みかんが酸っぱいのはなぜ?原因はクエン酸!甘いみかんの見分け方!

冬に旬を迎えるみかんはビタミンCを豊富に含んでいます。ビタミンCには風邪を予防する効果があると言われているので、寒い冬にはみかんを積極的に食べたいですね。でも、旬の時期でもときどき酸っぱいみかんに当たってしまうことはありませんか?みかんは含まれるクエン酸の量が多いほど酸っぱさを感じさせてしまいます。クエン酸が少ないみかんを見分けることができれば甘いみかんを選ぶことができます。そこで、今回は

  •  みかんの栄養
  •  みかんが酸っぱいのはなぜ?
  •  甘いみかんの見分け方
についてご紹介いたします。

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みかんの栄養  

みかんに含まれる栄養と言えばビタミンCが有名ですが、その他にも健康に良い栄養素が含まれています。ビタミンCに含まれている主な栄養素をまとめました。

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ビタミンC  

みかんにはビタミンCが豊富に含まれています。日本食品標準成分表2020年版(八訂)によると 温州みかんの可食部100gに含まれるビタミンCの量は32mg です。ビタミンCの1日の摂取目安量は成人で100mgです。温州みかんの重さは小さいもので40g大きいもので130g程度です。可食部はおよそ20〜110gなので、小さいみかんなら5個、大きなみかんなら1個で1日に必要なビタミンCが摂取できます。

ビタミンCには抗酸化作用、免疫力アップ、がん予防、美肌などさまざまな効果があると言われています。体で作れない栄養なので食べ物から摂取しなくてはいけませんが、体内に蓄積もできず余分なものは尿で排出してしまうので継続的に摂取する必要があります。

ペクチン  

ペクチンはみかんやりんごに含まれる食物繊維の一種です。ペクチンには血糖値の上昇を抑える効果、便秘や下痢を改善する効果、疲労回復効果、脂質の吸収を抑える効果があるとされています。

へスペジリン

ヘスペリジンはみかんの皮やすじに含まれるポリフェノールの一種です。抗酸化作用が高いため血流を改善する効果、高血圧の予防など背かつ習慣病の予防や改善に効果が期待できます。また花粉症や骨粗鬆症の予防にも効果があると言われています。

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みかんが酸っぱいのはなぜ?  

みかんは酸っぱいものと甘いものがあります。みかんが酸っぱいのはクエン酸が多いことが原因なので、クエン酸を減らすと酸っぱさは抑えられます。

原因はクエン酸  

 みかんの酸味の元は9割がクエン酸で1割がリンゴ酸 と言われています。クエン酸は柑橘類や梅干しに含まれる成分で、思い出すと唾液が出てくるような酸っぱさの原因になるのもクエン酸です。クエン酸には、疲労物質である乳酸を分解して新陳代謝を促進させる働きがあるため、疲労回復に効果的です。ほかにも血流促進やミネラルの吸収を促すなどさまざまな健康に良い効果があります。

クエン酸を減らすと酸っぱくなくなる

酸味の強いみかんはクエン酸が多いことが原因なので、クエン酸を減らすことで甘みが増したように感じられます。クエン酸を減らす方法には3つの方法があります。

しばらく置いておく

みかんは呼吸をするときにクエン酸を消費します。そのため1〜2週間食べずに置いておくとクエン酸が減り酸味が抑えられます。気温が高いほど呼吸が活発になるので酸味を抑えたい人は温かい場所に、酸っぱいみかんが好きな人は気温が低い場所に保管するのがおすすめです。

温める

みかんに熱を加えるとクエン酸が分解されます。38〜42度のお湯に10分浸ける、みかんを焼く、電子レンジで30秒加熱するだけで甘みがましたように感じられます。電子レンジで加熱するときには破裂するのを防ぐため切り込みを入れておきましょう。

刺激を与える

みかんを揉んだり、お手玉のように投げて刺激を与えることでみかんに傷が付きます。その傷を修復するためにクエン酸を使うため、刺激を与えるとみかんが甘くなると言われています。しかし、揉んですぐ食べては効果がありません。刺激を与えた後数日置いて起きましょう。刺激を与えすぎて潰れてしまうと傷みが早くなるので、注意が必要です。

甘味の原因はショ糖

温州みかんやいよかん、ぽんかんなど果皮が赤い柑橘類にはショ糖が多く含まれています。ショ糖は果糖とブドウ糖が結合したもので、温度が高いほど甘みを感じるという特徴があります。グレープフルーツや文旦など果皮が黄色い柑橘類には果糖が多く含まれているので冷やすほど甘みを感じます。

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甘いみかんの見分け方  

甘いみかんかどうかを見極めるポイントは、ヘタ・皮の色・手触りです。スーパーなどでみかんを買うときにはぜひこの3つのポイントをチェックしてみてください。

小さめで枯れたヘタ  

ヘタはみかんが熟してくると 緑→黄色→オレンジ と変色します。オレンジになっていると傷むまでが早いので、スーパーで購入するときには黄色いヘタのものを選びましょう。またヘタの中心の軸が細いほどみかんに送られる水分が少なかったという証拠になるため糖度がたかく栄養が多い傾向があります。

なめらかな濃い色  

みかんは熟してくるとカロチノイドという色素成分が生成されるため、果皮も果肉もオレンジ色が濃くなっていきます。

表面のキメの細かさ

みかんの表面のキメの細かさも重要です。みかんの表面には油胞とよばれるつぶつぶがあります。これはみかんが呼吸するところで油胞の密度が高いほど甘くなります。キメが細かいみかんは手触りがツルツルとしているのに対して、キメが粗いみかんはザラザラしています。

まとめ

『みかんが酸っぱいのはなぜ?原因はクエン酸!甘いみかんの見分け方!』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • 酸っぱいみかんはクエン酸が多い
  • 酸っぱいみかんは置いておいたり、温めたり、刺激を与えたりすると甘くなる
  • 甘いみかんを見極めるにはヘタや色、手触りがポイント

酸っぱいみかんも甘くする方法があることがわかりましたね。甘いみかんが好きな人は少し温かいところに保管してみてください。日が経つごとに徐々に甘みが増してくると思いますよ。

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