川や池、湖に生息している日本でも馴染みのある淡水魚の魚、鯉を使った料理のなかでも鯉こくという料理をご存知ですか。
しかし、鯉と聞くと独特の風味や臭いがあって美味しくないイメージがありますよね。実際に鯉こくは本当にまずいのでしょうか。この記事では、
- 鯉こくとは
- 寄生虫の心配は大丈夫?
- 他に鯉料理は?
以上について詳しく解説していきます。寄生虫の心配性から、鯉こく以外の鯉料理も合わせてご紹介していくので、詳しく知りたい方はぜひ最後までこの記事を読んでくださいね。
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鯉こくとは
鯉は、実は観賞用以外にも食用のものであれば調理をしたら食べられます。鯉料理のなかでも味噌を使った鯉こく。そもそも鯉こくとはどんな料理でしょうか。
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どんな料理?
鯉こくとは、味噌汁で輪切りにした鯉を煮込んだ料理です。江戸時代前から食べられている鯉こくは、かつて長野県の佐久市で捕れた鯉が使われ献上された歴史があります。
また、時間をかけて煮込まれるだけでなく味噌などの調味料を使っているので、刺身として食べるよりも臭いが気にならずに食べられますよ。
鯉を料理に使う時は、泥抜きと餌止めを行うことで川魚特有の臭みを抑えられます。
発祥は?
鯉こくの発祥地は長野県です。長野県は、実は鯉の養殖が盛んな場所で専門店なども数多くあります。また、東日本の方面でも伝わっています。
まずい?おいしい?
ですが、鯉と聞くと独特の臭いがあり、まずいと感じる人も多いです。鯉が持つ独特の臭いは、泥を持っているからです。しかし、泥を時間をかけて吐き出させることで臭みもなく食べやすい料理になりますよ。
鯉こくを食べた人の口コミをみていたところ、ほとんどの人が臭みがなく美味しいと書かれており、まずいという口コミはありませんでした。鯉料理を食べてまずいと感じる時は泥抜きがしっかりできていない証拠です。
せっかく料理を作ってまずいと感じないためにも泥抜きは必ずしましょう。
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寄生虫の心配は大丈夫?
鯉料理を作る時に、心配になるのが肝吸虫(きもすいちゅう)という寄生虫です。アジアを中心に生息している寄生虫ですが、そもそもどんな生物なのでしょうか。
肝吸虫とは
肝吸虫は、肝臓内に寄生する虫で肝吸虫症という感染症をおこします。肝吸虫に感染すると以下の症状がおきます。
- 発熱
- 悪寒
- 胆管癌
- 心窩部痛
- 下痢
特に、寄生されると体内で生き続ける厄介な生物です。では、肝吸虫に感染しないためにもどのような対処法をとれば良いのでしょうか。
- 加熱が不十分な生魚
- 乾燥
- 塩漬け
- 酢漬け
以上の魚を食べた時に感染する場合があります。また、約1ヶ月で成虫となり大きさも最大で10mm~25mmほどの大きさにもなります。
対処法
肝吸虫は、加熱が十分に出来ていない淡水魚を食べると感染するリスクが高くなります。そのため、しっかりと熱してから食べましょう。特に、海外で生で食べる鯉料理を食べる時は注意をしましょう。
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他に鯉料理は?
鯉こく以外にもおすすめの鯉料理はこちらです。
- 鯉の洗い
- 鯉の甘煮
どちらも、鯉こくと並ぶ代表的な料理でまずいという口コミもほとんどないので、ご安心ください。
鯉の洗い
一つ目は鯉の洗いです。こちらの料理はからし酢みそで食べるのが主な食べ方です。鯉の洗いは、活きた食用の鯉を使います。氷水にサッと潜らせるので、コリコリとした食感の引き締まった身が食べられますよ。
さらに、臭みや余分な脂も落としてくれるので食べやすくなります。ですが、鯉の洗いは先ほどご紹介した通り肝吸虫が付着している場合があります。
日本のものは、食用として管理されているのでほとんどの場合が安心して食べられますが、海外で食べる時は注意しましょう。
鯉の甘煮
二つ目は鯉の甘煮です。長野県の佐久地方でお馴染みの料理です。鯉の甘煮は、鯉を輪切りにして砂糖や醤油などで煮た料理で、鯉の洗いと違いほとんどの部位が食べられます。また、鯉の甘煮は自宅でも作れます。
- 鍋に砂糖・醤油・みりんを入れて一煮立ちさせます。
- 鯉は熱湯にかけて血抜きをした後に、輪切りにします。
- 輪切りにしたあとは、一煮立ちさせた鍋のなかに入れて中火で20分ほど落としぶたをして煮ましょう。
- 汁が煮詰まったら水と酒を加えてさらに15分ほど煮ます。
- 輪切りにした表面が飴色に代わり、タレにテカリが出てきたら完成です。
煮付け料理としても、食事の一品におすすめなので、ぜひ作ってみてくださいね。
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まとめ
鯉こくは、独特の臭みがなく食べやすいのでまずいという口コミはほとんどなく、美味しいと評判の料理です。この記事でご紹介したことをまとめますね。
この記事をまとめると
- 鯉こくは輪切りにした食用の鯉を味噌汁で煮込んだ料理で、調味料を使用しているため生で食べるよりも臭みが感じられず、まずいと感じる口コミは少ない
- しかし、鯉は泥ぬきをしっかりしないと独特の臭みが残るため、料理にしてもまずいと感じる
- また、肝吸虫という寄生虫のリスクもあり、特に加熱が不十分な魚や塩漬け・酢漬けにしたものは気をつける必要がある
- 鯉を食べる時は、肝吸虫のリスクを少なくするためにもしっかりと熱してから食べる
ぜひ、食べたことのない人は一度食べてみてくださいね。
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