妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“スイカ”は妊婦さんでも食べられるのでしょうか?妊娠中に必要な栄養素と共に解説いたします。
- スイカが妊娠中にオススメな理由
- スイカが含む主な栄養素とは?
- 妊娠中でも安全おいしいレシピ
- 水分補給にもぴったり!
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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スイカってどんな食べ物?
学名 | Citrullus vulgaris |
分類 | ウリ科スイカ属 |
原産地 | 熱帯アフリカ |
フランス語名 | pasteque |
ドイツ語名 | Wassermelone |
英語名 | watermelon |
旬の時期 | 7月〜8月 |
主な生産地 | 千葉、熊本、山形 |
日本の夏を彩る果物といえばスイカですが、原産国はアフリカで、中国よりも西から伝わったことから「西瓜(スイカ)」と言われるようになったそうです。
スイカには中の果肉が黄色いものや皮が黒いものなど様々な品種は開発され販売されています。すいかに含まれるカリウムは疲労回復効果や利尿作用があり、夏バテに効果がある食べ物のひとつです。
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スイカは妊娠中にオススメ食材!
スイカは、妊娠中にオススメの食材です!その理由には、スイカに豊富に含まれる“食物繊維のペクチン”と、体内でビタミンAに変換される“βカロテン”があります。
カリウムは悪阻(つわり)と関係アリ!
ミネラルの一つであるカリウムは、妊娠すると胎盤や胎児に多く取り込まれるのですが、 体内のカリウム量が減ると、つわりが酷くなる と言われています。
また、カリウムは体内の塩分量を調整して尿と共に排出する働きがあるため、むくみ改善にも効果的です。妊娠後期は特に足や指がむくみやすいので、カリウムを含む食べ物は妊婦さんにオススメなのです◎
ビタミンA
ビタミンAには、 胎児の皮膚や粘膜の形成・臓器の形成に欠かせない栄養素 です。ここで重要なのが、ビタミンAには2つのタイプがあることです。
- 野菜や果物にβカロテンとして含まれ、体内でビタミンAに変化するもの
- 食べ物自体にビタミンAとして含まれているもの
→レバー/うなぎなどが多く含む
妊娠中の体に必要なのは、野菜や果物にβカロテンとして含まれる栄養素です。食べ物自体に含まれるビタミンAは、妊娠初期に摂りすぎると胎児に形態的な異常が見られることがあるので、過剰摂取は控えるよう言われています。特に妊娠3ヶ月までは注意が必要です。
しかし、βカロテンとして体に取り込まれた栄養素に関しては、体に必要な分だけビタミンAに変換され、余った分は体外に排出されるので過剰摂取とはならないのです◎
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スイカに多く含まれる主な3つの栄養素
スイカの赤い色素にはトマトと同じくリコピンが含まれています。また、カリウムを豊富に含んでいるので、夏に食べるにはもってこいの食材です。
- リコピン:リコピンは、トマトやスイカに含まれている赤色の色素です。強力な抗酸化力で美肌効果があるだけではなくて、主に悪玉コレステロールの数値を下げる作用があります。また、アンチエイジング効果やがん予防も期待されているビタミンです。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
- β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
妊娠中でも安全おいしいスイカのおススメレシピ
妊娠中でも安全でおいしいスイカレシピをご紹介!ツワリ中はさっぱりしたものが食べたくなりますが、スイカは水分量が多くドリンクへのアレンジもできるのでオススメです。スイカで作りたい、妊娠中にオススメレシピをご紹介いたします。
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フレッシュスイカジュース
フレッシュなスイカを使って100%の自家製ジュースも作れます◎適当な大きさにカットしたら種を取り、ミキサーに入れるだけ。健康や美容にも良い自分のスイカジュースは絶品です!カリウムたっぷりで暑い夏にもぴったりの爽やかなジュースです!
シャーベット
一度冷凍したスイカを消費したい時や、少し傷んだスイカを消費したい時にオススメなのがスイカのシャーベット。甘さ控えめでOKな方はそのまま、甘みを加えたい方は蜂蜜を入れましょう。妊娠中の冷えはよくないので、食べ過ぎないよう注意しましょう♩
スイカは水分補給にもぴったり◎
スイカの90%以上は水分でできています。妊娠中は脱水症状になりやすいので、つわり中の水分補給アイテムとしても重宝します。甘みがあり食べやすいので、食欲があまりない時に取り入れてみましょう。
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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- スイカは妊娠中にオススメの果物!
- スイカに含まれるカリウム:つわり症状の軽減&むくみ改善に効果的!
- スイカに含まれるβカロテン:体内でビタミンAに代わり皮膚や臓器の形成をサポートする
スイカが含むカリウムには、むくみ解消効果があるので妊娠中にもオススメの果物です。皮膚や臓器の形成に欠かせないβカロテンも豊富に含まれているので積極的に取り入れましょう。飲み物にアレンジするとさっぱりするので、ツワリ中のドリンクにも使ってみてくださいね。
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