しそ(大葉)は妊娠中(妊婦)でも食べられる!しそジュースは飲んでも大丈夫?

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“しそ”は妊婦さんにもオススメの野菜なんです!しそがオススメな理由を、妊娠中に必要な栄養素と共に解説いたします。

  • しそが妊娠中にオススメな理由
  • しそが含む主な栄養素とは?
  • 妊娠中でも安全おいしいレシピ
  • 紫蘇ジュースは妊娠中でも飲める?

これらのテーマについて紹介いたします。

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しそってどんな食べ物?

学名 Perilla frutescens var. crispa
分類 シソ科シソ属
原産地 中国
英語名 perilla
仏名 Perilla de Nankin
旬の時期 6月〜10月
主な生産地 愛知、群馬

しそは中国原産の植物で、日本では平安時代には栽培が始まっていたと言われています。「和ハーブ」とも言われ、香り高く爽やかな味わいが特徴です。しそとは元々赤紫蘇のことでした。変種として誕生した青じそが現在ではメインのものとなっています。

しそにはビタミンCやβーカロテン・カルシウムなど健康と美容に良い成分が豊富に含まれています。効果として抗酸化作用あるのでアンチエイジングにも役立つ栄養たっぷりの葉っぱです。

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しそは妊娠中にも食べられる!

しそは、妊娠中にも食べられる食材です!しそに含まれる“ビタミンE”“βカロテンが、妊婦さんの体に嬉しい効果をもたらします。

ビタミンEも妊娠中は多めに

ビタミンEは強い抗酸化作用を持ち、細胞膜や脂質を酸化から守る働きがあります。妊娠中のビタミンE摂取は、流産を防ぐ効果があると言われています。

体内に蓄積しにくく、不足すると神経や筋障害が出ることもありますが、通常の食事をしていれば不足することはあまりないと考えられています。妊婦さんにとっては、妊娠前よりも多めに必要な栄養素です。

MEMO

妊娠中のビタミンE摂取目安量は、1日6.5mg!

厚生労働省の調査(2020年度)によると、18歳〜49歳の女性に推奨されているビタミンE摂取量は1日5.0〜5.5mgです。それが妊娠中となると1日6.5mg授乳中になると1日7.0mgが必要な目安量と言われています。

ビタミンEには、 βカロテンやビタミンCと一緒に摂ると抗酸化作用が高まる 特徴があります。

ビタミンA

しそにはβカロテンが非常に多く含まれています。にんじんや明日葉など、βカロテンを多く含む野菜と比較しても2倍以上の含有量です。

βカロテンは、体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAには、 胎児の皮膚や粘膜の形成・臓器の形成に欠かせない栄養素 です。ここで重要なのが、ビタミンAには2つのタイプがあることです。

  1. 野菜や果物にβカロテンとして含まれ、体内でビタミンAに変化するもの
  2. 食べ物自体にビタミンAとして含まれているもの

    →レバー/うなぎなどが多く含む

妊娠中の体に必要なのは、野菜や果物にβカロテンとして含まれる栄養素です。食べ物自体に含まれるビタミンAは、妊娠初期に摂りすぎると胎児に形態的な異常が見られることがあるので、過剰摂取は控えるよう言われています。特に妊娠3ヶ月までは注意が必要です。

しかし、βカロテンとして体に取り込まれた栄養素に関しては、体に必要な分だけビタミンAに変換され、余った分は体外に排出されるので過剰摂取とはならないのです◎

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しそに多く含まれる主な5つの栄養素

料理のメインになりにくいしそですが、含まれている栄養価値は横綱級です。

  • ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
  • ビタミンK:ビタミンKは、骨の形成に関わり、ビタミンDとともにカルシウムを取り込むことを助けます。加えて、体内の傷を治すプロトロンビンの働きを助けるため、血小板が傷を塞ぐ働きを助けるビタミンです。不足すると、傷の治りが遅くなります。
  • 亜鉛:亜鉛は、酵素の材料だけではなく、タンパク質や核酸の代謝に大きく関わるミネラルです。細胞分裂に関わるため舌や髪の毛の維持に多く使われます。皮膚や粘膜の維持にも欠かせないため、不足しがちなミネラルの一つです。
  • 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
  • マグネシウム:マグネシウムは、健康な骨を作る上でビタミンDを活性型にする働きや、エネルギー代謝、たんぱく質の合成を担います。マグネシウムは、体内の酵素の要になる触媒や酵素反応を助ける働きを含めると300種類以上サポートしています。血圧の調整機能もあり、片頭痛や冷え性の改善にも効果があるとされています。

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妊娠中でも安全おいしいしそのおススメレシピ

妊娠中にしそを食べるには、どんなレシピがあるのでしょうか?妊婦さんでも安心して食べられるオススメのしそレシピをご紹介!栄養たっぷりなので是非お試しください。

巻くしそ餃子

しそ餃子は餃子の中でもアレンジしやすいものですが、よりしその香りと味を楽しむなら焼きあがった後にしそを巻いて食べるのがオススメです!生のしそなのでダイレクトにしその味を感じることができますよ◎

POINT

ひき肉=たんぱく質なので栄養が摂れる!

しそのごま油漬け

しそのごま油漬けをご存知ですか?ごま油に醤油などの調味料を入れ、30分ほど漬けるだけでできてしまう簡単な白ご飯のお供です。お好みで梅干しのたたきを入れると爽やかな味に仕上がります。

POINT

刻んだ梅干しを入れることでさっぱり味に!さっぱりしたものが食べたくなるつわり中にもオススメ

しそジュースは飲んでも大丈夫?

さっぱりした味わいのしそジュースは、家庭で自家製する人も多くいます。赤紫蘇を使った色鮮やかなしそジュースは、夏バテ防止にも効果的な健康ドリンクの一つです。

妊娠中についてですが、『妊婦さんでもしそジュースを飲むことができます』!妊娠中に飲んでも問題はなく、しそが持つ栄養素を摂ることができるのでオススメです。

1つ注意するならば、しそジュースには砂糖が加えられているので飲みすぎないようにしましょう。妊娠中の糖分の取りすぎは『妊娠糖尿病』の原因となることもあります。毎日飲むのであれば、1日1杯程度を目安に飲みまそう。

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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • しそは妊娠中にもオススメの野菜!
  • しそに含まれるβカロテン:体内でビタミンAに変わり皮膚や臓器形成をサポート
  • しそに含まれるビタミンC:鉄分の吸収を効率よくする!

しそにはビタミンCやβカロテンなど、妊娠中に必要な栄養素が含まれています。通年購入できて安価な食材なので、料理のトッピングなどとして食事に取り入れましょう。

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