モロヘイヤの毒性はどこに含まれる?食べ方の注意点・食べた時の症状

モロヘイヤはネバネバが特徴の葉物野菜ですが、毒性を持っていることを知っていますか?市販のものは安全ですが、家庭栽培したものや直売所で売っているものは注意する必要があります。そこで今回は、

  • モロヘイヤの毒性はどこに含まれる?
  • 栄養成分と凄い効果
  • 食べる時の注意点

こちらのテーマについて紹介いたします。

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モロヘイヤとはどんな野菜?

分類 アオイ科ツナソ属
原産地 北アフリカ
由来 エジプトの発音の方言から
英語名 nalta jute
別名 タイワンツナソ、ナガミツナソ、ジュート
旬の時期 7月〜8月
主な産地 群馬、三重、沖縄

モロヘイヤはゆでて刻むと、粘り気が出るのが特徴の野菜です。『モロヘイヤ』という名前には、エジプト語で”王家の野菜”という意味があります。別名では、「タイワンツナソ」や「ジュート」と言われることもあります。

モロヘイヤの主な食べ方は、お浸しです。茹でて和えるだけなので簡単に作ることができます。また、ペースト状にして冷奴にのせるのも美味しいです◎

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モロヘイヤに毒性はある?危険?

モロヘイヤの茎には、『ストロファンチジン』という毒性が含まれています。しかし、スーパーなどで市販されているモロヘイヤは、この ストロファンチジンが生成される前に収穫しているので安全 です◎成長すると毒成分が作られる性質があるので、市場に出回っているモロヘイヤはそれ以前に収穫しているのです。

そのため、 家庭菜園したものや直売所で販売されているモロヘイヤは注意 しましょう。万が一ストロファンチジンを摂取すると、このような症状が出ることがあります。

モロヘイヤの毒成分の影響
  • めまい
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 動機

ストロファンチジンには心臓の収縮力を強化する作用があるため、重症化した場合は心不全を起こす可能性があるとも言われています。

毒性はどこに含まれる?

毒成分は茎や種子に含まれているため、自家栽培したものや直売場のモロヘイヤは葉だけを食べるようにしましょう。少量でも上記のような症状を発症することが多いです。

死亡例はある?

モロヘイヤには毒性がありますが、それが原因となって人が死亡した例は国内では報告されていません。しかし、牛に種子の付いたモロヘイヤを与えたところ、3頭が死亡した事故が平成8年に起こっています。

妊娠中でも食べられる?

モロヘイヤは、妊娠中の妊婦さんでも食べることができる野菜です。栄養が豊富なので、妊娠中の体にも嬉しい効果が多数あります。特に、モロヘイヤに含まれる食物繊維・ビタミンA・葉酸が妊婦さんに効果的です。

下記記事で詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみましょう。

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モロヘイヤの栄養成分と効果

葉や種子に毒性を持つモロヘイヤですが、安全に食べれば体に嬉しい効果が沢山あります。モロヘイヤは野菜の中でも特に栄養豊富です。

栄養素

ネバネバ野菜のモロヘイヤにはビタミン、ミネラル、カルシウムが豊富に含まれており、野菜の中でもトップの含有量です。βカロテンはほうれん草の2倍、ビタミン類はCとEが多く含まれています。

  • β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
  • ビタミンK:ビタミンKは、骨の形成に関わり、ビタミンDとともにカルシウムを取り込むことを助けます。加えて、体内の傷を治すプロトロンビンの働きを助けるため、血小板が傷を塞ぐ働きを助けるビタミンです。不足すると、傷の治りが遅くなります。
  • マンガン:マンガンは、食事によって取り込んだ食べ物の炭水化物、脂質、タンパク質の代謝を助ける必須ミネラルです。加えて、骨形成に関わり、丈夫な骨と軟骨を維持を助けます。加えて、体内のホルモンの合成も担うミネラルです。
  • 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。

効果・効能

モロヘイヤが持つビタミンやミネラル類には、このような効果があります。

効果効能
  • 骨粗鬆症
  • ストレス緩和
  • アンチエイジング
  • 美肌効果
  • 夏バテ防止
  • 風邪予防

ビタミンCやEには強い抗酸化作用があるため、シミやニキビ跡といった肌トラブルに効果があります。また、免疫力をアップさせる働きもあるので風邪や感染症予防にも効果的です。

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まとめ

この記事をまとめると

  • モロヘイヤの茎や種子には毒性があるが、市販のものは毒が生成される前に収穫されているので安全
  • 家庭菜園や直売所のモロヘイヤには毒性がある可能性があるので注意
  • 野菜の中でもビタミンやミネラル量が多く、美容や健康に効果的◎
  • 妊娠中の妊婦さんにもおすすめ!

モロヘイヤに毒性はあるものの、市販のものであれば毒成分が作られる前に収穫されているので安心して食べることができます。葉っぱには毒が含まれていないので、心配な場合は葉だけを食べるようにしましょう。

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