芽キャベツがまずいのは何故?苦み成分は体に良いの?下ごしらえの方法

皆さんは芽キャベツを食べたことはありますか?芽キャベツはまさにキャベツをぎゅっと小さくしたような見た目の野菜です。

実は芽キャベツっていろいろなところで「不味い」と言われているちょっとかわいそうな野菜なんです。その理由について解説していきます。

今回の記事では、

  • 芽キャベツってそもそもどんな野菜なのか
  • 芽キャベツが不味いといわれる理由
  • 美味しくするポイント
  • 含まれる栄養素

これらについて解説していきたいと思います。

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芽キャベツってそもそもなに?

芽キャベツは、通常のキャベツをミニチュアサイズにしたような小さなキャベツで、直径2.5cm〜3cmほどです。もともとはベルギーが原産の野菜で、日本には明治元年である1868年に伝わったと言われています。意外にもその歴史は長いのです。

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キャベツとは全く違う食材

芽キャベツは1つの株から50個〜60個の実を付けるので、1株育てるだけでもたくさん収穫することができます。このことからわかるように、名前はキャベツとありますが通常のキャベツとは全く違う性質を持った野菜なんです!

葉はしっかりと包み重なるように付いており、ぎっしりと硬いのが特徴的です。アクもあるので下処理の段階で一度下茹でし、アク抜きをしておく方が良いでしょう。

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芽キャベツが苦くてまずい!その理由は?

キャベツというものの形も味も全く違う芽キャベツは、「まずい」と言われることがよくあります。確かに芽キャベツはキャベツにはない強い苦味があり、しっかりと下処理しておらず、かなり苦い状態で料理に使ってしまうこともあります。

ではどうして芽キャベツが苦くなってしまうのかについて解説していきます。 

苦味の正体は「イソチオシアネート」

芽キャベツの苦味の正体はイソチオシアネートというアブラナ科の野菜に多く含まれる成分です。これは野菜が持つ天然の防虫効果成分で自己防衛のために分泌されるもので、体に悪いどころか摂取することによって体に良い効果がたくさんあります。

次はイソチオシアネートの効果について紹介していきますね。

イソチオシアネートの効能「抗酸化作用」

イソチオシアネートには強い抗酸化作用があります。抗酸化作用とは老化を進める原因となる活性酸素の効力を無力化する効果があります。活性酸素は加齢やストレス、生活習慣などによって増える傾向にありますが、そこで芽キャベツ等に含まれるイソチオシアネートが注目を集めています。

イソチオシアネートの効能「肝機能の強化」

肝臓は体内の有毒物質を解毒する働きがある器官です。イソチオシアネートは、肝臓の解毒作用を活性化させることが分かっています

肝臓の解毒作用は、誘導物質の量が増えるにつれて負担が大きくなり、あまりに負担がかかりすぎると肝臓がんなどの肝臓の病気に繋がる危険性があります。

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芽キャベツの苦味を取るには?

芽キャベツの苦味はイソチオシアネートという体に良い成分だという事がご理解いただけたと思いますが、それでも苦いのは嫌!という方もいらっしゃると思います。そんな方のために、芽キャベツの苦味を抑える方法について解説していきます。

<芽キャベツの苦味を抑える方法>

  • 根元から芯に十字型の切れ目を入れる
  • 塩を入れて沸騰させたお湯でしっかりと長めに茹でる(2~3分)

芽キャベツの苦味はしっかりと茹でることで少なくすることができます。その際に中までしっかりと火を通すことで中心部の苦味も軽減することができます。

このようにして茹でた芽キャベツは冷水にあげると鮮やかな緑色を保つことができるのでお勧めです。

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芽キャベツは栄養の宝庫!

芽キャベツにはイソチオシアネートという体に良い成分が含まれていることを説明しましたが、その他の栄養も通常のキャベツよりもギュッと凝縮されているんです!特にビタミンCは4倍、ビタミンB2は7倍、βカロテンが14倍も多く含まれています。食物繊維も豊富で、腸内環境をよくする効果もあります。それ以外にも、ビタミンUやカリウムなどが含まれ、栄養価の高い野菜です。

  • ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成
  • β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
  • 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • 芽キャベツはキャベツとは全く違う食材
  • 苦味が強いので不味いといわれてしまうことが多い
  • 苦み成分はとても体に良い成分
  • 苦味を抜くには根元から切り込みを入れて苦味成分を少し洗い流すのがおすすめ
  • 芽キャベツは栄養の宝庫なのでぜひ食べてみて!

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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