寝る前に梨を食べると体に悪い?梨の持つ健康メリットとデメリットについて

皆さんは秋の味覚と言うとどんなものを思い出しますか?柿、かぼちゃ、さつまいもなど秋の食品というのは美味しいものばかりですよね。そんな中で今回紹介する「梨」も秋の味覚の代表的なものの一つです。

梨はシャキシャキとした食感が美味しいだけではなく、実は様々な身体に良い栄養素を含む果物だということをご存知ですか?今回は梨を食べるとどのようなメリットを受け取ることができるのか、梨を食べるときの注意点などを紹介していきたいと思います。

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梨ってどんな果物?

梨の特徴「形、色」

梨はバラ科ナシ属の木になる果実です。原産は「中国」で、日本にはなんと弥生時代に入ってきたとされている歴史の長い果物なのです。梨はリンゴと同じくらいか、リンゴよりも一回りくらい大きな形をしています。皮は黄色~黄緑色で、食べ方もリンゴと同じように皮を剥いて食べます。

梨の食感はザラザラしており、まるで砂のようだというひともいます。実は梨には「石細胞」と呼ばれる硬い食物繊維によって構成されているのでシャリシャリとした食感になるのです。

梨の名前

「梨」という名前には複数の由来があります。

梨の名前の由来!

  • 果実の色が白いため「中白(なかしろ)」から変化した
  • 梨は風のある天候では実がならないため「風無し」から変化した
  • 果実の中心が酸っぱいため「中酸(なす)」から変化した

これら以外にもいくつかの由来がありますが、はっきりしたことはわかっていません。

梨の種類

梨には「青梨」と「赤梨」の2種類があります。青梨の代表的なブランドは「二十世紀」「ゴールド二十世紀」「サンセーキ」「秀玉」などがあります。梨の皮の色が黄緑なのが基本的に青梨です。

一方で赤梨は黄色~茶色の皮をしており、代表的なブランドに「あきあかり」「サザンスイート」「豊水梨」「新高梨」などがあります。

梨が出回る時期や生産地は?

日本で梨の生産量が一番多いのは「千葉県」です。次いで「茨城県」「福島県」「栃木県」になります。梨は品種によって少しずつ収穫の時期がずれて、早いものだと幸水が7月頃から出回ります。大体8~9月が全体的に梨の流通量が多くなりますので、この時期が旬と思っていただいてよいでしょう。

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梨の栄養成分

梨の可食部100g当たりの栄養成分

  • エネルギー 43kcal
  • 水分 88.0g
  • たんぱく質 0.3g
  • 脂質 0.1g
  • 炭水化物 11.3g
  • 灰分 0.3g
  • カリウム 140mg
  • カルシウム 2mg
  • マグネシウム 5mg
  • リン 11mg
  • ビタミンB1 0.02mg
  • ナイアシン 0.2mg
  • ビタミンB6 0.02mg
  • ビタミンC 3mg
  • 食物繊維総量 0.9g

梨は高血圧予防に効果のあるカリウムや体力維持に効果のあるリンゴ酸、クエン酸を多く含んでいます。

梨を食べることで得られるメリットとは?

梨にはたくさんの栄養素が含まれているということがわかりましたね。では次は梨を食べることによるメリットについて紹介していきたいと思います。

むくみの解消になる

梨にはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは体の中の余分な塩分を水分と一緒に排出してくれる働きがあります。塩分過多になると体に余分な水分まで引き込んでしまいますので、むくみを引き起こしてしまいます。その時にカリウムがあればうまく水分を排出できるのですが、カリウムが足りないと足先の方がむくんでしまうのです。

梨を食べることによってカリウムをたくさん摂取できますので、体の中の水分量を整えてくれます。

疲労回復効果

梨の皮にはアスパラギン酸という疲労回復効果を保つ成分が豊富に含まれています。アスパラギン酸はアスパラガスの中から発見されたアミノ酸のひとつであり、疲労物質や老廃物を体の外に放出してくれる働きをもつといわれています。

脂肪を燃焼してくれる

梨にはペントザンという成分が豊富に含まれています。ペントザンは梨のシャリシャリとした食感を生み出す成分であり、脂肪を分解する作用があると言われています。梨はダイエットに最適なフルーツなのです。

ペントザンには他にも腸内環境をきれいにしてくれる効果もあるので、体の中からキレイに痩せることができるということです。

便秘解消効果が高い

先ほどのペントザンに加え、梨に豊富に含まれているソルビトールと呼ばれている成分は腸内の水分を集めで便を柔らかくしてくれるので、便秘解消に効果的といわれています。

しかし、食べ過ぎると下痢や腹痛の原因にもなるので注意しましょう。下記記事で詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみましょう。

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梨を食べるときの注意点

ここまでは梨を食べるとえられるメリットや梨の栄養素について紹介してきました。ダイエット効果や便秘解消効果など様々な健康効果を持つ梨ですが、実は食べる時に少し注意が必要な食品です。次は梨を食べるときの注意点を紹介していきます。

梨は体を冷やしやすい食品

梨に含まれているアスパラギン酸は体の中の疲労物質や老廃物を放出してくれる働きがあるのですが、それと同時に体温を奪ってしまう成分でもあります。アスパラギン酸を摂りすぎると体が冷えてしまうということです。

暑い夏の時期などの体温が高い時であれば特に大きな問題はありませんが、秋や冬の寒い時期や冷え性などの人が食べ過ぎてしまうと逆効果になってしまうことがあります。

寝る前に梨を食べると睡眠の質が下がる

寝る前に梨を食べてしまうと体温を下げすぎてしまい、眠りにくくなってしまうといった影響を受ける可能性があります

私たちの体は寝る前に体温を上げ、徐々に体温を低くしていくことで眠気を誘導します。体温の下がり幅が大きければ大きいほど効果があるのですが、梨を寝る前に食べてしまうことによって体温が上がらなくなってしまうので眠気が生じにくくなってしまうのです。

その他にも寝る前に梨を食べてしまうと、梨に含まれる果糖が分解されずに体の中に脂肪として蓄積されてしまう恐れがあります。

腐った梨にも注意

食べかけで常温放置してしまった果物や、賞味期限切れの果物など、『果物が腐る原因』にはあらゆるものがあります。

食べる前に気づけば良いものの、知らない間に食べてしまうと食中毒を起こすことがあります。腐った食べ物は果物に関わらず、食品全般において注意が必要ですね。

腐った果物を食べると、下痢や腹痛といった消化器系のトラブルをはじめ、嘔吐・吐き気なども現れます。これ以外にも、食中毒となる原因菌によっては発熱や悪寒・悪心・頭痛を起こすこともあります。

梨を食べるなら量とタイミングを考えよう!

ではここまで梨を食べた後の体への影響を説明してきました。いくつかデメリットがあることもわかっていただけだと思います。梨のメリットだけを受け取るために、梨を食べる時は食べる量と食べるタイミングを気をつけましょう。

梨を食べるなら「1/4程度」にカットして「日中」に食べるようにするとデメリットも影響を受けずに済みます。これからは注意して梨を食べてみてください。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?梨は甘みも強く、食感も楽しめる素晴らしいフルーツです。しかも栄養効果が高い果物ですが、その部分食べる時に少し注意が必要な食品であると意識して、これからは食べるようにしてくださいね。

この記事をまとめると

  • 梨にはたくさんの栄養価がある!
  • むくみ解消や疲労回復、ダイエット効果も期待できる!
  • 一度に食べる量は1/4個まで
  • 梨を食べるなら日中に食べよう

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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