昆布締めの昆布は何回も使えるの? 使った昆布を美味しく食べる方法を紹介!

皆さんは昆布締めのお刺身はお好きですか?昆布の味わい深い風味が鯛やヒラメなどのお刺身にしっかり染み込んでとてもおいしいですよね。昆布締めで使われている昆布はかなり分厚く立派な昆布なので、何かに再利用したくなっちゃいますよね。今回の記事では昆布締めに使った昆布は再利用できるのかどうかについて紹介していきます。

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昆布締めの昆布は再利用「できる」!

昆布締めの昆布は使い回しができる

昆布締めに使った昆布は魚の臭みが残っているかも?と心配になるかもしれませんが、実は再利用が可能なのです。2回目に使う時は昆布で挟む時間を倍の長さにすることでしっかり昆布の旨味が魚に浸透します。

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昆布締めとは?

そもそもどうして昆布締めにするの?

新鮮な海産物を昆布締めにすることで余分な水分が昆布に吸収されて身がキュッと締まり、旨味が凝縮されるので昔から海産物を昆布締めにしています。古くは江戸時代から昆布締めが利用されているんですよ!元々は昆布で締めることで魚の酸化を防ぐことができ、長期間保存ができることから昆布締めが利用されるようになりました。昆布締めで昆布に含まれる旨味成分が海産物の美味しさを引き立てると分かったのは、もっと後の時代になってからです。

「うま味」って「おいしさ」と違うの?
「おいしさ」という言葉と「うま味」。両者はしばしば混同して使われますが、実は大きく異なっています。「うま味」は甘味・酸味・塩味・苦味とともに基本味と呼ばれる味の1つです。基本味とは、他の味を混ぜ合わせてもつくることのできない独立した味のことをさします。一方おいしさは、味そのもの(味覚)だけでなく、料理の見た目(視覚)、香り(嗅覚)、食感(触覚)、噛んだときの音(聴覚)、食事の雰囲気や環境など、五感を総動員して感じるものです。「旨味」「旨み」「うまみ」などの表現は、おいしさを表しているのに対し、「うま味」は基本味のことを表しています。基本味である「うま味」はおいしさを構成するとても重要な要素です。※引用:日本うま味調味料協会ホームページより

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他にも様々な食品を昆布締めにできる

チーズ

魚介類以外にも様々な食材を昆布締めにすることができるというのはご存知ですか?昆布締めにできる食材として卵、チーズ、こんにゃくなどが挙げられます。昆布に包んで冷蔵庫で保管していくだけなのでとても簡単で、しかも食材の旨味を何倍も引き上げてくれる昆布締めという方法を覚えておいて絶対に損はありません。

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昆布締めに使われている昆布の種類は?

昆布締めに向いている昆布

昆布締めに向いている昆布は「道南昆布」「羅臼昆布」といった平たく伸ばされたタイプの昆布です。平たい昆布を使うのは、食材と昆布が隙間なく密着することで昆布の旨味が食材にうつりやすくするためです。

特に羅臼昆布は「出汁の王様」と呼ばれるほど有名で、昆布締めに最高に使いやすいと言われています。

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昆布締めの昆布を美味しく料理しよう!

昆布締めに使った昆布でもまだまだ旨味成分が十分に残っているので、捨てるのはもったいないです!昆布締めに使った今度は美味しく食べるレシピを紹介していきます。

湯通しすれば出汁をとることが可能!

熱湯

昆布締めに使った昆布には魚の臭みが吸収されているので、そのままではダシに使うのは難しいですが、湯通しすることで魚の臭みを除去することができます。湯通ししても魚の臭みが取れない場合は昆布の深くまで魚の臭み成分「トリメリルアミン」がしみこんでいる状態です。湯通ししても臭みが消えなければお酢に少しつけておくとアルカリ性のトリメリルアミンが中和されて臭みが気にならなくなるはずです。魚の臭みが取れた昆布は昆布出汁に使用したり昆布巻きや昆布の佃煮にすることができます。

魚の生臭みの原因のトリメリルアミンとは?
まず魚の生臭さの原因成分は「トリメチルアミン」というアルカリ性の揮発しやすい物質です。これは有機化合物の一種になります。魚の水揚げ後、時間の経過と共に旨味成分の一つであるトリメチルアミン-N-オキシドが徐々に分解されることによって生じた物といわれています。トリメチルアミンの性質として水に溶けやすく、低濃度では魚臭さ、高濃度になるとアンモニア臭を放ちます。

細かく刻んで炊き込みご飯に加えることも可能

昆布はご飯と一緒に炊くことで、その美味しさをご飯にしっかり浸透させることができます。普段作っている炊き込みご飯の中に昆布を入れてみてください。料理の味が格段に上がり炊き込みご飯のレベルが一気に引きあがります! 

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まとめ

この記事をまとめると

  • 昆布締めに使用した昆布は、倍の時間締めることで再利用が可能!
  • 昆布締めに使用した今度はまだ旨味成分が残っているので、出汁を取ったり佃煮にしてみよう!

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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