カスタードプリン・プリン・生プリンの違い|歴史・発祥・定義は?

プリンには半熟プリンや固めのプリン、生クリームののったプリンなど色々な種類がありますが、「カスタードプリン」と「プリン」には違いがあるのでしょうか?”カスタード”と名前が付くものは、何かが違うのでしょうか?今回は、

  • カスタードプリンとプリンの違い
  • 生プリンとプリンの違い

こちらのテーマについて紹介いたします。

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プリンとは?

プリンの定義

“プリン”と呼ばれるお菓子には、これと言って決まった定義はありません。基本的にプリンは、卵・牛乳・砂糖を主原料とし、加熱すると固まるプリンの性質を活かして固めたものです。

プリンという名前は「プディング(pudding)」から来ています。現在は「プリン=スイーツ」ですが、実は昔、プリンは料理の一つでした。

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発祥・歴史

プリンは元々、小麦粉・卵・牛乳を混ぜたものを肉や果物にぬって蒸した料理でした。このように食べられていたのはイギリスです。16世紀頃に食べられていたと言われています。

この料理の誕生には船が関係しており、余った食材を船上で無駄にしないための調理法だったそうです。

現在のように甘いプリンが誕生したのは18〜19世紀頃のフランスと言われています。フランスでは、”ひっくり返した”という意味を持つ「クレーム・ランヴェルセ(Crème renverse)」と呼ばれています。食べる時にお皿にひっくり返すことが由来となっています。

日本にプリンが伝わったのは、江戸時代末期から明治時代の始め頃です。そこから、家庭で食べる身近なお菓子として浸透したのは、1950年以降のことです。プリンの粉が販売されたことをきっかけに、身近なお菓子へと変わっていきました。

カスタードプリンとプリンは同じ?

“プリン”の歴史や発祥についてご紹介しましたが、“カスタードプリン”は牛乳・卵・砂糖を原料として加熱し固めたお菓子のことを指します。 プリンはお菓子や料理の総称ですが、カスタードプリンはお菓子としてのプリン なのです。

また、カスタードプリンは「カスタードプディング」と言われることがありますが、呼び方が異なるだけで同じものになります。「pudding(プディング)」の発音が日本人には「プリン」と聞こえたことが名前の由来ではないかと言われています。

生プリンとプリンの違いは?

昔のプリンはしっかり固めた食感のあるタイプですが、最近は「生プリン」や「半熟プリン」も登場していますよね。“生プリンとプリンの違いは何?”と思う方もいるのではないでしょうか?

生プリンとは、生クリームを多めに使用し、卵も卵黄だけを使用したものです。卵の割合が多いほど硬いプリンとなりますが、生プリンは加熱しても固まらない生クリームが多く使われているため、なめらかな舌触りに仕上がります。

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プリンに含まれる主な栄養素

最後に、プリンに含まれる主な栄養素についてご紹介します。プリンの主原料は卵や牛乳・砂糖なので、たんぱく質や糖質・炭水化物が主な栄養素となっています。

  • たんぱく質たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
  • 糖質:糖質は、主に植物が光合成によって作られる栄養素で、体内にブドウ糖に分解されエネルギーになります。1gで4kcalのエネルギーを持ち、体を動かす、生体維持に欠かせない大きなエネルギー源です。
  • 炭水化物:炭水化物はブドウ糖・果糖などから構成されているものを総称です。大きく分類すると体内に吸収されてエネルギー源になる「糖質」、消化吸収されずエネルギーにならない「食物繊維」とに分類できます。

まとめ

この記事をまとめると

  • プリンとは元々、お菓子ではなく料理でもあった
  • カスタードプリンは、総称であるプリンの中の種類
  • 日本にプリンが伝来したのは、江戸時代末期〜明治時代初期のこと

プリンとカスタードプリンに違いはなく、プリンは総称、カスタードプリンはその中の種類を指すものでした。現在は甘いものが一般的ですが、元々は料理でもあったプリン。その歴史は、長いものなのでした。

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