海苔の食べ過ぎは太る?便秘に?デメリットは?1日の摂取量は何枚?

海苔はおにぎりやサラダなど色々な料理に活用できる日本の食材ですが、食べ過ぎると腹痛や便秘・下痢になることがあります。それは一体なぜなのでしょうか?そこで今回は、

  • 海苔の栄養と効果
  • 食べ過ぎは体に悪い?
  • 海苔は消化にいい?
  • 1日の摂取目安量は?

これらのテーマについて紹介いたします。

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海苔の栄養成分と効果は?

栄養素

海苔は海水の中で成長しますが、海面すれすれで太陽光を浴びて成長するため、ビタミンたんぱく質・ミネラルなどを含んでいます。植物の中では、初めてこんなに沢山の栄養成分を含んだものと言われています。

  • 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
  • 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
  • ナトリウム:ナトリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分保持に欠かせないミネラルです。人間の体内の水分を留める働きを持ち、普段は細胞外液に多く存在しています。ナトリウムとカリウムはセットで働き体内の水分調節とともに、老廃物の排出や栄養の取り込み、血圧に関わるミネラルです。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • グルタミン酸:グルタミン酸は体内で脳内物質のGABAの生成に関わっており、緊張をほぐす効果があります。体内では有害なアンモニアの分解する力を持ち、血圧を下げる効果があると言われています。肌を構成するケラチンの材料でも知られており美肌効果も持っています。
  • タウリン:タウリンは硫黄を含むアミノ酸の一種で、血液の高脂血症を改善する働きを持っています。コレステロールや中性脂肪の抑え、血圧を正常にする働きもあります。肝臓においてはアルコールの分解含めた解毒の働き助け、脂肪肝の予防効果もあります。
POINT

グルタミン酸やタウリンは、焼き海苔にすると含有量がアップする!

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効果・効能

旨味成分であるアミノ酸やミネラル類を豊富に含んでいる海苔による効果はこちらです。

効果・効能
  • 動脈硬化予防
  • 脳卒中・心臓病予防
  • 美肌効果
  • 高血圧予防・改善
  • 疲労回復

海苔は消化に悪い?健康に悪い?

海苔は消化に悪いのでしょうか?体に悪いと言われることもありますが、実際のところ体に悪いことはありません。乗りが体に悪いと言われる理由には、食べ過ぎた時にいくつか副作用が起こるからです。そちらについては後ほど解説いたします。

海苔を消化できるのは日本人だけ!?

“海苔を消化できるのは日本人だけ”と聞いたことはありますか?生海苔を消化できるのは、昔から海苔を食用としてきた日本人だけと言われています。

日本人の腸内にのみ、生海苔の細胞壁を分解する酵素を生み出す微生物が存在するそうです…!

子供は注意!

子供の胃腸は未発達のため、海苔の食物繊維を上手く消化できず、便に海苔がそのまま出ることがあります。下痢を起こしたり腹痛になったり、酷い場合は嘔吐することもあるので注意しましょう。ですが、少量であれば問題ありません◎

また、「海苔アレルギー」というものもあります。海苔アレルギーの主な症状には、蕁麻疹・腹痛・嘔吐・下痢などです。

子供には生後5〜6ヶ月の離乳食初期から与えても良いとされていますが、中にはアレルギー反応を起こす子供もいるので、与える時は少量にし様子を見ながらにしましょう。

海苔を食べ過ぎるとどうなる?

海苔を食べ過ぎた時に起こり得る副作用には、このようなものがあります。副作用が起こる原因は、主に海苔に含まれている「食物繊維」によるものです。

食べ過ぎは‥
  • 胃もたれ
  • 気持ち悪い
  • 便秘
  • 下痢
  • 腹痛

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気持ち悪い・胃もたれ

海苔の消化率は50〜70%と低くはありませんが、食べすぎることで上手く消化できることができず、胃もたれや胃のムカムカ・気持ち悪さを感じることがあります。

便秘になる

海苔に含まれる食物繊維は便秘解消に効果的なのですが、過剰摂取すると逆効果となります。腸まで届いた食物繊維が消化吸収させないことでカサを増し、腸のぜん動運動が機能せず便秘となってしまうこともあります。

腹痛・下痢

海苔は食べ過ぎると腹痛や下痢となることがあり、その原因は海苔に含まれる食物繊維となっています。食物繊維は適量であれば腸内環境を良くして善玉菌を増やし、便秘解消や予防に効果があるものですが、過剰摂取することで消化不良となり腹痛や下痢を起こすことがあります。

海苔は1日何枚まで?摂取目安量は?

海苔の食べ過ぎはヨウ素による甲状腺の問題便秘・下痢・腹痛・胃のむかつきなど様々な副作用を引き起こすことがわかりましたが、1日にどれくらいの量であれば食べ過ぎにならないのでしょうか?その目安量はこちらです。

海苔の1日の目安量

1日に食べても良い焼き海苔は、2〜3枚が目安!

ビタミンAを十分に摂取できる海苔の枚数は2枚ビタミンB1・B2を摂取できる海苔の枚数は3枚となっています。ビタミンAには皮膚や粘膜を健康に保つ働きが、ビタミンB1・B2は疲労回復をサポートする働きがあります。

ちなみに、ヨウ素の過剰摂取になる海苔の枚数は40枚です!こんなに海苔を食べることは普通ないので、ちょこっと食べ過ぎた場合でも大きな問題はありません。しかし、食物繊維は体質や体調によって反応する枚数が異なるので、あまり食べ過ぎない方が良いでしょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 海苔を食べる効果には、高血圧予防・美肌効果・動脈硬化予防などがある
  • 海苔の消化率は50〜70%と低くはない◎が、子供にとっては消化が難しいことも
  • 海苔の食物繊維を摂りすぎることで腹痛・下痢・胃もたれを起こすことがある

海苔は適量食べ続けることで血液をサラサラにして生活習慣病を予防したり、美肌をもたらす美容効果など嬉しい効能が沢山あります。

食べ過ぎるとお腹を壊したり便秘になることもありますが、1日の目安量を越えなければそこまで心配はないので、上手く食事に取り入れてみましょう。

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