ハマグリは妊娠中(妊婦)でも食べられる貝?生焼けは危険!加熱後なら安全?

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“ハマグリ”は妊婦さんでも食べられるオススメの魚介類です。ハマグリを始めとする魚介類には妊娠中に嬉しい栄養素が多く、妊婦さんにとって効果的な食材なんです。今回は、

  • ハマグリが妊娠中にオススメな理由
  • ハマグリが含む主な栄養素とは?
  • 妊娠中でも安全おいしいレシピ
  • 食中毒は大丈夫?

これらのテーマについて紹介いたします。

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ハマグリってどんな貝?

英名 Japanese hard clam
別名・和名
エネルギー(100gあたり) 39kcal
糖質量(100gあたり) 1.8g

はまぐりは、日本では北海道がメインの生産地となっています。淡水の流入するところで干潟から水深12メートル前後までの浅瀬に生息しており、昭和の終わりころからその収穫量は年々減ってきています。

はまぐりは、その枚の貝がぴったりと合うことから「夫婦和合」として縁起が良いものとされてきました。現在では、ひな祭りの際にお吸い物として飲む文化がありますね。

その文化も徐々に薄れてきていますが、お祝いの時に食べるもの、といった形です。結婚式にもはまぐりのお吸い物が出てくるところも多く、「一生一人の人と添い遂げるように」という願いが込められているのだそう。

はまぐりの旬の時期は2〜4月となっていて、ちょうどお雛様の時期にも重なっています。

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ハマグリは妊娠中にオススメ食材!

ハマグリは、加熱すれば妊娠中でも食べることができるオススメの食材です!その理由には、ハマグリに含まれる“ビタミンB12”“たんぱく質”“鉄分”などがあります。

妊娠中期以降はタンパク質量を増やして

ハマグリは低脂質で、タンパク質が多く含まれています。タンパク質は体を作る上で欠かせない栄養素で、妊娠中は妊娠前よりも摂取量を増やす必要があります。妊娠初期・中期・後期それぞれの摂取目安量はこちらです。

たんぱく質の摂取目安量
  • 妊娠前の成人女性…50g/1日
  • 妊娠初期…50g/1日
  • 妊娠中期…60g/1日
  • 妊娠後期…75g/1日

妊娠中期以降、胎児の成長に合わせて摂取すべきたんぱく質量がアップします。1日50gだった妊娠前・妊娠初期よりも+10g必要量が増えて1日60gを、後期には1日75gを目安に摂ることが望ましいとされています。

DNAの生成を助けるビタミンB12

ハマグリに多く含まれているビタミンB12は、DNAの生成を助ける働きがあります。また、貧血を予防する効果もあるので、貧血になりいやすい妊婦さんにも必須の栄養素です。

妊娠中は貧血になりやすい

妊娠すると赤血球が多くつくられるようになり、胎盤や胎児形成のためにお腹に送られていきます。血液量も増えるため、より多く鉄分を摂らないと貧血になりやすくなります。

特に妊娠初期は貧血が起こりやすく、 鉄分が不足することで動悸や息切れが起こり、つわりがより一層辛くなる 方も多いです。また、貧血状態が酷くなると『鉄欠乏性貧血』となることもあります。

ハマグリには鉄分が多く含まれているため、妊娠中の鉄分不足を解消する効果を期待することができます◎ 妊娠中に欠かせない栄養素である葉酸と鉄分がセットになったサプリもありますが、食品からも摂るようにしましょう。

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食中毒は大丈夫?

生の魚介類には、腸炎ビブリオ菌”ノロウイルス”病原性大腸菌”による食中毒リスクがあると言われますが、加熱したハマグリであれば安全性は高いので妊娠中でも食べることができます。

万が一これらの食中毒により繰り返し下痢を起こすと、子宮収縮を起こし胎児へ影響が出ることも考えられます。また、本来であれば飲める薬も妊娠中には限られるため、食中毒になった時に満足な治療ができないこともあります。ハマグリを食べる際は、中まで火が通るよう加熱してから食べるようにしましょう。

ハマグリに多く含まれる主な4つの栄養素

ハマグリには、栄養ドリンクにも含まれているタウリンという成分が豊富に含まれており、生活習慣病を予防したり、肝臓機能を整える効果があります。

また、ビタミンB12も豊富でDNAの合成や調整に大きく関わっています。ハマグリは旨味だけではなく、栄養も沢山詰まった万能な貝です。

  • タウリン:タウリンは硫黄を含むアミノ酸の一種で、血液の高脂血症を改善する働きを持っています。コレステロールや中性脂肪の抑え、血圧を正常にする働きもあります。肝臓においてはアルコールの分解含めた解毒の働き助け、脂肪肝の予防効果もあります。
  • ビタミンB12:ビタミンB12には、細胞分裂に関わり、特に乳児や人間の血球の文化には不可欠な栄養素です。細胞分裂の際の、DNAの複製に関わるため、不足すると正常な組織が作られず体の機能維持に影響が出ます。神経伝達や脂質代謝にも関わる酵素です。
  • 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
  • 亜鉛:亜鉛は、酵素の材料だけではなく、タンパク質や核酸の代謝に大きく関わるミネラルです。細胞分裂に関わるため舌や髪の毛の維持に多く使われます。皮膚や粘膜の維持にも欠かせないため、不足しがちなミネラルの一つです。

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妊娠中でも安全おいしいハマグリのおススメレシピ

妊娠中にハマグリを食べるには、どんなレシピがあるのでしょうか?妊婦さんでも安心して食べられるオススメのハマグリレシピをご紹介!栄養たっぷりなので是非お試しください♩

焼き物

ハマグリが身が大きいので、焼き物にするととても贅沢で美味しいです。家庭ではグリルで焼くと簡単にできますよ。仲間で火が通るよう、しっかり加熱しましょう。

お吸い物

ハマグリの旨味をたっぷり出すならお吸い物がオススメです。春を感じるお吸い物は、季節を感じます♩

妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • ハマグリは妊娠中にもオススメの魚!
  • ハマグリに含まれるビタミンB12:DNAの生成を助ける働きがある!
  • ハマグリに含まれるタンパク質:妊娠中は妊娠前より多く必要な栄養素
  • ハマグリに含まれる鉄分:貧血予防に効果的!

ハマグリはタンパク質量が多く、妊娠中のママの体や赤ちゃんに嬉しいビタミンB12含まれています。妊娠中はなかなか調理する気力が出なかったり、食欲がない時もありますが、栄養のため時々食べるようにしましょう♩

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