パッションフルーツは緑のままでも食べられる?追熟方法・食べ頃

パッションフルーツは南国テイストの美味しい果物ですが、中には皮が緑色や黄色のものがあります。その状態でも食べることはできるのでしょうか?そこで今回は、

  • パッションフルーツは緑でも食べられる?
  • 食べ頃と追熟方法
  • 栄養成分と効果

こちらのテーマについて紹介いたします。

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パッションフルーツとはどんな果物?

学名 Passiflora edulis
分類 トケイソウ科トケイソウ属
原産地 南米
和名 果物時計草(くだものとけいそう)
英語名 passionfruit
おいしい時期 6月〜8月

パッションフルーツは17世紀以降に中南米から世界に広まったと言われています。「パッション」という名前は情熱という意味ではなく、ラテン語の「Passi(キリストの受難)」が由来です。

世界にはなんと600種ものパッションフルーツがあり、日本では沖縄県や鹿児島県・宮崎県など暖かい地域で栽培されています。夏と冬に収穫することができ、夏採りの方がより甘さがあります。南国の味とプチプチした種が特徴的なフルーツです。

どんな味?

パッションフルーツの味は、強い酸味の中に南国フルーツのトロピカルな味わいがあります。マンゴーやパイナップルとはまた違った 芳醇な香りが特徴 で、香りに酸味がありません。

パッションフルーツの糖度は15〜16度で、他の南国フルーツと比較しても同じくらいの値です。

  • マンゴーの糖度………14〜15度
  • パイナップルの糖度…12〜13度

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パッションフルーツの栄養成分と効果

栄養成分

パッションフルーツには、体内でビタミンAに変換されるβカロテンがたっぷり含まれています。また、女性にとって大切な葉酸ビタミンCも多いため、美容効果も期待できます。他にも、ビタミンB6や、体内の余分な塩分を排出してむくみを予防するカリウムも含まれています。

  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • ビタミンB6:ビタミンB6は、たんぱく質をアミノ酸に分解し、再合成して筋肉や必要な組織を作る働きがあります。加えて、体内のホルモン分泌のバランスも整える働きを持っています。エネルギー代謝にも関わり、加えて神経伝達にも関わる多くの役割を持つビタミンです。
  • 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
  • β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。

効果・効能

パッションフルーツに含まれるビタミンCには抗酸化作用があり、体の老化と戦うアンチエイジング効果があります。また、βカロテンも美容に効果的な栄養成分です。

効果効能
  • 美肌効果
  • アンチエイジング効果
  • むくみ解消
  • 冷え性予防

妊娠中にもおすすめ!

パッションフルーツは、妊娠中にオススメの食材です!いろいろな栄養素が含まれているパッションフルーツですが、妊婦さんにオススメの理由となっているのは、パッションフルーツに含まれる“葉酸”“カリウム”で、体内でビタミンAに変換される“βカロテン”です。

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パッションフルーツは緑のままでも食べられる?

パッションフルーツは、熟すにつれて緑色→黄色→赤紫色と皮の色が変化していきます。中には青いまま収穫されるものもあり、皮が緑色〜黄色のものもあります。

食べてみたら果肉の酸味が強い…!なんてことも、パッションフルーツにはあるあるです。元々酸味を持つ果物なので、熟れていないとかなり強く酸っぱいと感じることがあります。

緑のままでも食べることはできますが、甘くなく酸味が強いので美味しくはありません。緑のままのパッションフルーツは、食べ頃になるまで待つのが一般的です。

食べ頃の見分け方

パッションフルーツの食べ頃は、 皮が濃い紫色に変化し皮がしわしわになったら です。

より甘い状態で食べるには、皮が変色しシワが入るまで待ちましょう。

食べ頃POINT
  • 皮が濃い紫色をしている
  • 皮がシワシワになっている
  • 甘い香りがする
  • 指で触ると皮が軽く凹む

追熟方法

パッションフルーツが酸っぱい時は、「追熟」させることで甘く、香りもより芳醇にさせることができます。追熟する方法は簡単で、 常温で数日置いておくだけ です。冷蔵庫や野菜室では寒くて追熟しないので、甘くしたい時には必ず常温で保存しましょう。

追熟が完了すると腐りやすくなってしまうので、すぐに食べるか冷蔵庫で保存しましょう。腐ったパッションフルーツの特徴については、下記の記事内で詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみてください。

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まとめ

この記事をまとめると

  • パッションフルーツが緑〜黄色なのが未熟な証拠
  • 食べられるが酸っぱくて甘くない
  • 常温保存で追熟させれば数日で甘くなる
  • 食べ頃の見分け方は、皮の色・シワ・柔らかさなど

パッションフルーツは完熟になると甘みが強く、南国の味を感じられる果物です。緑色のままだと美味しくないので、未熟なものは追熟させて美味しく食べましょう!

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