牛乳を飲むと太る?飲み過ぎの副作用・ダイエット中の夜・寝る前はNG?

牛乳は体にいい飲み物のイメージが強いですが、飲みすぎると太る原因となるのでしょうか?また、副作用は何かあるのでしょうか?今回は、

  • 牛乳のカロリー / 脂質 / 栄養
  • 牛乳は飲むと太る?
  • 飲みすぎは危険?
  • ダイエット中の牛乳の飲む時の注意点

これらのテーマについて紹介いたします。

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牛乳のカロリー・脂質は?

牛乳の栄養はカルシウムが代表的ですが、たんぱく質・ビタミン・ミネラル・脂質をバランス良く含んでいます。

子供の時には成長のために飲みなさい!と言われたことのある方も多いかと思いますが、牛乳を飲むことで太ることはあるのでしょうか?まずは牛乳のカロリーと脂質の数値を見てみましょう。

牛乳のカロリー

牛乳コップ1杯は約200mlで、そのカロリーは約140kcalとなっています。牛乳の中にも”特濃牛乳”という乳脂肪分が多く味の濃い種類がありますが、そちらの方がカロリー・脂質共に高くなります。約140kcalなのはノーマルの牛乳の値で、低脂肪乳の場合は95kcalほどです。

牛乳の脂質

牛乳コップ1杯200mlあたりの脂質は、7.8gとなっています。低脂肪乳の場合は2〜4gと、半分ほどの数値です。

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牛乳を飲むと太るの?

「牛乳を飲むと太るかどうか」ですが、牛乳はカロリー・脂質共に高い飲み物です。1日1杯〜2杯であれば太ることはありませんが、飲みすぎると太ることもあります。お茶と比べてカロリーが高いので、お茶を飲む人に比べれば太りやすいです。しかし、冒頭でもお話したように牛乳には栄養分がバランス良く含まれています!

成長期のお子様から高齢の方まで、栄養補給にぴったりの飲料なんです。詳しい栄養成分について確認してみましょう。

牛乳に含まれる栄養

牛乳は、カルシウムたんぱくビタミン類(ビタミンA、ビタミンB1、B2、B6など)が豊富に含まれています。栄養バランスに優れ、「準完全栄養食品」と呼ばれています。特に、牛乳はカルシウムの宝庫。コップ一杯の牛乳(200g)で成人が1日に必要なカルシウム量の3分の1をまかなうことができるんです!

  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
  • カゼイン:カゼインは、骨のカルシウムの吸収を助けるカゼインホスホペプチドの元になるたんぱく質です。カルシウム、鉄やナトリウムと結合し吸収を助けるだけではなく、体への吸収が遅いため高いアミノ酸濃度を維持ができるため、筋力トレーニングの後のプロテインの成分としても人気の高い栄養素です。
  • たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
  • ビタミンA:ビタミンAは、抗酸化作用、皮膚や肌の粘膜を作る、人間の視覚情報の伝達に関わるビタミンです。体内にある活性酸素を協力に除去し、肌の生成にも関わるため美肌作用、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぎます。加えて、視覚情報に関わる神経伝達に不可欠なロドプシンの生成の主成分にもなっています。
  • ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
  • ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
  • ビタミンB6:ビタミンB6は、たんぱく質をアミノ酸に分解し、再合成して筋肉や必要な組織を作る働きがあります。加えて、体内のホルモン分泌のバランスも整える働きを持っています。エネルギー代謝にも関わり、加えて神経伝達にも関わる多くの役割を持つビタミンです。
  • トリプトファン:トリプトファンは、脳内物質メラトニン、セロトニンの材料です。メラトニンは人間の睡眠の質に関わる物質で、セロトニンは脳内を穏やかにする働きがあります。不足すると睡眠の質が低下やいつもイライラすると言った症状が現れます。摂取することで冷静で穏やかな思考を保ちます。

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牛乳の飲み過ぎはどうなる?危険?

牛乳を飲みすぎると太ること以外に、どんな影響があるのでしょうか?牛乳の飲み過ぎによって起こり得る症状をいくつか見てみましょう。

腹痛・下痢

牛乳などの乳製品に敏感な方は“乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)”と言い、腹痛や下痢・消化不良などの症状が出ることがあります。

 牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)を消化吸収するために分解する”ラクターゼ”という消化酵素が不足するために起こる症状 で、小腸内でトラブルとなります。

また、牛乳に含まれる乳酸菌には腸内環境を良くして便秘解消や予防をする働きがありますが、過剰摂取することによって消化不良となり、下痢や腹痛の原因となります。

死亡率が上がる…!

「牛乳=体に良い飲み物」という印象ですが、スウェーデンの研究結果では、1日に3杯以上の牛乳を飲む女性は、1日1杯未満しか飲まない人と比べて死亡率が90%高いと発表しています。死亡率の違いは女性に見られ、男性においては差があまりないようです。

また、牛乳を多く飲む人の方が股関節部の骨折が60%多いことや、骨折全般でも15%多いと言われています。

ダイエット中に牛乳は飲める?

ダイエット中に牛乳を飲んでもいいの?と疑問に思うかもしれませんが、量やタイミングを考えれば飲んでも問題ありません。牛乳には栄養分がバランス良く含まれていますので、栄養が偏りがちなダイエット中にも取り入れたい飲み物です。

寝る前・夜は控える

牛乳はカロリーや脂質が高いため、 ダイエット中は寝る前や夜に飲むのは控えた方が良い でしょう。寝ている最中は日中よりも代謝が低いため、寝しなに飲み食べしたものは体に蓄積しやすいものです。

ダイエット中に牛乳を飲むのであれば、朝や日中など夜以外の時間にしましょう。

コーヒー牛乳・きな粉牛乳などは控える

牛乳100%であれば糖分は加えられていませんが、コーヒー牛乳やきな粉牛乳など加工された飲料には糖分が多く含まれているので控えるようにしましょう。甘味料による糖分はダイエットの大敵なので飲まない方が吉です◎

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まとめ

「牛乳は太る?」というテーマについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 牛乳は高カロリー高脂質なので、飲みすぎると太る!
  • 牛乳の飲み過ぎは腹痛や下痢の原因となることも。乳糖不耐症の人は注意!

牛乳はカルシウムなど栄養バランスが良く健康にいい飲み物ですが、飲みすぎると肥満の原因や腹痛の原因となるので、1日1杯〜2杯を目安に摂るようにしてみてくださいね!

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