ニラは食べても消化されない?食べたものがそのまま出てくる大人必見!

3〜5月に旬を迎える、強い香りが特徴的なニラ。栽培しやすく手軽に買える野菜として重宝します。しかしインターネットで調べてみると、ニラは食べても消化されにくい、という検索結果がチラホラ…。実際にそう感じている人も多いことでしょう。そこで今回は

  • ニラが消化されない理由
  • 食べ過ぎの場合どうなるか
  • 程よい摂取量
  • 咀嚼はどれくらい

について見ていきます。

食べたものがそのまま出て来て気持ちが悪いという人はその対処法についてもみていきます。

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ニラの特徴・効能

スタミナがつくニラ玉炒めやチヂミなど、多くの料理でニラは使用する場面がありますよね。ですが、ニラはどのような特徴や効能を持っているのかご存じですか。

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ニラとは?

ニラは、ネギ科ネギ属の野菜でニンニクの仲間です。暑さと寒さのどちらにも強いため、一年中スーパーで購入ができる野菜です。歯ごたえのある食感で、炒め物や生食として食べられますが、独特の臭いも持っています。



日持ちがしづらく鮮度も落ちやすいため、購入したあとは早めに使い切るか後ほどご紹介する保存方法を試してみてください。

カロリー・栄養成分

続いて、ニラのカロリーと栄養成分についてご紹介します。ニラのカロリーは95gで20kcalのカロリーです。 

  • タンパク質:1.7g
  • 脂質:0.3g
  • 食物繊維:2.7g
  • ナトリウム:1mg
  • カリウム:510mg
  • カルシウム:48mg
  • マグネシウム:18mg
  • βカロテン:3500μg
  • ビタミンB1:0.06mg
  • 葉酸:100μg

ニラの効能・効果

ニラには、体に必要な栄養成分が豊富に入っていますが、具体的にどのような効能や効果が得られるのでしょうか。

  • 抗発がん作用
  • 疲労回復
  • 活性酸素
  • 食欲増進
  • 夏バテ防止

一日の摂取量を守ると、多くのメリットが得られるため適量を食べると良いでしょう。

美容効果

また、ニラにはどのような美容効果があるのでしょうか。

  • シミやシワの予防
  • ニキビを抑える
  • 肌にハリを与える

ニラは、健康効果だけでなく美肌作りにも必要不可欠な成分が入っています。

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ニラは消化されない?

ニラは消化しにくいため、消化されずに排泄されてしまったという経験を持っている方も少なくはないかもしれません。ではどうしてニラは消化しきれずに便に残ってしまうのでしょうか。

消化しないのは何が原因?

ズバリ、消化されないその原因はニラの食物繊維質が特殊だからです。もともと食物繊維は人間の身体では消化できないものなので、よく噛まないと消化しきれずにそのままの形で排泄されてしまいます。特にニラは水に溶ける水溶性食物繊維ではなく、不溶性食物繊維なので繊維質がそのまま排出されます。でも栄養分はきちんと消化されているのでご安心を。

下痢の原因にも

ニラに含まれているアリシンという成分は、強い殺菌効果や抗菌作用があります。その力が強いために下痢の原因ともなります。またニラに多い不溶性食物繊維は腸内を刺激して便を排出する働きがあるので、下痢の症状になることもあります。

消化不良の症状

その症状は様々ですが、胃の痛み、胃の不快感、膨満感や胸焼け、吐き気、嘔吐やげっぷなどが挙げられます。このような症状が長く続くようなら、医師と相談したほうが良いかもしれません。

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便にそのまま出てくる「スループット食材」とは?

便に消化しきれなかったトウモロコシの粒が混ざっていた…。過去にそんな経験をした人はいませんか? 体内で消化や吸収がされず、便にそのまま出て来やすい食材をスループット食材といいます。

どんな野菜がそのまま出てくる?

  • ニラ
  • とうもろこし
  • きのこ
  • 海藻
  • ごま
  • ナッツ
  • トマトの皮

といったものがスループット食材の代表格です。

大人でもそのまま出てくることも

子供は消化器官が未発達なため、消化せずにそのまま便となって排出されることも少なくありません。ですがニラにおいては子供も大人も同じ。水に溶けにくい不溶性食物繊維のため、見た目はそのまま消化されずに排出されることもあります。

しっかり消化するための知恵袋

ニラはβカロテンやビタミンEなどが豊富です。これらは油脂に溶けて身体に吸収されるので油を使って調理したり、肉や魚と一緒に炒めて食べることで吸収が高まります。ただし火を通し過ぎると有効成分でもある栄養成分が抜け出てしまうため、サッと炒めるのがポイントです。

加熱しても栄養は大丈夫?

ビタミンB群は熱に弱く調理中に失われやすいとされています。

ですがニラに含まれるアリシンという香り成分が、失われてしまったビタミンBの吸収を効率的にしてくれるという働きがありますので、加熱調理して失われてはしまうものの吸収力がとても高くなるため結果的にしっかりとしたビタミンBを摂取することができる素晴らしい特徴を持っています。

その他にもニラにはカロテンという緑黄色野菜に多く含まれている抗酸化作用の強い栄養素が豊富に含まれています。このカロテンは加熱しながら油と炒めることで吸収効率をグンと上げることができるということが分かっていますので、ニラは油と絡めて炒め物やスープなどにして加熱料理に使うのがおすすめなんです!

どんな時にそのまま出てくる?

ニラには多くの食物繊維が含まれているため消化不良を起こしやすい性質を持っています。ニラを食べるとき、よく噛まずに飲み込んでしまうと、消化しきれずにそのまま出て来てしまいます。

どれだけ食べたか

厚生労働省によると、1日平均350g以上の野菜を摂ることが推奨され、そのうち緑黄色120g以上の摂取が目標となっています。ニラは緑黄色野菜の1つ。1束あたりの重さは100g〜200gほどです。このことからもニラの摂取は半束くらいに留めておき、他の野菜もまんべんなく摂ることで栄養バランスを整えるようにしましょう。

咀嚼回数

一概には言えませんが、しっかりと咀嚼するには通常1口30回が目標と言われています。しっかりと噛み砕き意識して咀嚼するようにしてみましょう。たくさん咀嚼するのが難しいと感じる人は、細かく刻んで料理にとりいれることで、咀嚼の回数を気にせず食べることもできます。

体調

ニラを食べ過ぎると腹痛や下痢を伴う恐れがあります。また胸焼けや嘔吐感などの不快感を引き起こすことも。たくさん食べるときは自分の体調と相談しながら摂取することを心がけてください。

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まとめ

この記事をまとめると

  • ニラが消化されにくいのは水に溶けにくい不溶性食物繊維だから。
  • 食べ過ぎると下痢の原因にもなる。
  • 油を使って料理する場合はサッと炒める。
  • ニラの推奨摂取量は半束ほど。
  • 咀嚼回数は30回を目安に。

いかがでしたか? ニラはもともと消化されにくいため、しっかりと咀嚼をして食べる必要があります。食べ過ぎると体調不良の原因にもなりますが、量を調整しつつ、美味しく食べることでニラの豊富な栄養素を取り入れることができるでしょう。

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