もち米の浸水時間は一晩でも大丈夫?つけすぎたらどうなる?浸さないでもいい?

皆さんはもち米を使ってお餅を入れて炊いたことはありますか?昔の家庭だとイベントがあるごとにお餅を必ず作っていたと思います。ですが最近はお餅を食べる習慣も少なくなって、あまり自宅でもち米を炊くことがなくなったのではないでしょうか。お餅は日本の大切な文化なのですが、どんどん昔ながらの風習が消えていくのを感じると少し寂しくなってしまいますよね。今回は美味しくもち米を炊く方法を紹介していきたいと思います。

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もち米とうるち米の違いは?

そもそも「もち米」って何?

うるち米ともち米の違いはお米の成分です。どのお米にもデンプンが含まれていますが、デンプンには「アミロペクチン」と「アミロース」という2種類があります。

それぞれ特徴があり、アミロペクチンは水に溶けない性質を持つデンプンですが、一方のアミロースは水に溶けやすい性質を持つデンプンです。うるち米のデンプン比率はアミロペクチン:アミロース=8:2なのに対して、もち米はそのほとんどがアミロペクチンで構成されているという違いがあります。

うるち米とは?
「うるち米」とは、私たちが日常的に食べている一般的なお米のことを言います。コシヒカリ、つや姫、あきたこまち、ゆめぴりかなどはお米の銘柄で、白米というのは精米の程度の呼び方です。日本のお米は主にうるち米ともち米の2種類に大別されています。お米の袋に「名称:うるち米」と表記してあるものがほとんどですが、中には「精米」とだけ表記してあるものもあります。これは「うるち」が省略されたもので、正しくは「うるち精米」となるのです。

もち米1合のカロリー・糖質はどのくらい?

お米1合(155g)のカロリーと糖質以下になります。

  • カロリー :573kcal
  • 糖質:118.9g

ちなみにもち米100g当たりだとカロリーは370kcalとなります。

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デンプンの含有量で食感が変わる

アミロペクチンが多いほど、お餅に近いもちもちとした食感となり、粘りがぐんぐん強くなります。そのため、もち米はうるち米よりも粘り気と程よい弾力があり、一方でうるち米のほうはフワフワふっくらと炊き上がります。うるち米を製造している生産者の人たちはデンプンの量を調整しながら品種改良を重ね、様々な食感の異なるお米を栽培して生み出しているのです。私たちの身近なお米のブランドもこうした調整に調整を重ねた結果、普段の食卓に並ぶような美味しいお米が生まれています。そう考えるともっとお米を大事に食べたくなりませんか?

もち米は形も色も違う!

また、もち米とうるち米は形も色も異なります。うるち米は色が半透明なのに対して、もち米は真っ白で不透明なのも違いです。お米の形状も、うるち米に比べてもち米は丸みを帯びているなどの特徴があります。

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もち米の浸水時間は一晩でも大丈夫?

一般的な浸水時間

もしもち米を水に浸けておくとしたら、一般的に通常の白米よりも1~2時間を長く浸水時間を設ける必要があります。ですがこれはもち米を「お餅」として使う場合です。もち米は吸水率が良いため、水に浸けておくとより多くの水分を吸収することになります。

一晩浸水しても問題ない?

実はあまり知られていませんがもち米で何を作るかによって浸水時間は変わります。例えば水分量の多いお餅を作る場合は前日から浸水させて問題ありません。今日ですがおこわや赤飯を作るときは、あまり水分量を含んでしまうとベチャベチャになってしまうため、浸水させないで作る方が一般的です。 

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もち米の賞味期限ってどのくらい?

未開封の場合だと大体1年から1年半

もち米の賞味期限は通常の白米として食べられるうるち米よりも少し長めに設定されており、大体1年から1年半とされています。未開封で保存状態が良ければ3~4年過ぎていても食べることができるとのことです。想像よりもずっと長いですよね。こうした特徴からも、昔からお米は大事に扱われていたということがわかりますよね。

開封後の場合でも未開封と同じ

実は他の食品と違ってもち米やうるち米は開封後と未開封の賞味期限が同じなんです。そこまで空気による品質劣化がないということですね。ただし、保管状態が悪いとカビなどの原因にもなるのでなるべく早く食べるのがおススメです。

古くなったもち米はおこわ・おはぎや赤飯で◎

もち米にはたくさんの使い道がありますが、代表的なものはおはぎや赤飯です。リンクのレシピを参考にして、もち米を上手に消費しましょう。

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もち米を水につけすぎたらどうなる?

お餅には向いている

先ほども説明しましたがもち米の浸水時間を多く取り過ぎてしまった場合は、炊き上がりがやや水っぽくなります。この状態になったもち米はお餅にするのがベストです。一方でおこわや赤飯などを炊飯器で炊く場合は浸水時間を多く摂りすぎてしまうと、柔らかくなりすぎてしまい想像していた通りのおこわや赤飯が炊けなくなってしまうのです。

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もち米は水に浸さないで炊くこともできる?

炊飯器で炊く場合は浸さなくていい!

OK

ここでもっと分かりやすい方法で説明したいと思います。

  • 炊飯器でもち米を炊く場合は「浸水時間はいらない!」もしくは「白米の浸水時間にプラスして1~2時間浸けておく」!
  • お餅を作るための準備の時は「一晩浸水させておく必要がある!」

これだけ覚えておくだけでOKです。 

もち米と炊飯器で簡単におはぎが作れちゃう!?

おはぎとは?
おはぎとは、様々な季節の行事の料理に取り入れられてきた、日本各地で親しまれているもち米をつかったお菓子です。春と秋の彼岸におはぎがお供えされるようになったのは、魔除けの効果がある小豆と、当時はまだ貴重だった砂糖を使った料理をお供えすることで先祖に感謝の気持ちを伝えることにつながったといわれています。

おはぎと言うと自分で作るのが大変そうと思ってしまうかもしれませんが、実は炊飯器で手軽に炊けて簡単に作れてしまう方法があるんです。この場合も水加減や浸水時間をしっかり守ってくださいね。 

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まとめ

この記事をまとめると

  • もち米は何を作りたいかによって浸水時間が変わる
  • もち米を水につけすぎると、おこわや赤飯には向かないめちゃめちゃなお米が出来る
  • もち米は炊飯器を使って簡単におはぎが作れる!

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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