オリーブオイルベースのローズマリーオイルやバジルオイルにカビは生える?

ハーブの香りをたっぷり含んだハーブオイルをご存知ですか?このハーブオイルは自宅でとっても簡単に作ることができるのですが、そのベースとなるオリーブオイルは比較的傷みにくいとされています。ではハーブを付けた場合はどうなのでしょうか?今回は

  • オリーブオイルにカビは生える?傷むとどうなる?
  • ハーブオイルは傷みやすい?
  • ハーブを漬け込む際の注意点
について詳しく解説していきますよ。

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オリーブオイルはカビが生える?

オリーブオイルは一度に使う量が少ないので、結構長持ちしますよね。ですがあまり置いておくと、カビが生えてしまったりするのでしょうか?気になりますよね。

微生物がほぼ発生しない

オリーブオイルは基本的に腐らないと言われています。これは食品を腐敗させる微生物が繁殖しにくいためです。

微生物が繁殖するためには栄養や温度、水分などの条件が整わなければいけないのですが、オリーブオイルには水分がほとんど含まれていません

そのため微生物が繁殖することができない、というのがオリーブオイルが腐らない理由です。

どちらかといえば、オリーブオイルは酸化によって食べられなくなることが多いです。

空気中の酸素と油が反応して品質が劣化することを、酸化といいます。オイルの酸化は、間違った保存方法によって酸素や光などの影響を受けることで起こります。

酸化したオリーブオイルを多量に摂取すれば体調不良の原因にもなりうるので、オイルの酸化には注意が必要です。

黒い沈殿物などに発生する可能性はある

オリーブオイルの底に沈殿している黒いものの正体は、オリーブの実の搾りかすです。

日本に輸入されているオリーブオイルのほとんどはフィルターにかけてあるので、こういった澱が出てくることはめったにありません。

澱が出てくることがあるオリーブオイルは無濾過のものです。無濾過のオリーブオイルとは日本酒の濁り酒のようなもので、オイルがうっすら濁っています。

この濁りが時間の経過とともに瓶の底に沈殿して、黒い沈殿物となって出てくるのです。

オリーブオイルは抗酸化物質が含まれているため比較的酸化しにくいのですが、この澱は酸化しやすくなっています。

出てきた澱から酸化したにおいがしていなければ食べても問題はありませんが、決しておいしくはありません。

白い塊はカビではない

5度以下の場所で保管していると、オリーブオイルの中に白い沈殿物があらわれることがあります。

一瞬カビかと焦ってしまいますが、これはカビではなくオリーブの成分によるもの。オリーブオイルは低温になると固まってしまう性質を持っています。

暖かい場所に数時間置いておけば、すぐに元に戻ります。またカビではないので当然食べても問題ありません

ただしこの現象をあまり繰り返してしまうと、品質が落ちせっかくの香りが飛んでしまいます

オリーブオイルは常温保存が最適です。夏場であっても冷蔵庫などの冷たい場所に置くのはやめましょう。

ですが30度以上の高温に長時間置いておけば、逆に劣化の原因になります。オリーブオイルは基本的に冷暗所での保存を心がけてくださいね。

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ローズマリーオイルはカビが生える?

ローズマリーが爽やかに香るローズマリーオイルについてご紹介します。

オリーブオイルベースなら生えにくい

ハーブオイルというものをご存知ですか?これは名前の通り、オリーブオイルにハーブの香りを移したフレーバーオイルのことです。

作り方はとても簡単で、お好みのハーブをオリーブオイルに漬けて1~2週間置いておくだけ。これだけでとっても手軽に自家製のハーブオイルができあがります。

オリーブオイルには水分がほとんど含まれていないため、微生物が繁殖しにくい状態です。

またオリーブオイルはオレイン酸・ポリフェノール・ビタミンEなどの抗酸化物質を多く含んでいるため、油の中でも比較的酸化に強いという特徴があります。

ローズマリーに水分が残っているとカビの原因に

オリーブオイルには水分が含まれていないので微生物が繁殖しにくい、と説明しました。

つまり漬け込むローズマリーに水分が残っていれば、微生物の繁殖を促すことになってしまうのです。

洗ったローズマリーは丸一日干すか、キッチンペーパーに広げて電子レンジにかけましょう。こうすることでローズマリーに残った水分を完全に飛ばすことができます。

水分が少しでも残っていればオイルは傷みます。漬け込むハーブの水分はしっかり乾かしてから漬けるようにしてくださいね。

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バジルオイルにカビは生える?

お次は華やかなバジルの香りのバジルオイルについてです。

オイル自体にはカビは生えない

前述の通りオイル自体にはほとんどカビは生えません。オリーブオイルは、オイルの中でも比較的腐りにくいと言われています。

ハーブオイルは肉や魚料理はもちろん、マリネや炒め油としても使える万能オイルです。

またビネガーや塩と混ぜれば自家製ドレッシングにもなります。ハーブの香りの効いた上品なサラダのできあがりです。

いつものようにただ炒めただけの料理でさえ、ハーブオイルの香りのおかげでとても華やかな、特別な料理に仕上がります。

このハーブオイルさえ漬けていれば、調理に手をかける時間がなくてもとても手の込んだ料理のように仕上げてくれる、魔法のオイルなんですよ。

バジルがオイルに完全に漬かってない場合は危険

ローズマリーでも同じことですが、ハーブがオイルに完全に漬かっていないとその部分からカビが生えてしまいます

万が一オイルからハーブが飛び出していれば、オイルを足してしっかり先まで漬け込むようにしてください。

また使っていくうちにオイルが減り、ハーブの頭が出てくると思います。その場合もやはり出ている部分から傷んできますので、その段階になったらハーブは抜いてオイルだけで保管します。

このハーブオイル、今回はローズマリーとバジルをご紹介しましたが、どんなものでもお好みのハーブで作ることができます。

スーパーで買ったフレッシュハーブが余ってしまったときや、家庭菜園でハーブが多く収穫できたときなどにもおすすめです。

  • セージ
  • フェンネル
  • タイム
  • ディル
  • オレガノ

など、自分好みの香りのハーブオイルを楽しむことができます。

またいくつかのハーブを組み合わせても、胡椒や鷹の爪などのスパイスと一緒に漬けても、自分だけのオリジナル風味のオイルを作ることができるんですよ。

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まとめ

ハーブオイルの魅力が伝わりましたか?

この記事をまとめると

  • オリーブオイルはカビが生えにくいオイル
  • オリーブオイルは比較的酸化に強いが、保存状態によっては酸化する可能性も
  • ハーブを漬け込む際には水分を完全に飛ばす必要がある
  • ハーブの飛び出ている部分から傷むので、先まで全部オイルに漬け込むこと

これを読んでさっそくハーブオイルが作りたくなったのではないでしょうか。オリーブオイルとハーブさえあれば誰でも簡単にできるので、作らない手はないですね。

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