寝る前に餅やお煎餅は食べてもOK?睡眠の質を下げる?夜食が体に与える影響とは

皆さんは寝る前にお腹がすいて困った経験はありませんか?寝る前と言うと、なんとなく太りやすいとか体に悪いというイメージがありますよね。ですがあまり気にせずにお煎餅や甘いお菓子など食べる人もいると思います。

今回の記事では寝る前に食事をするとどのような影響があるのかについてや、寝る前にお煎餅やお餅を食べても良いのか、食べるならどのようにして食べるのが良いのかについて紹介していきたいと思います。

スポンサードリンク

寝る前に餅や煎餅は食べてもいいの?

まずはじめに寝る前におもちや煎餅を食べても良いのかについて紹介していきますね。

糖質が高い

煎餅とお餅100gあたりのカロリー/糖質

  • しょうゆ煎餅:373kcal/83.1g
  • 甘辛煎餅:380kcal/86.3g
  • 揚げ煎餅:465kcal/71.2g
  • 南部煎餅(ごま):431kcal/72.3g
  • 磯部煎餅:381kcal/89.3g
  • 切り餅:220kcal/50g

おもちや煎餅は皆さんもご存知の通り「糖質」が多く含まれています。 そして糖質がたくさん含まれているものはカロリーも高いという特徴を持ちます。 上記の表を見てもかなりカロリーや糖質が高い部類の食品であることがわかります。

寝る前におもちやお煎餅を食べてしまうとカロリーや糖質をたくさん摂取することになるということですね。

スポンサードリンク

糖質は睡眠の質を下げる

実は糖質には「交感神経の興奮を促進させる効果がある」ということが分かっています。

交感神経とは自律神経と呼ばれる、体の調子を整えてくれる神経であり、私たちの体の活動性を上げるために働きます。その反対の作用を持つ神経には副交感神経というものがあります。私たちの体は砂糖を摂取することで「活動意欲が湧き体をどんどん動かそうと脳が働きかける」ように出来ています。

ですので、寝る前に糖質をたくさん含んだ食品を摂取してしまうとリラックスモードから活動モードに切り替わってしまい、寝付けなくなってしまうということになります。

糖質は睡眠時無呼吸症候群の原因に!?

糖質は寝る前に食べると睡眠の質を下げるだけでなく、睡眠時無呼吸症候群という病気の原因になる可能性があります。睡眠時無呼吸症候群とは文字通り寝ている間に何回も呼吸が止まってしまう病気のことで、大体平均して約1時間に5回以上の10秒以上の呼吸停止が見られるようです。

睡眠時無呼吸症候群はただ単に呼吸が止まるだけでなく、高血圧や心不全、脳卒中、不整脈、突然死などの恐ろしい病気を引き起こすトリガーになるとも言われています。

スポンサードリンク

寝る前に食べると太りやすいって本当?

寝る前の糖質は太りやすくなるだけでなく、睡眠の質を下げたり睡眠時無呼吸症候群の原因になることがわかりましたね。糖質に関してはこのような悪影響を及ぼす可能性があるのですが、私たちの体はそもそも「寝る前の食事は脂肪に変わりやすい」という特性を持つのです。

BMAL1というタンパク質が増える

寝る前に行なった食事は脂肪に変わりやすいという原因として、私たちの体に発生するBMAL1というタンパク質が挙げられます。BMAL1は体に脂肪を蓄えるために働く成分であり、大体22時から午前2時の間にピークになります。

BMAL1が多ければ多いほど食べた食品を脂肪として蓄積しようとしてしまうので、夜寝る前に食べてしまうと脂肪に変わりやすいということなのです。

インスリンが脂肪を作る

BMAL1の他にも、血糖値を下げるために働くインスリンというホルモンの影響もあげられます。インスリンは体にある「唯一の血糖値を下げてくれるホルモン」です。寝る前に食事をすることで血糖値が上がると、インスリンが分泌されます。

インスリンは血糖値を下げるだけでなく、余ったエネルギーを「脂肪として蓄えようとする働き」を持ちます。日中に食事したものに関しては、体を動かすためエネルギーが脂肪に変わる働きは少なくなるのですが、食べてからあとは寝るだけの就寝前の食事に限ってはエネルギーを使用することがないため、ダイレクトに脂肪に変わってしまうのです。

この二つが寝る前に食事をすると太ってしまう原因と言えるでしょう。

スポンサードリンク

寝る前に煎餅や餅を食べるなら

ここまでは寝る前にお煎餅やおもちなどを食べると肥満の原因になったり、睡眠の質を下げるという説明を行ってきました。ですが今まで夜食を習慣にしてきた方にとって、その習慣をすぐにやめるというのはなかなか厳しいと思います。

ですので「太りにくくなる食べ方」を最後に紹介していきます。

夜食を食べるなら量を気を付けよう

夜食として食品を食べるなら、「食べる量」に気を付けるようにすれば体に与える影響は少なくなります。「煎餅なら1枚、切り餅なら一個まで」というようにすると良いでしょう。

ちなみに夜食として食べても問題ない限度のカロリー量は「200kcalまで」と言われています。お煎餅1枚や切り餅一個までなら200kcal程度で収まる範囲ですので、安心してよいでしょう。

揚げ煎餅は控えよう

ダメ

お煎餅や切り餅のなかでも避けた方が良い種類は「油で揚げてあるもの」です。揚げ物に関してはカロリーと同時に脂質も高くなり、消化に時間がかかるようになってしまうので寝る前に食べるのはお勧めできません。

寝る前はなるべく消化に良く、ヘルシーなものを選ぶようにしましょう。

スポンサードリンク

まとめ

いかがでしたでしょうか?寝る前というのはどうしてもお腹が空いてしまいますが、今回の記事で説明したとおり、夜食というのは体にさまざまな影響を与えてしまう要素になってしまいますので、食品選びや食べ方についてもう一度振り返ってみてはいかがでしょうか。

この記事をまとめると

  • おもちやお煎餅に含まれる糖質には睡眠の質を下げる可能性がある
  • 寝る前に糖質をたくさん取ってしまうと寝つきが悪くなったり睡眠時無呼吸症候群の原因になる!
  • 寝る前に夜食を食べるのは200kcalまでにしよう
  • 寝る前に食事を食べるなら消化の良いものを選ぼう

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

スポンサードリンク