紫キャベツは鮮やかな紫色が特徴的な食材ですよね!以下の実験などで紫キャベツの色素を使って色の実験などをしませんでしたか?紫キャベツの色素であるアントシアニンは、非常にユニークな特性を持つ成分です。
今回の記事では紫キャベツとはどのような食品なのか、紫キャベツの色素成分であるアントシアニンとはどのような成分なのかについて解説していきたいと思います。
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目次
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紫キャベツってどんな野菜?
紫キャベツは、葉の色が赤紫色をした「結球」キャベツで、葉が包み重なるようにして付き身が詰まっています。一般的に通常の緑色のキャベツよりも小ぶりですが、品種によっては同じくらい大きく成長するものもあります。
形はまん丸か少し縦長の丸型で、葉の内側には白い部分のあるのでカットすると断面はマーブル模様のようになっています。紫キャベツは「赤キャベツ」や「レッドキャベツ」とも言われています。
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紫の色はどんな成分?
赤紫色を作っているのは「アントシアニン」という天然色素で、抗酸化作用が強いのでアンチエイジングにも効果のある成分です。
アントシアニンは水溶性成分なので、茹でるとお湯に色が溶け出してしまうという難点があります。食べる際は生か、加熱する際は色が溶け出さないよう電子レンジを使うのがオススメです。
紫キャベツの栄養素は?
紫キャベツにはビタミンCとビタミンKが豊富に含まれています。ビタミンCは風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があり、ビタミンKは血液の凝固促進や骨の形成をサポートしています。
また、「キャベジン」や「ビタミンU」とも呼ばれるキャベツから発見された成分は胃の調子を整える作用があります。
腸内環境を整えて便秘改善にもなる食物繊維も含まれています。ビタミンCの美肌成分と便秘改善の効果を持つ食物繊維を合わせることで、体の内側から綺麗なお花を作ることができます。まさに女性の味方といる野菜が紫キャベツなんですよ!
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紫キャベツの選び方
紫キャベツをスーパーで買う時は「持った時にずっしりと重いもの」であり、「なるべく葉先が薄いもの」を選ぶようにしましょう。葉っぱの表面に粉が付いているような白っぽくなっている紫キャベツはとても新鮮な証拠ですので、それを目印にしてもいいかもしれませんね!
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どうして紫キャベツは変色するの?
紫キャベツの色素(アントシアニン)を抽出した紫キャベツ液は、よく理科の実験などに使われています。紫キャベツ液に様々な水溶液に加えると、水溶液が中性の場合は紫色のままですが、弱酸性の場合はピンク色、酸性の場合は赤色へと変化します。一方でアルカリ性の場合は、性質が弱い順に青色→緑色→黄色と変化していきます。
これはアントシアニンが周囲のpHによって成分の構造が変わり、アントシアニンの色素成分が変化するので、色がガラッと変わってしまうのです。
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アントシアニンは色が変わるだけではない優秀な成分である!
このようにアントシアニンは面白い特性を持つため、色の変化だけに注目されがちですが実は体にもとても良い成分なんですよ!アントシアニンの健康効果は最近、様々な場所で注目を集めています。
アントシアニンは目にとても良い
例えばブルーベリーなどを食べると目がよくなるという話を聞いたことはありませんか?ブルーベリーも紫キャベツと同じくアントシアニンを多く含む食材であり、紫色をしています。
目には毛様体筋や網膜というような様々な構造があります。これらの行動を通して目から様々な信号を脳に送るのですが、目の網膜にあるロドプシンというたんぱく質が非常に重要な役割をします。このロドプシンというタンパク質を作るためにアントシアニンが必要になります。
アントシアニンをたくさん摂取することによってロドプシンの合成が促進され、目の機能を維持することができるようになります。さらにアントシアニンは紫外線からダメージを防ぐルテインや潤いを与えるヒアルロン酸などの他の成分と組み合わせて摂取することによってさらなる力が発揮するといわれています。
メタボリックシンドロームを予防する効果もある
アントシアニンには内臓脂肪の蓄積を抑えてくれる働きもあるといわれています。内臓脂肪がたくさんついてしまうと高血糖や高血圧、糖尿病や動脈硬化などの様々な生活習慣病の要因になってしまいます。
現在では40~74歳までの男性2人に1人、女性だと5人に1人がメタボリックシンドローム、もしくはメタボ予備軍と言われています。積極的にアントシアニンを摂ることでメタルボリックシンドロームを予防し、結果的に生活習慣病を防ぐことができるようになります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- 紫キャベツはアントシアニンが豊富な食材である
- アントシアニンが他にもビタミンや食物繊維を豊富に含む
- アントシアニンが変色するのは周囲のpHによってアントシアニン自体の構造が変化するから
- アントシアニンは色が変わるだけではなく眼病予防やメタボリックシンドロームを防いでくれる効果が期待できる
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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