明太子を食べてアレルギー症状がでてしまった場合には、どういった症状がでるのでしょうか?また食べ過ぎによる体への影響についても気になりますよね。そこで今回は…
- 明太子によるアレルギーはある?
- 明太子アレルギーの主な症状
- 明太子の食べ過ぎは体に悪い?
こちらのテーマについてご紹介をしていきます。
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目次
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明太子によるアレルギーはある?
まずは明太子によるアレルギーがどういった原因で起こるのかということ、明太子アレルギーの症状について詳しくお伝えしていきます。
原因成分
明太子の原料はスケトウダラの卵巣です。この卵巣に必要に応じて着色料を加えたものが『たらこ』で、唐辛子などの辛味調味料を加えたものが『明太子』です。明太子と辛子明太子は同じものを指します。
アレルギーを起こしてしまうのは、3つの原因が考えられます。
1. 魚卵自体のアレルギー
まず1つ目は、原料であるスケトウダラの卵自体にアレルギー反応を起こしている場合です。
2. 加工で使用する着色料
2つ目は、明太子に加工する際に使用される着色料に反応して起こる場合です。明太子を作る際には、まず漂白したたらこをグルタミン酸ナトリウムを中心とした方和食塩液に漬け込みます。
そして仕上げにソルビン酸カリウムで塩分を抜く工程があり、これらの物質によりアレルギー反応を起こす場合があります。
3. 明太子の塩分『亜硫酸塩』
亜硫酸塩とは酸化防止剤で、明太子に含まれる食品添加物です。この添加物に対し、アレルギーを起こす可能性もあります。
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明太子アレルギーの主な症状
続いて、明太子アレルギーの主な症状についてご紹介をしていきます。
皮膚症状
一般食物アレルギーでは、約9割が皮膚症状と言われており、皮膚が赤くなったり、痒み、蕁麻疹や湿疹等が出る場合があります。重度であると、明太子が唇に触れただけで唇が痒くなったり腫れたりします。
消化器症状
腹痛や下痢、吐き気や嘔吐といった消化器症状が出る場合もあります。
粘膜症状
口の中の痒みや喉のイガイガ、声がかれたり喉がつまったような感じといった粘膜症状が起こる場合もあります。
呼吸器症状
重度の症状になってくると、息苦しさや喘息のような症状が出る場合もあります。
さらに血圧低下や意識障害など急激に全身の症状が進行することを『アナフィラキシーショック』と呼び、このような場合には生命にかかわることも。
症状が見られた場合にはすぐに救急車を呼ぶなどして、病院で診察を受けるようにしましょう。
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明太子の食べ過ぎは体に悪い?
白米との相性も良く、ついたくさん食べてしまいそうになる明太子ですが、明太子には多くの塩分が含まれます。そのため、食べ過ぎると 塩分の過剰摂取 となり病気に繋がる可能性もあるのです。
コレステロール値の上昇
よく言われる鶏の卵のコレステロール含有量は100g当たり420mg、明太子は100g当たり280mgですので、それほど高いというわけではありませんが、食べ過ぎるとコレステロール値の上昇にも繋がることも。
しかし、明太子には悪玉コレステロールを減らす作用を持つEPA(イコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれているため、食べ過ぎにさえ気を付ければ心配はなさそうです。
高血圧
血液中の塩分が増えると、体内の浸透圧を一定に保つために血液には多量の水分が取り込まれます。そうすると血液量が増え、血管の壁を圧迫するために、血圧が上昇します。
また、からだに水分をため込んでしまうため、むくみがでてしまいます。その他にもホルモンや自律神経のバランスを崩すことも。特に糖尿病の人は高血圧を併発していることも多いため注意が必要です。
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腹痛や下痢が起こる?
明太子には唐辛子などの辛味調味料が豊富に含まれます。
唐辛子に含まれる辛味成分であるカプサイシンというものが消化器官を刺激するために、過剰摂取をすると吐き気や腹痛、下痢などが起こる可能性もあるのです。
特に胃腸の弱い人は少量であっても症状が出やすいですので注意をしましょう。
プリン体による痛風
痛風の原因と言われるプリン体。100g当たり200g以上含まれると多いと言われますが、明太子のプリン体の含有量は100g当たり159.3gと、実はそれほど多くはありません。
痛風とは体内で分解されたプリン体が尿酸となり、多くなりすぎてしまった尿酸が炎症を起こすこと。
そのため、明太子のプリン体が少なくても、もともと尿酸値の高い人は注意が必要なのです。
- お酒が強い
- 肥満
- 血縁者に痛風の人がいる
- 水分をあまり摂らない
- ストレスが多い
上記にあてはまる場合には尿酸値も高くなりやすいため、食べ過ぎないようにすることをおすすめします。
1日の摂取量目安は?
明太子の塩分は、食塩相当量に換算すると100g当たり約5.6gです。
18歳以上の1日の塩分摂取量目安は女性で7.0g未満、男性で8.0g未満ですので、 1食あたり2~2.5gほど の塩分に留めると◎
明太子の塩分量から計算し、ほかの食品の塩分量とのバランスを考えると、 1日の適量は約20g となります。
中程度の明太子が60gほどとなりますので、 1/3本程度 を目安にすると良いかと思います。
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まとめ
今回は明太子によるアレルギーの原因と症状、食べ過ぎによる体への影響についてご紹介をいたしましたがいかがでしたでしょうか。
アレルギーの原因と症状
- 原因:スケトウダラの魚卵自体や、着色料、明太子の塩分『亜硫酸塩』という食品添加物によるもの
- 症状:多くは痒みなどの皮膚症状だが、重度になると息苦しさや喘息のような症状、アナフィラキシーショックを起こす危険性もある
食べ過ぎによる影響
- 明太子は塩分量が多いため、食べ過ぎるとコレステロール値の上昇や高血圧、むくみに繋がる可能性がある
- プリン体の含有量は多くはないが、尿酸値が高い人は痛風に注意
- 1日の摂取量目安は約20g(中程度の明太子1/3本程度)
塩分が高かったり、アレルギーについては特にお子さまにあげる場合には心配があると思います。
初めて口にする場合にはできるだけ平日の午前中(すぐに病院で診てもらうことができる時間帯)に食べさせるようにし、食べた後は様子を見てあげるようにしましょう。
またはじめは生ではなく焼いたものからはじめると安心ですね。どの食品にも言えることですが、食べ過ぎは体に良くありませんので、適量を守って食事を楽しんでくださいね。
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