枝豆は生でそのまま食べられる?毒性とその効果・副作用は?

枝豆って枝からもいで、塩もみして茹でて…って、食べるまでに以外と手間がかかりますよね。トマトやキュウリみたいに枝豆も洗ってそのまま食べられたら楽なのに!と思いませんか?

そこで今回は、枝豆が生で食べられない理由について詳しく解説していきます。枝豆を食べ過ぎるとどうなるか・適度に食べると得られる健康面でのメリットなども併せてご紹介していきます。

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枝豆は生でそのまま食べられる?

結論からいうと、枝豆は生で食べることはできません。厳密に言うと、食べることはできますが、青臭くて苦みがあり、食感も硬いので美味しくはありません。

毒性はない?

枝豆を塩もみして茹でる理由は「苦みやえぐみを取り除くため」、また「食感を柔らかくするため」です。生の状態で枝豆を食べると、下痢や腹痛の原因となります。その理由として、

  • 生の枝豆には「サポニン」が多量に含まれる
  • 生の枝豆には「レクチン」が多量に含まれる

ということが挙げられます。レクチンは青梅などにも含まれ、中毒性がある成分です。レクチンはサポニンは毒ではなく、むしろ健康成分として知られていますが、生の状態だと含まれている量が多すぎて消化不良を起こしてしまうのです。

枝豆は加熱や茹でることでサポニンとレクチンの量を減らすことができるのですよ。

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生枝豆を食べ過ぎるとどうなる?

下痢・腹痛

枝豆に含まれるサポニン・レクチンは多量に摂取すると体調不良の原因となります。主な症状をまとめてみました。

吐き気・嘔吐

レクチンには中毒性があるので、多量に摂取してしまうと吐き気や嘔吐などの食中毒のような症状を発症します。場合によっては神経系に支障をきたし、手の震えやけいれんを引き起こしたりもします。

レクチンは死に至るほどの猛毒ではないですが、体にいいものではないので摂取品ようにしましょう。加熱をするとレクチンはなくなりますので、枝豆を食べる時はしっかり茹でる、電子レンジ調理のときは加熱にムラが無いように気を付けましょう。

コレステロールの吸収を阻害

枝豆に含まれるサポニンにはコレステロールの吸収を阻害する作用があります。一見、健康的な効果だと思えるのですが、生の枝豆にはサポニンが大量に含まれているため、コレステロールを下げ過ぎてしまい、脳出血を発症するリスクが高まります。

何事も適量摂取することが大事なのですね。

血液を固める作用

枝豆に含まれるレクチンには赤血球を凝固させる作用があります。多量に摂取すると危険ですかが、レクチンは加熱すると消滅します。レクチンは大豆やインゲン豆に多く含まれます。

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枝豆の毒成分サポニン・レクチンの効果

栄養

大量に摂取すると体調不良を引き起こすサポニンは、適量を摂取した場合はむしろ健康面でメリットがあることが分かっています。サポニンを摂取することで得られる健康面でのメリットを詳しく解説していきましょう。

抗酸化作用

サポニンには抗酸化作用があるため、活性酸素を除去することで脂肪の参加を防ぎ、悪玉コレステロールが蓄積するのを抑える効果があります。そのため、動脈硬化や心筋梗塞の予防に有効とされています。

肥満予防

サポニンには消化器官で脂肪が蓄積するのを防ぐ働きがあります。またサポニンに高脂血症・高血圧症の改善にも効果があるとされています。

コレステロールの吸収を阻害し、脂肪の蓄積を予防するので肥満や糖尿病などの生活習慣病を予防する効果が期待できますよ。

血流促進

サポニンは血流を促進して冷えや血栓を予防する効果があります。サポニンは大豆(枝豆)のほかに高麗人参などにもふくまれ、古くから漢方として人々の生活に取り入れられてきました。

肝機能アップ

高脂質な食習慣をしていると、酸化した脂質が肝臓に負担をかけるため、肝機能が低下してしまいます。枝豆に含まれるサポニンは過酸化脂質の生成を抑える働きがあるので肝機能をアップさせる効果があるのです。

免疫力アップ

サポニンは免疫をつかさどる「ナチュラルキラー細胞」を活性化する働きがあります。ナチュラルキラー細胞は体の中をパトロールしながら、がん細胞やウイルスを攻撃して病気から体を守る働きをしています。

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枝豆は1日にどれくらい食べるといい?

加熱済みの枝豆でも、食べ過ぎると下痢や腹痛を引き起こす可能性があります。健康な大人と、子供・妊娠中の人で食べても影響がない量は次の通りです。

  • 健康な大人:200gくらい
  • 子供・妊婦:100gくらいまで

ただし、これらの数字はあくまで目安なので、自分の体質や体調に合わせた量を食べるようにしましょう。サポニンやレクチンは塩もみしてから茹でる方が除去できますよ。

また、消防庁では誤飲を防ぐために5歳以下の子供には枝豆などの豆類をそのまま与えないように注意喚起がされています。小さな子供に食べさせるときは細かく刻んでから食べさせるようにしましょう。

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まとめ

枝豆は生で食べると食中毒のような症状を引き起こす可能性が高いということが分かりましたね。どちらにしても、茹でないと美味しくないので生で食べることはおすすめしません。今回の内容を今一度まとめておきましょう。

この記事をまとめると

  • 枝豆は生では食べられない

  • 生の枝豆に含まれるレクチンは中毒性がある

  • 枝豆に含まれるサポニンは大量に取るとお腹を壊す

  • 加熱・茹でることでサポニンとレクチンは減らせる

  • 適量のサポニンは生活習慣病の予防効果がある

ということを詳しくご紹介してきました。茹でてあっても食べすぎたり、小さな子供に与えると消化不良を起こして下痢や腹痛を引き起こすこともありますから、食べ過ぎないように注意しましょうね。