たけのこは妊娠中(妊婦)でも食べられる!アクは危険?便秘・むくみ解消効果◎

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“たけのこ”は妊婦さんにもオススメの野菜なんです!その理由を、妊娠中に必要な栄養素と共に解説いたします。

  • たけのこが妊娠中にオススメな理由
  • たけのこが含む主な栄養素とは?
  • 妊娠中でも安全おいしいレシピ

これらのテーマについて紹介いたします。

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たけのこってどんな食べ物?

分類 イネ科タケ亜科タケ類
原産地 日本や中国など
種類 アクが強いもの:3品種

アクが少ないもの:7品種

加工して食べるもの:1品種
英語だと bambooshoot

たけのこは、その名の通り「竹」の子どもであることから「たけのこ」と名前が付きました。漢字では「竹の子」や「筍」と書きますが、「筍」という字は旬内と呼ばれる10日間で竹となるほど成長が早いことが由来となっています。

特徴としてはアクと苦味が強く、下処理としてアク抜きが必須となります。春に旬を迎えますが、輸入ものなどで通年出回っている野菜です。

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たけのこは妊娠中でも食べられる食材!

たけのこは、妊娠中でも食べられる食材です!その理由には、たけのこに含まれる“食物繊維”“カリウム”があります。

妊娠中の便秘に食物繊維

たけのこには、食物繊維が豊富に含まれており、便秘解消に効果があります。妊娠中はホルモンバランスの関係で頑固な便秘になりやすく、便秘薬を飲まないとなかなか排便できないことが多いです。妊娠中でも飲める便秘薬には“酸化マグネシウム”などがあり、かかりつけの産科で処方してくれます。

妊娠中の便秘はなかなか手ごわいものですが、その対処法として 「食物繊維の多い食材を摂ること」 があります。

また、食物繊維を摂ることで腹持ちを良くし、妊娠中の体重増加を緩和させる効果もあります。食べづわりなどでつい食べ過ぎてしまい、体重が急増してしまった…!という時は、食物繊維たっぷりのたけのこを食事に取り入れてみましょう。

カリウムは悪阻(つわり)と関係アリ!

ミネラルの一つであるカリウムは、妊娠すると胎盤や胎児に多く取り込まれるのですが、 体内のカリウム量が減ると、つわりが酷くなる と言われています。

また、カリウムは体内の塩分量を調整して尿と共に排出する働きがあるため、むくみ改善にも効果的です。妊娠後期は特に足や指がむくみやすいので、カリウムを含む食べ物は妊婦さんにオススメなのです◎

アクは危険じゃない?

たけのこにはアクが含まれていますが、妊娠中の体にアクはこれといって悪影響を及ぼすものではありません。しっかり茹でることでアク抜きすることができますし、 万が一アクを食べてもお腹の赤ちゃんに影響が出ることはないので安心しましょう◎ 

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たけのこに多く含まれる主な4つの栄養素

たけのこには、食物繊維が豊富に含まれているので便秘解消に効果的な野菜です。食物繊維には『水溶性』と『不溶性』がありますが、たけのこに多く含まれるのは不溶性食物繊維です。

他にもチロシンビタミンC・パントテン酸といった栄養成分も含まれています。

  • パントテン酸:パントテン酸は、人間の体内で副腎皮質ホルモンの合成に関わります。コエンザイムAと呼ばれる体内の炭水化物、たんぱく質、脂質全ての代謝に関わるパーツの一部として使用されます。ストレス耐性の効果も上げるビタミンです。
  • チロシン:チロシンは甲状腺ホルモン分泌や脳の神経伝達物質に関わっています。甲状腺ホルモンの分泌に関係し、正常なホルモン分泌には欠かせないアミノ酸で、摂取することで抑うつ効果があることが知られています。皮膚や髪の毛のメラニン色素の材料としても重要で、白髪予防にもなります。
  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • 不溶性食物繊維不溶性食物繊維は、食物繊維の中でも水に溶けることが出来ないため腸内まで届きます。腸まで消化されないため、便として排出されるのが不要性食物繊維です。腸管を適度に刺激をするため、蠕動運動が活発化し食べ物の吸収や消化を助ける働きがあります。善玉菌の栄養にもなるため腸内環境もよくなることが知られています。

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妊娠中でも安全おいしいたけのこのおススメレシピ

妊娠中にたけのこを食べるには、どんなレシピがあるのでしょうか?妊婦さんでも安心して食べられるオススメのたけのこレシピをご紹介!栄養たっぷりなので是非お試しください♩

炊き込みご飯

たけのこ料理と言えば炊き込みごはんは必須ですね。たけのこの旨味がごはんに染み込んで美味しい上、炊飯器にたけのこと調味料を入れていつものようにご飯を炊くだけなので、とっても簡単なのです。

たけのこだけでシンプルに仕上げても良いですし、油揚げを入れても◎です。シャキシャキ食感のたけのこと、ほっくりご飯の食感は相性抜群ですよ。旬の時期に一度は食べたい春の味わいです。

POINT

妊娠中は炭水化物(ご飯)の摂取も大切!

きんぴら

きんぴらは本来ごぼうとにんじんで作るものですが、たけのこで代用してもシャキシャキ食感が活かせて美味しく仕上がります。きんぴらはレンコンやブロッコリーの芯など、硬めの野菜でよく代用されています。

たけのこも食感が強めなのでよく合いますよ。アク抜きしないとえぐみの原因になってしまいますので、下茹でしてよくアク抜きをしたら普段と同じ手順で作ります。作り置きおかずとしても◎ですよ。

POINT

きんぴらには欠かせないにんじんは緑黄色野菜で、βカロテンが豊富に含まれています。βカロテンは体内でビタミンAに変わり、胎児の皮膚や臓器の形成をサポートする働きがあります◎

炒め物

どんな具材と合わせても良い炒め物にたけのこを使えば、ボリュームもアップしシャキシャキ食感で食べ応えのある一品料理の完成です。たけのこには食物繊維が豊富に含まれているので、しっかりお腹にたまります。

塩胡椒でシンプルに味付けしたり、味噌バターでコクを出したり、豆板醤で絡みをつけたりと味のバリーエーションは様々です。たけのこを丸々1本買った時など大量消費したい時にも◎で、ボリュームあるおかずです。

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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • たけのこは妊娠でも食べられる野菜!
  • たけのこに含まれる食物繊維:妊娠中の頑固な便秘解消に効果的!
  • たけのこに含まれるカリウム:つわり症状の軽減&むくみ改善に効果的!

たけのこには食物繊維が豊富に含まれているため、妊娠中の体重増加対策にもオススメです。腹持ちも良いので、食べづわりなどで食べ過ぎてしまう時に食事に取り入れてみましょう。

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