オリーブオイルに白いカビ(塊･沈殿物･浮遊物)が生える・固まる原因は？

多くの食品油が種子から採れるものに対して、オリーブは、果実から採れるナチュラルな油です。植物が持つ香りや風味がそのまま楽しめ、人の体に無害ということから、健康や美容にいい油として広く知れわたり、人気となりました。パスタやサラダだけではなく揚げ油などにも、今や一般家庭に欠かせない存在となっています。

そんなオリーブオイルですが、気づけば白く濁ってしまった経験はないでしょうか…？

今回は、

こちらについてまとめてみました。

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オリーブオイルに白いカビ？

ふと見ると、オリーブオイルが白く濁っている…これはカビが生えてしまったのかと、ゾッとしてしまいます。この白い塊の正体は、本当にカビなのでしょうか。その不安を解消いたします。

白い塊はカビではない

ご安心ください。この白い塊はカビではありません。オリーブオイルには70％以上の割合で、オレイン酸が含まれています。オレイン酸は、動脈硬化や心疾患によいとされる成分なのですが、それが固体から液体に変わる温度が高いために、約10℃以下になると、すぐに固まり白くなってしまうのです。

ココナッツオイルやハチミツがご家庭にある方は、それらが固まっている状態を見たことがあると思いますが、それと同じ現象です。

特に、精製されていないエキストラ・ヴァージン・オリーブオイルの方が、よりオレイン酸が多く含まれているので白濁しやすい傾向にあります。

オリーブオイルが腐ることはある？

油なので、腐るという表現よりは、「酸化」をします。いわゆる劣化した状態になります。オリーブオイルは、オレイン酸やポリフェノールのおかげで他の油よりは酸化されにくいのですが、封を開けて空気に触れた瞬間から酸化は進みますので注意が必要です。

オリーブオイルが酸化すると、オリーブの爽やかな香りがしなくなったり、加熱した際に細かい泡が消えないという特徴があります。

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オリーブオイルが固まる原因は？

オリーブオイルが固まってしまう原因は、上記の白濁する原因と同じで、オレイン酸の融点（固体から液体に変わる温度）が高いために、逆にちょっとでも低温になると固まってしまうのです。

では、固まってしまった場合はどうしたらいいのでしょうか。

固まった時の戻し方は？

固まってしまったオリーブオイルは、また暖かいところに置いておくか、ぬるま湯につけておくと液体になり白い塊も無くなっていきます。ただ、固めたり溶かしたりを繰り返すと、オリーブオイルも劣化してしまうので、なるべく温度は一定を保つのがいいでしょう。

オリーブオイルは冷蔵庫で保存するべき？

酸化や劣化を防ぐために、冷蔵庫での保存を考えてしまいがちですが、冷蔵庫などの低温保存は、固まるので使う際にとても使いづらいです。そして、使うたびに温めて溶かしていると余計に劣化が進みます。

劣化が進む理由としては、オリーブオイルに含まれる食物繊維が温度の変化に弱く、壊れてしまうからです。なので、冷蔵庫ではなく、温度変化の少ない冷暗所での保存をオススメします。

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ハーブオイルも固まる？

ハーブオイルとは、オリーブオイルなどにハーブやスパイス、ナッツなどを漬け込んで香りや風味をプラスしたフレーバーオイルのことです。食材の臭みを消し、家庭料理が一気に風味豊かなおしゃれな一品にしてくれます。

この、ハーブオイルもオリーブオイルと同じように固まってしまうのでしょうか。

ローズマリーオイル

ハーブの中でも、香り高くハーブオイルとしてローズマリーを選ぶ方が多いと思います。ハーブオイルの多くは、オリーブオイルをベースにしたものが主流です。ローズマリーオイルもオリーブオイルと同じように、低温で固まってしまいます。これもオリーブオイルの成分が原因となっています。

その他のハーブオイル

オリーブオイルをベースとしたハーブオイルは、同じように固まってしまいますが、ハーブオイルは他のオイルでも作れます。グレープシードオイルや亜麻仁油などは固まりにくいようです。

ハーブオイルの正しい保存方法

水分を多く含むハーブを漬け込んだオイルは、カビを発生させてしまう可能性があります。なので、基本的に涼しい場所か、冷蔵庫での保存が好ましいです。オリーブオイルを使った場合は固まりますが、その場合は、常温に置いて液状に戻して使います。

劣化が気になるところですが、ハーブオイルは、そもそもが腐りやすいので1〜2週間で使い切るようにしましょう。

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まとめ

いかがでしたか。今回は、オリーブオイルの白濁の疑問についてまとめてみました。どんな油を取るかによって体に与える影響は、大きく違います。その点、オリーブオイルは優秀な油として評価が高いので、その性能を壊すことがないよう正しく使ってオリーブオイルを楽しみましょう。

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