オリーブオイルの酸化は体に悪いって本当?毒性があって危険なの?

オリーブオイルといえば何となく体に良いイメージのある食材ですよね。皆さんも普段の料理でオリーブオイルを使っている人がいるのではないでしょうか。

オリーブオイルには非常にたくさんの栄養素が含まれており、とても健康に良いことは間違いないのですが、実は少し取り扱いに注意が必要なものでもあります。

今回の記事では、

  • オリーブオイルとは
  • 栄養や効果
  • 酸化とは
  • 酸化すると危険なのか

 

これらについて解説していきたいと思います。

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オリーブオイルとは

オイルという言葉の語源は、アラビア語で「オリーブ」という意味です。今では世界中にたくさんのオイルがありますが、古くはオイルといったら、オリーブオイルしかなかったのです。紀元前3000年頃には地中海沿岸にてオリーブからオリーブオイルが作られた記録が残っています。

その後、ローマ帝国が他国を征服するたびに、その土地にオリーブの木を植えて、栽培地域を広げていきました。現在では、地中海沿岸のみならず、中東、南米やアメリカ、オーストラリアなど幅広い地域で作られています。

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オリーブオイルは栄養に優れている

オリーブオイルには脂質、ビタミンE、ビタミンK、オレイン酸、ポリフェノールなどの栄養成分を含んでいます。

もちろん100%オイルなのでカロリーとしては高いですが、一般的なサラダ油と違ってオレイン酸が悪玉コレステロールを減らし、生活習慣病予防になるので積極的に使いたいオイルです。

  • 脂質:脂質は、1gあたり9kcalのエネルギーを生み出す三大栄養素の中での一番のエネルギー源です。人間の体内では、取り入れた糖質をグリコーゲンとして保存するだけではなくて脂質にすることで、生体維持に必要なエネルギーが無く
  • ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
  • ビタミンK:ビタミンKは、骨の形成に関わり、ビタミンDとともにカルシウムを取り込むことを助けます。加えて、体内の傷を治すプロトロンビンの働きを助けるため、血小板が傷を塞ぐ働きを助けるビタミンです。不足すると、傷の治りが遅くなります。
  • オレイン酸:オレイン酸は、生活習慣予防の効果が高く、血管内の環境改善効果が高い脂肪酸です。悪玉コレステロールの量を減らし、出来た過酸化脂質の量を減らすことで、血管壁へのプラーク生成を抑制します。結果として、動脈硬化や心疾患の予防に役立つ栄養素です。

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健康に良いオリーブオイルだが

非常に栄養価にすぐれたオリーブオイルですが、オリーブオイルを取り扱うにあたって「酸化」に注意しなければなりません。酸化してしまったオリーブオイルは体に悪影響をきたしてしまう恐れがあるからです。

酸化ってなに?

「酸化」とは、物質に酸素によって化合反応することや、物質から水素が奪われる反応のことです。結果として、もとの物質の成分が変質してしまうことをいいます。

食物オイルの「酸化」とは、空気中の酸素に触れることや熱によって、味が劣化したり不快な臭いがするなど、油脂成分が変質し品質が変わってしまうことです。

さらに酸化が進むと「毒性」を持つようになるので、酸化が進んだ油を使用するのは、危険と言われています。

オリーブオイルが酸化するとどうなるの?

オリーブオイルが酸化した場合に見られる主な症状は以下の通りです。

  • ツンとした鼻につく嫌な匂いがする
  • 油臭さが強くなる
  • フレッシュなオリーブの香りがしなくなる
  • 購入時に比べて明らかに色が異なる

オリーブオイルは新鮮なオリーブの実を絞りオイルを抽出していますので、高品質なオリーブオイルは青々しいフレッシュな匂いがします。ツンとした鼻につく、嫌な油の匂いのする物は、酸化が進んでいる可能性があります。

注意

オリーブオイルを口にしたときに苦みを感じると、酸化を疑ってしまうかもしれませんが、実際にはこれは酸化ではなくポリフェノールが原因です。

ポリフェノールには苦味だけでなく辛味があることもあり、苦みや辛みが強いほどポリフェノールの含有量が多く新鮮な証拠であるため、酸化と勘違いして処分しないようにしましょう。

そのほかにもオイルの緑の色は、クロロフィル(葉緑素)という成分による物で、若い実から絞ったものです。ただクロロフィルは紫外線や蛍光灯などの光に弱いので、長く当たると徐々に退色していく傾向があります。

買ってきたばかりの未開封時と、開封後しばらく経った時の色が明らかに違う場合、オイルが酸化している可能性があります。

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酸化したオリーブオイルは使用しないこと!

先ほども紹介しましたが、酸化したオリーブオイルは毒性を持つ過酸化脂質という物質が作り出されることがあり、胸やけや胃もたれや食中毒のような症状を起こす可能性があります。

酸化したオリーブオイルを多少摂取しても、体内には毒素の分解機能があるため、すぐに体に影響がある訳ではありません。しかし多量に摂取すれば、内臓への負担や健康を損ねるさまざまな病気の原因となる可能性もあります。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • オリーブオイルは非常に歴史あるオイル
  • 栄養価も高く酸化しにくいのでとても使いやすい
  • 酸化してしまうと毒素が出てしまうので注意
  • 色が変わっていたり臭いがおかしいものは絶対に食べないようにしよう

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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