小麦粉グルテンが体に悪い理由とは?グルテンフリーを続けると?

最近ではグルテンフリーという言葉をよく聞きますよね。グルテンといえば小麦粉に含まれているイメージがありますが、日本人にとってはあまり馴染みがない言葉でもあります。このグルテンが体に悪いという噂が立ったのはどのような理由があるのでしょうか。

今回の記事では、

  • グルテンとはどのようなものなのか
  • グルテンが体に悪いと言われる理由
  • グルテンフリーを続けることによって得られるメリット

これらについて解説していきたいと思います。

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グルテンってどんなもの?

最近ではグルテンフリーという言葉をたくさん聞く機会がありますが、グルテンとは何を指しているかをご存知でしょうか。

グルテンは2種類のタンパク質である「グルテニン」と「グリアジン」が水を吸収しこねることで絡み合ってできたものを言います。グルテニンは弾力があり、グリアジンには粘着力があるのでそれぞれの性質が合わさることで双方の特徴を持った生地が完成します。

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グルテンが体に悪いと言われる原因は?

小麦に含まれるグルテンは腸内のバリア機能を弱らせてしまい血中に容易に有害物質を送り込ませ、体内の健康サイクルを悪くするということが研究で報告されています。

このことからグルテンは避けたほうがいいのは正しいのですが、そのほかに小麦には体に良い栄養素が入っていることを忘れてはいけません。適切な量であれば、小麦は摂取しても良いのです。

体に悪いといわれる他の理由

小麦は以下の理由で摂取すると体に悪いと言われています。

  • 老化につながる:遺伝子組み換え技術で改造された現代の小麦は、血糖を上昇させる作用が強く血糖が高い状態が続くとインスリン抵抗性を起こし、体の「老化」につながる。
  • 病気の原因になる:現代の小麦には「グルテン」が多量に含まれており、体内に入れば、精神疾患や糖尿病、肥満、心臓疾患、リウマチなどの自己免疫疾患などの原因になる可能性が指摘されている。

このように様々な理由があるようですが、実は小麦による「毒性」は明確になっていないのが現状です。食品における様々な情報というのは、完全に鵜呑みにせず参考程度に覚えておくということが大切になってきます。

何事もマキシマイザー(最善思考)ではなく、ほどほどでOKという形にしておくと心に余裕が生まれて良い情報収集を出来るようになりますので覚えておきましょう。

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グルテンフリーにすると起こること

グルテンフリーの生活に変えることで得られるメリットとは、腸内環境の改善や、便利・下痢の解消です。腸内環境が整うことで、肌荒れなどのトラブルが減少し、ほかにも疲労感や倦怠感が改善されやすいと言った良い影響があるようですね。

しかし、すべての人にとっていい影響があるとは一概にはいえません。実践して自身の体の状況を確認しながら行うことが大切です。

体に悪い?デメリットは?

実は、小麦は「もっと食べたい」と感じる中毒性があるそうです。このため、グルテンフリーの食生活を行うことで、グルテンが多く含まれている小麦食品が食べられなくなることにストレスを感じるデメリットがあります。

小麦やライ麦などにはビタミンB群や食物繊維が豊富なので、摂取を控えることで栄養バランスが悪くなりやすいです。栄養バランスをよくするためには他の食品で補う必要がありそうです。

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グルテンフリーにすると痩せるって本当?

海外で流行ったグルテンフリーダイエットは、グルテンを避ける“食事法”を指します。日本でダイエットと聞くと減量法のイメージが強いですが、そうではないようです。健康な人が実践して何らかの効果があるという科学的根拠はまだ見つかっていません。

体調が良くなり体重が減ったケースは、「セリアック病」や「グルテン不耐症」による体調不良が改善した影響ではないかと考えられます。

セリアック病とは
セリアック病は小麦や大麦、ライ麦に含まれるタンパク質のグルテンに対する遺伝性の不耐症であり、グルテンの吸収不良によって、下痢、体重減少、極度の悪臭がする大量の便がみられます。

痩せた理由は単純にカロリー制限されたから?

小麦を使用している食品は、パンや麺類、ケーキ、フライ食品の衣、カレーのルウなど、とても幅広いです。小麦を使用した食品はカロリーや脂質が高いものが多く、さらに中毒性もあるため、いつの間にか食べすぎてしまっていることがあります。

ダイエットとして意識をして、グルテンが含まれている食品を避けて食べなかったため、単純にカロリーや脂質の摂取が抑えられたことにより、結果的に痩せただけで、グルテンフリーを行ったから痩せたという根拠にはつながらなさそうです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • グルテンは2種類のタンパク質である「グルテニン」と「グリアジン」が水を吸収しこねることで絡み合ってできたもの
  • グルテンは体に悪いと言われているが、完全に摂取してはいけないというわけではない
  • グルテンによって腸内のバリア機能が弱くなる可能性はある
  • グルテンが悪いのではなく小麦の食べ過ぎは悪いと言われている説もある
  • 小麦の食べ過ぎによって栄養バランスが崩れることにより体調が悪化してしまう可能性がある 

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。 

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