みりんは料理に欠かせない調味料の一つですが、その効果や体への影響について着目しました。健康のため、そのまま飲む人もいるみりんですが、安全なのでしょうか?今回は、
- みりんは健康に悪い?
- 栄養成分と効果
- そのまま飲める?
こちらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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みりんの原料は何?
“本みりん”は、もち米・米こうじ・醸造アルコールまたは焼酎を原料としています。これをじっくり時間をかけて熟成させ、絞ってできるのがみりんです。
みりんは、砂糖よりも料理に旨味やコクを付ける効果があります。これは、砂糖は甘み成分が「ショ糖」だけなのに対し、みりんには「ブドウ糖」や「オリゴ糖」など9種類もの甘み成分が含まれているためです。
みりんによる旨味はこれらの甘み成分だけではなく、アミノ酸や有機酸といった成分が含まれていることも関係しています。
みりんと呼ばれるものには、本みりんの他に「みりん風調味料」や「発酵調味料(みりんタイプ)」などがあります。
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みりんの栄養成分と効果
栄養素
みりんはもち米や麹などを原料としているので、カロリーは意外と高い調味料です。また、甘みがあるため糖質を多く含んでいます。リンやマンガンなどのミネラル類を含んでおり、むくみや冷え性改善などの効果があります。
- 糖質:糖質は、主に植物が光合成によって作られる栄養素で、体内にブドウ糖に分解されエネルギーになります。1gで4kcalのエネルギーを持ち、体を動かす、生体維持に欠かせない大きなエネルギー源です。
- たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
- リン:リンはカルシウムと結合し、リン酸化カルシウムとなり骨と歯の材料になります。そのため、カルシウムとセットで摂ることが大事です。また、細胞の遺伝子情報の核酸に不可欠なミネラルです。加えて三大栄養素から分解したエネルギーを蓄える最終形態ののアデノシン三リン酸の材料にも必要です。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
- マンガン:マンガンは、食事によって取り込んだ食べ物の炭水化物、脂質、タンパク質の代謝を助ける必須ミネラルです。加えて、骨形成に関わり、丈夫な骨と軟骨を維持を助けます。加えて、体内のホルモンの合成も担うミネラルです。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- ビタミンB6:ビタミンB6は、たんぱく質をアミノ酸に分解し、再合成して筋肉や必要な組織を作る働きがあります。加えて、体内のホルモン分泌のバランスも整える働きを持っています。エネルギー代謝にも関わり、加えて神経伝達にも関わる多くの役割を持つビタミンです。
効果・効能
みりんに含まれているリンやマンガンなどのミネラル類によって、このような効果が期待できます。
- むくみ改善
- 冷え性改善
- 美肌効果
- 骨や歯を丈夫にする
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みりんはそのまま飲める?
みりんは加熱料理の調味料として使うのが一般的ですが、実は“そのまま飲むことができる”んです!みりんには「本みりん」「みりん風調味料」「発酵調味料(みりんタイプ)」の3種類がありますが、その中で そのまま飲めるのは本みりん です。
本みりんは、そのまま飲むとリキュールのような味がすると言われています。甘みの中にコクがあり、旨味を感じることができます。
みりんにはアルコールが含まれているので、子供にはNGです。みりんを使った料理を子供に与える場合は、アルコール分が飛ぶようにしっかり加熱しましょう。
みりんに含まれるアルコール濃度は、約12.5~14.5%!
飲み方
本みりんの飲み方には、そのままストレートで飲む方法や、炭酸水で割ったみりんソーダ、牛乳や豆乳と割ったりと様々です。炭酸割りはさっぱりと、牛乳・豆乳割りはまろやかな味わいになります。
みりんはアルコール度数が強いので、お酒に強くない方は割って飲むのがオススメです。また、加熱すればアルコール分を飛ばすことができます◎
600Wの電子レンジで1分加熱する
みりんは健康に悪い?
さて、みりんはそのまま飲んでも良いほど健康効果があることはわかりましたが、体に悪い影響はないのでしょうか?
みりんには「本みりん」「みりん風調味料」「発酵調味料(みりんタイプ)」の3つの種類があるとお話しましたが、本みりんに関しては体に悪い影響が出ることはありません。
しかし、みりん風調味料や発酵調味料みりんタイプに含まれる成分には、危険性があると言われています。
みりん風調味料は体に悪い?
みりん風調味料やみりんタイプは、アルコール分が1%未満なので加熱しなくても使えるところがメリットです。しかし、これらの調味料には本みりんに含まれていない『グリシン』や『酸味料』が含まれており、体への影響が懸念されています。
グリシンは甘味や旨味を出すためのもので、グルタミン酸と同じ働きをしますが、呼吸器系などの麻痺を起こす危険性があると言われています。とは言っても、すぐに体に影響が出るほどの含有量はありません。
糖尿病は?
みりんには甘味があるので糖尿病への影響が心配されることもあります。みりん大さじ1杯あたりの糖質量は7.8gですが、摂りすぎなければ大きな影響が出ることは考えにくいです。
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まとめ
この記事をまとめると
- みりんは本みりんであればそのまま飲んでも大丈夫
- みりんタイプやみりん風調味料に含まれる成分には注意
- 少量であればすぐに影響が出ることはない
- 大さじ1杯あたりの糖質量は7.8g
みりんは種類によってそのまま飲んでいいものと、飲まない方が良いものがあります。体に良いのは本みりんなので、健康のために飲んでみようという方は是非お試しください。
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