  • 厚さ3㎝(300g前後)…約30分
  • 厚さ4㎝(400g前後)…約45分

湯煎をする

再加熱したいローストポークをラップで2重巻きし、ジッパー付きの保存袋に入れます。鍋にお湯を沸かして火を止めます。鍋の中に、保存袋ごと肉を入れます。肉が浮いてくる場合は、お皿をのせて固定します。鍋の蓋を閉めて15分~20分ほど放置し、蓋を開けて5分ほど放置します。湯から取り出して粗熱が取れたら完成です。

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ローストポークの生焼け・食中毒を防ぐ方法

新鮮なお肉を使用する

古い肉ほど食中毒を引き起こす菌や寄生虫が増えている可能性があります。できるだけ新鮮な肉を用意するようにしましょう。

加熱温度・加熱時間の目安

食中毒の菌を死滅させるためには、75℃以上で1分以上」or「63℃以上で30分以上」の加熱が必要です。

炊飯器で低温調理する際のポイント

炊飯器を使ってローストポークを作ることもできます。大切なポイントは、炊飯器の温度管理です。低温調理をする際、65℃以上を35分以上キープするのがポイントです。温度が60℃程度だと肉の中心部まで加熱されずに、半生のままです。逆に、加熱しすぎると肉が固くなることがあります。炊飯器を使う場合は、65℃前後の温度を保つようにしましょう

オーブンで温める際のポイント

160℃~200℃に予熱したオーブンに入れ15分ほど加熱します。予熱機能がない場合は、10分加熱してから焼き始めましょう。メーカーにより火力に差がありますので、焼き時間はあくまで目安にしましょう。焼き色が付きすぎる場合は、アルミホイルをかけておきましょう。

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まとめ

今回は、「ローストポークの生焼け」を防ぐ方法についてまとめてみました。

この記事をまとめると

  • 加熱されているか否かは、肉汁の色」で判断する
  • 肉の中心部が65℃以上であれば、肉の色がピンク色でも安心して食べられる
  • ミオグロビンは、時間が経つと、赤紫色→赤色→茶褐色に変色する
  • 再加熱する際は、アルミホイルに包んで余熱で温めるとしっとり美味しく仕上がる

肉の生焼けを防いで、美味しいローストポークを食べてくださいね♪

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