レモンを砂糖漬けにすると苦くなる?苦味を消す方法・保存方法も

ビタミンCやクエン酸が豊富に含まれているレモンを効率的に摂取するには、レモンの砂糖漬けは特におすすめな調理方法と言えます。

しかし、砂糖漬けにしたにも関わらずレモンの苦みが強く出てしまったことはありませんか?

今回は、レモンの砂糖漬けが苦くなってしまう原因と対処方法について解説します。

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レモンの砂糖漬けが苦くなるのはなぜ?

せっかく作ったレモンの砂糖漬けがにがくなってしまったら、とても悔しいですよね。ここでは、レモンの砂糖漬けが苦くなってしまう原因について解説します。

苦くなる原因

レモンは、分類的には柑橘類となり「みかん」や「オレンジ」の仲間です。実は、柑橘類の外皮や種には「リモノイド」と呼ばれる苦み成分が含まれているのです。そのため、外皮も一緒に調理することが多い砂糖漬けにおいては、特にリモノイドからの苦みを感じやすくなる傾向があります。

なお、リモノイドには摂取することで以下のような効能があります。

  • 抗酸化作用効果
  • 悪玉コレステロール抑制効果
  • ビタミン類と相乗効果によるリウマチや関節炎の軽減効果

古来より「良薬は口に苦し」という言葉もあるように、レモンの苦みには体に良い効果もたくさん含まれていることが判りますね。

レモンの原産地に注意
皮まで食べることになるレモンの砂糖漬けを作る際は、必ず国産のレモンを使用するようにしましょう。外国産のレモンは農薬や防腐剤など、体に害をもたらす可能性のある薬剤が使用されている可能性があります。

苦味を消す方法

出来上がったレモンの砂糖漬けが苦過ぎる場合は、「本みりん」や「うま味調味料」を一振りすることで苦みを緩和することが出来ます。これは、本みりんやうま味調味料に含まれる「グルタミン酸」の効果によるものです。ただし、入れすぎてしまうと全く別の味になってしまうため、味を確かめながら少量ずつ投入してみてくださいね。

レモンの砂糖漬けを作る際には、以下の3つを意識すると出来上がりの苦みを抑えられます。

完熟したレモンを使用する
苦み成分リモノイドは、果実が完熟するにつれて含有量が減少していく傾向があります。そのため、まだ青みが残るレモンよりも、黄色く完熟した鮮やかなレモンを使用するようにしましょう。
黄色い皮をなるべく薄くする
リモノイドが果肉よりも外皮や種に多く含まれていることは先ほど解説しました。出来るだけ苦みを抑えたい場合は、レモンの黄色い外皮が薄く残るようにピーラーを用いて皮を剥くとよいでしょう。
煮過ぎないようにする
リモノイドは、加熱しても成分がなくなるわけではありません。むしろ、熱を加えることで外皮から成分がより抽出されてしまいます。そのため、ジャムやマーマレードなど加熱工程を加える場合は加熱時間を出来るだけ抑えることが肝心です。

苦いレモンの砂糖漬けの使い道は?

出来上がったレモンの砂糖漬けが苦くて途方に暮れてしまった場合は、砂糖漬けを別の料理に使用すると良いでしょう。お勧めなのは、ケーキの材料として使用すること。レモンの砂糖漬けを細かく刻んで生地に練りこんだり、焼成後のケーキの上にトッピングすることによって、レモンの苦みがケーキの甘さをより引き立ててくれます。甘いものが苦手な人でも食べやすい、少し大人のスイーツとして活用することが出来ますよ。

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 レモンの砂糖漬けの保存方法

保存・日持ち

レモンの砂糖漬けは日持ちする?

家庭で作ったレモンの砂糖漬けは、防腐剤や保存料などが使用されているわけではないため、漬けてからおおよそ1週間で使い切ることを目安にすると良いでしょう。また、保存する際は常温での保存は行わないこと。これは、保存温度帯が高くなることで菌が増殖しやすい環境となってしまい、カビの発生や発酵に繋がるリスクがあるためです。

カビの対処方法

レモンの砂糖漬けにカビが生えてしまった場合は、残念ですが廃棄するのがおすすめです。何故ならカビは目に見える部分だけでなく、広範囲に菌糸を広げていることが多いからです。レモンの砂糖漬けは加熱してから食べるというわけでもないため、喫食によって腹痛や食中毒が発生してしまうリスクも考えられます。

カビが生えないようにするには?

レモンの砂糖漬けにカビが生えないようにするために、注意しなくてはならないのは保存する容器を清潔に保つ必要があるということ。瓶に保存する場合は瓶自体の煮沸消毒を必ず行うようにしましょう。プラスチック容器に入れる場合は、容器の表面をアルコール噴霧した後に清潔な布巾やキッチンペーパーでしっかりと拭き上げましょう。

また、素手で容器の内側に触れるだけでも手指から雑菌が付着することがあるので、作業の前には必ず石鹸での手洗いとアルコール噴霧を実施して手指も清潔に保つことが大切です。

冷凍保存すると苦味が出にくい?

レモンの苦み成分であるリモノイドは-20℃の温度帯であってもその成分が失われることはありません。そのため、レモンの砂糖漬けは冷凍保存したとしてもその苦みを軽減させることは難しいでしょう。

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レモンの砂糖漬けの使い道

レシピ

ここからはレモンの砂糖漬けのアレンジレシピを紹介します。

ドライ

レモンの砂糖漬けをクッキングシートに並べて、電子レンジで両面を加熱すればドライフルーツとして生まれ変わります!チョコレートをコーティングすれば贈り物としても喜ばれますよ。

ジャム

レモンの砂糖漬けを砂糖代わりにして梨と一緒に煮詰めることで、甘さと爽やかさを兼ね備えたフルーツジャムはいかがでしょうか。レモンは酸味が強いため、合わせる果物は糖度が高いもいリンゴや梨などがおすすめです。

レモネード

レモンの砂糖漬けを炭酸水で割れば、簡単にレモネードを楽しむことが出来ます。レモンに含まれるクエン酸は疲労回復効果もあるため運動後の喉の渇きを癒すには最適な飲み物と言えるでしょう。炭酸による爽快感も加わって、リフレッシュにも繋がります。

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 まとめ

 

この記事をまとめると

  • レモンの砂糖漬けが苦くなる原因は苦み成分である「リモノイド」が原因である
  • 苦くなってしまったレモンの砂糖漬けにはうま味調味料を少し加えると苦みを軽減できる
  • レモンの砂糖漬けは、冷蔵保存で約1週間保存することができる

いかがだったでしょうか。レモンの砂糖漬けを作る際にはしっかりと苦み対策をすることが大切です。もちろん、苦みから得られる栄養効果もたくさんあるため、自分の味覚と相談しながら甘みと苦みをバランスよく摂取できるといいですね。

この記事がみなさんの参考になれば幸いです。

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