小麦粉アレルギーの原因物質|ニキビ・下痢など症状|麦茶で反応する?

小麦粉のアレルギーって聞いたことはありますか?食物アレルギーの方以外でも、普段食べてはいるけどじつは小麦粉にアレルギー反応をしているという人がいます。今回の記事では、

  • 小麦粉のアレルギーは何が原因?
  • 小麦粉アレルギーの症状は?
  • 麦茶でも小麦粉と同じアレルギーはでるの?
といった疑問を解決していきます。

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小麦粉はアレルギー食品

アレルギー

原因物質・成分

小麦アレルギーは食物アレルギーの中でも3位に位置されるほどポピュラーなアレルギーです。食べ物によるアレルギー反応というのは、ある特定のたんぱく質を摂取することによる免疫反応です。例えば、小麦粉アレルギーの人が小麦を摂すると、2時間以内に皮膚や粘膜、呼吸器系、消火器などにアレルギー反応が起こります。

小麦アレルギーの原因ですが、小麦のタンパク質には水溶性タンパク質と不溶性タンパク質があり、そのうちの不溶性タンパク質の「ω-5グリアジン」がアレルギーを発症する原因物質であることがわかっています。

これまでは、ω-5グリアジンは主に大人の小麦アレルギーのアレルゲンとされていましたが、子供の時に発症するアレルギーにも強く関係することがわかっています。また、アレルギー反応の中には、食べることと運動することで誘発されるアレルギーなどもあります。

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小麦粉アレルギーの主な症状

アレルギー

蕁麻疹・湿疹などの痒み

アレルギー患者の80%~90%は皮膚症状を発症します。主な症状として、じんましんやそれに伴う痒みが出ます。また呼吸器系や粘膜の症状も次いで高くなっています。

腹痛

腹痛がアレルギー?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、アレルギー反応で消化器に影響を及ぼすこともあります。ただ、腹痛は食べ過ぎによるものなのか、アレルギー反応なのかなどわかりづらいので、毎回小麦を食べて腹痛になる、という場合は一度病院で検査をしてもらうといいでしょう。

下痢

下痢も腹痛と同じく、アレルギー反応によって消化器に影響が出た場合の症状です。下痢や血便が出る場合も、一度アレルギーを疑って病院での検査を受けることをおすすめします。

頭痛

アレルギーは恐ろしいことに、神経にも影響を及ぼします。普段から片頭痛を発症している人だと分かりづらいですが、小麦を食べて2時間以内に頭痛がしてきた、毎回小麦を食べると頭痛がする、という場合も病院での検査をおすすめします。また、神経に影響するアレルギー反応として、意識障害や失禁などもありますので、アレルギーによる頭痛を疑う場合は、すぐに食べるのをやめた方がいいです。

くしゃみ

アレルギー反応の大部分を占めるのが、粘膜症状です。主に、くしゃみや、鼻づまり、鼻汁が出る、などの症状や、目がかゆくなる、涙が出る、目が浮腫むなどの症状です。料理やお菓子作りで小麦粉を扱っていたら、くしゃみが出てきた、という経験はありませんか?

実は、パン屋さんなどで勤務する人の中には、今までなにも症状を発症していなかったのに、毎日小麦粉を吸う環境にいたらアレルギー反応が出るようになってしまう、という方もいます。日常的に小麦粉を扱う方は、マスクをするなどの対策をした方がいいでしょう。

肌荒れ・ニキビ

アレルギー反応には皮膚症状があるとお伝えしましたが、皮膚への影響にニキビや肌荒れをすることもあります。アレルギーは大人になってからも発症することがありますから、最近パンを食べるとニキビが増えるようになった、と感じる場合はもしかしたら小麦アレルギーの可能性もありますので、注意深く様子を見ていきましょう。

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赤ちゃんも小麦粉アレルギーの症状は同じ?

赤ちゃんのアレルギー反応も大人とほぼ同じです。

  • じんましん
  • 呼吸しづらい・咳など
  • 嘔吐する
  • 腹痛により泣く

赤ちゃんは皮膚が薄く、肌に触れることでアレルギーを発症することもあります。湿疹が出ているときは食物アレルギーも併発しやすいので注意しましょう。

特に離乳食をあげる月齢の場合は、あげる食べ物の順番に工夫をするといいです。野菜や米などの低アレルゲンなものから始めて、小麦などのアレルギーを発症しやすい食べ物は少量にして様子をみつつあげていきましょう。

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麦茶でも小麦アレルギー症状は出る?

小麦粉アレルギーになった時の対処法

麦茶は大麦を煎じてから抽出するため、基本的にはアレルギーであっても飲んでも大丈夫なことが多いです。大麦と小麦は違うものなのですが、医師より麦全般を避けるように言われている場合は飲むのを控えましょう。

小麦粉アレルギーは検査もできる

小麦アレルギーは大人でも子供でも検査も可能です。アレルギーを検査する方法は、

  • パッチテスト:アレルギーの疑いがある物質を皮膚に貼り、数日間の反応を見る方法
  • 血液検査:採決による検査。複数のアレルゲン物質を特定できる
  • プリックテスト:アレルギーの疑いがある物質を皮膚に垂らし、軽く針で刺して体内に入れることでアレルギー反応を見る

などがあります。お近くのクリニックでどんな検査が受けられるか調べてから受信すると良いでしょう。

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まとめ

いかがでしたか?アレルギーは、重度の人だと生死にかかわる危険なものです。大人でもアレルギーは発症するため日常的に同じ物質を摂取し続けることでも発症することがあります。今回は、小麦のアレルギーについて、

この記事をまとめると

  • 小麦のタンパク質に含まれる物質が原因である
  • 皮膚・粘膜・呼吸器・消火器などにアレルギー症状が出る
  • 麦茶はほとんどの場合、アレルギー反応は出ない
  • 赤ちゃんは離乳食を少量食べさせて様子を見る

 

ということがわかりましたね。小麦はパンやお菓子、料理によく使われる材料ですのでできるだけ食べたい気持ちがあると思いますが、アレルギーが疑われる場合は食べるのをやめて、きちんと病院での検査を受けることをおすすめします。