おでんに向く大根の部位はどこ?上と下どっち?栄養はなくなるの?

皆さんはおでんに大根を入れると栄養がなくなってしまうからやめたほうが良いという情報を聞いた事はありませんか?

おでんの大根といえば味がしみしみでとっても美味しいイメージがありますが、栄養がなくなってしまうと言われるとなんだか食べる気がなくなってしまいますよね。

ですがその情報は半分ホントで半分ウソです。では大根はおでんに入れるとどのような特徴を持つのでしょうか。

今回の記事では、

  • おでんの大根は栄養がないと言われる理由
  • 失われる栄養素
  • おでんに使うと良い大根の部位
  • 大根の健康効果

これらについて解説していきたいと思います。 

スポンサードリンク

おでんの大根に栄養がないといわれる理由

熱に弱い

大根にはアミラーゼという消化酵素があります。しかし酵素は熱に弱く、50℃以上の熱が加わると働きを失ってしまうのです。

おでんに限らず大根をみそ汁に入れたり、煮物にしたりするときは他の具材と一緒に煮込むため、大根を煮込んだ場合には消化酵素はほとんど失われてしまっていることになります。

そのため、おでんの大根を食べても、あまり栄養が多いとは言えないのです。

ビタミンCは水溶性

大根の根にはビタミンCが豊富です。ではこのビタミンCというのはどのような性質があるのでしょうか?ビタミンにはいくつか種類がありますが、水溶性と脂溶性の2つのカテゴリーに分けられます。

  • 水溶性ビタミン:ビタミンC、ビタミンB群
  • 脂溶性ビタミン:ビタミンA、D、E、K

水溶性のビタミンは水に溶け込む性質があり、体内に吸収されても殆どが尿として体外へ排出されていきます。脂溶性ビタミンは脂に溶け込む性質があり、水溶性のビタミンのように簡単には体外へは排出されません。

ちなみに上記のビタミンB群とは、ビタミンB2、6、12の他に葉酸やナイアシンなども含めたものの総称です。

大根に含まれるビタミンCは水溶性のため、大根を煮てしまうと煮汁に溶けだしてしまうのです。そのため、おでんや煮込んだ大根を食べてもビタミンCの摂取はほとんどできないと言ってもいいでしょう。

皮に栄養が詰まっている

大根の栄養は、実は皮に1番含まれているんです。大根の皮は向いて捨ててしまう人も多いと思いますが、実は栄養を捨てているようなものなのです。加熱すると消化酵素は失われてしまいますが、きんぴら大根などにするとビタミンCが溶け出すことなく摂取できるのでおススメですよ。

スポンサードリンク

おでんに使うとよい大根の部位は?

だいこんは加熱してしまうとどうしても栄養価は落ちてしまうのですが、水溶性のビタミンや消化酵素以外は栄養を残したまま調理することができます。ではおでんにつかう大根はどんな部位を使えば良いのかについて解説してい行きますね!

おでんに向いているのは大根の上の部分!

おでんに向いているのは大根の上の部分(葉に近い方)です。だいこんは下(根の部分)に近いほど繊維質で硬くなってしまうので食べにくくなってしまいます。

特に一番下の根っこの部分は煮物にしたとしてもかなり硬さが強く、おでんなどには雰囲気になっています。おでんの大根がすごく苦くて固くておいしくなかった!と言う声があるのはこの大根の下の部分を使ってしまっているのが原因です。

大根の下の部分はさらに煮込んでしまうと苦味に変わってしまうと言う特徴もあります。これをしっかり知っておかないとおでんがなんとなくイマイチなものになってしまいますので覚えておきましょう。 

下の部分の使い方

ではおでんに向かないと言われる下の部分はどのように使えば良いのでしょうか。おでんのようなだし汁の風味や香りを楽しむ料理では、苦味が引き立ってしまうと言われています。 

苦味の強い大根の下の部分を使うのであれば煮物は避けて炒め物などの濃い味をつけられる調理方法がおすすめです。大根おろしとして辛みを楽しむという方法にも向いていますのでうまく活用してみてくださいね! 

スポンサードリンク

大根の栄養について

ここまでは大根をおでんにつかうときの注意点を紹介しましたが、次は大根にはどんな栄養が含まれているのかについて紹介していきます。生の大根にはとても優秀な栄養素が含まれています。

生の大根に含まれる栄養素

ビタミンC

アミラーゼ(消化酵素)

イソチオシアネート

大根の葉っぱを捨ててしまう人も甥かと思いますが、実は大根の葉は栄養が豊富なんです!

大根の葉に含まれる栄養素

ビタミンA

ビタミン C

ビタミンK

葉酸

カルシウム

食物繊維

と、根の部分よりも栄養が豊富です。もしも大根の葉が付いた状態で購入することができたら、葉は捨てずに食べるようにしましょう。大根の葉はお味噌汁や炒め物にしたり、雑魚と一緒に炒めてふりかけにして食べてもおいしいです。

スポンサードリンク

大根の健康効果

大根に含まれる「イソチオシアネート」という成分は、大根独特の辛味成分です。このイソチオシアネートは大根を切ったりすりおろしたりすると細胞が破壊されて生成される成分で、抗菌作用や血栓の予防効果、更にはガンの予防にも効果があるとされています。

ちなみに、大根の根の先端に行くほどイソチオシアネートは多く含まれます。先端の方が辛い、といわれるのはこのためなのです。

スポンサードリンク

まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 大根はおでんにしてしまうと消化酵素やビタミンCがなくなってしまう
  • それ以外の栄養素が残るので栄養がないわけではない
  • おでんに使うなら大根の上の部分を使うのがおすすめ
  • 大根の下の部分は苦味と辛味が強いので注意
  • 繊維質の部分が強いので大根の下の部分はきんぴらなどにするのがおすすめ

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。 

スポンサードリンク