卵白の食べ過ぎは体に悪いって本当?どんな症状が出るの?対処法は?

卵は完全栄養食品とも言われるほど栄養価のバランスがよく、一日数個くらいの卵を食べるように推奨されています。卵料理はいろいろな使い方があって非常に便利ですし、卵自体もそこまで値段が高い訳ではないのでとても手に入れやすいというのもメリットですよね。

そんな卵ですが、鶏の卵ということは知っていたとしてもどのような成分が含まれているのかというところまではあまり詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。調べてみると卵白は食べ過ぎてしまうと体に悪影響を与えるという情報も見つかるなど、卵を食べる上で知っておいたほうが良い知識もありそうです。

今回の記事では卵とはどのような食材なのか、卵白と卵黄のどちらに栄養が含まれているのか、卵白は食べ過ぎると体に悪影響があるのかについて解説していきたいと思います。

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卵ってどんな食材?

まずは卵とはどのような食材なのかについて卵白と卵黄に分けて解説していきたいと思います。

卵白

卵白は鳥類などの卵において、卵黄膜と卵殻膜の間にあるゾル状の物質のことをいいます。90%が水分で残りはたんぱく質で構成されています。卵白にはリゾチームと呼ばれる加水分解酵素が含まれており、医薬品や食品の保存料として利用されています。また、オボトランスフェリンと呼ばれる糖たんぱく質も含まれ、人体内では鉄分の吸収を高める働きをします。もっとも身近な卵白は鶏卵のもので、淡雪やメレンゲの材料となります。

卵黄

卵黄は雌性の生殖細胞である卵細胞に貯蔵される栄養物質で、一般的に鶏卵等の小胞である多数の卵黄球と胚などを含めた球状の部位のことをいいます。鶏卵においては重量の約30%を占め卵白の中に浮かび、カラザ(白い紐状)などでほぼ中心に固定されています。卵黄の色味と栄養成分の量は関係がなく、ビタミンやミネラル、レシチンを多く含みます。産卵開始後間もない若鶏の産んだ卵に、卵黄が2つ入っていることがまれにあります。

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卵白と卵黄ではどちらの方が栄養価が高いの?

先ほど紹介したように卵は卵白と卵黄に分かれますが、どちらかと言うと「卵黄」の方に栄養価が偏っています。卵黄にはビタミン類やミネラル、脂質などのバランスが良く美容効果や記憶工場の効果に大きく関わる栄養素が豊富に含まれているので積極的に摂取が促されています。

しかし卵白にももちろん栄養素が含まれており卵白の中で特に多いのはタンパク質とカリウムです。これらに関しては卵黄よりも卵白の方が多く含まれています。

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卵白の食べ過ぎは体に悪い?

卵は情報が多くたくさんの栄養素を含んでいるので身体に良いと言われる情報もあれば、体に悪いという情報もいくつかあります。その中で卵白を食べ過ぎると体に悪いという情報がいくつかありました。その原因として言われているのが、アビジンという成分です。

アビジンは卵黄や豆類などに含まれる体に必要な栄養素のビオチンと結合することで知られています。アビジンをビオチンと混ぜてしまうと水に溶けない物質に変わってしまうので摂取したとしても体に吸収されず排出されてしまうということです。

ビオチンは体の中になくてはならない成分でビタミンHとも言われています。しかし卵白に含まれるアビジンを摂取してしまうと体の中のビオチンに結合し体外に排出されてしまうので、以下のような症状が現れる可能性があると言われているのです。

  • 顔や体の湿疹はじめとする皮膚のトラブル
  • 慢性的疲労・疲れやすさ
  • 脂肪の代謝障害
  • 抜け毛
  • 不眠症
  • 筋肉の痙攣(けいれん)
  • 血糖値の上昇

卵白を食べたからといって一概に上記の症状が出てくるというわけではありませんが、一度にたくさんの量を食べてしまったりたくさんの量を食べるのが習慣になってしまうと上記のトラブルが生じるリスクが上がるようです。

1日どれくらいならいいの?

卵は昔はコレステロールの関係から一日一個までと言われていましたが、現在ではコレステロール値を上下させることがないということがわかり〇個までという制限がなくなったと言います。

ですが先ほど紹介したように卵白の中に含まれているアビジンが体に影響を与えてしまうことを考えると、食べ過ぎには注意した方が良さそうです。ちなみに一日3~4個食べるとすぐに症状が現れるということではありません。慢性的に卵をたくさん食べる習慣があり、さらにビオチンの補給がほとんどないと先ほど紹介したような症状が出る可能性がありますので注意する必要があります。

<ビオチンが豊富に含まれている食品>

  • 卵黄
  • 牛乳
  • レバー
  • 大豆
  • ビール酵母

私たちの日頃の食事には大豆製品が多く含まれていますし、乳製品、卵製品も多くありますのでそこまでビオチン不足を気にする必要はないかなと思います。ただし極端なダイエットや食事を続けている人の場合、食習慣の見直しが必要になる可能性がありますので日頃の食事を振り返って見ることが大切です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • 卵黄の方が栄養のバランスが良い
  • 卵白にはタンパク質とカリウムが豊富に含まれている
  • 卵白を大量に食べ続けるとビオチン不足になり様々な症状が出るリスクが高まる
  • 日常的に摂取する分の卵白ではそこまで危険性はなさそう
  • ビオチン不足が気になる方は牛乳や大豆製品を食べよう 

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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