絹さや・さやえんどう・エンドウ 豆の違いは?品種の特徴・地域の呼び方

シャキシャキとした食感や鮮やかな緑色が特徴で、料理の彩りや付け合わせとして活躍する絹さや。

そんな絹さや、実は種類が多数あることをご存じですか?この記事では絹さやについて、

  • 絹さやとさやえんどうの違いは?
  • 絹さやとエンドウ豆の違いは?
  • スナップエンドウとは?

をテーマに紹介していきます。絹さやの種類について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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絹さやとさやえんどうの違いは?

ここでは、絹さやとさやえんどうの違いについて紹介していきます。

実は同じもの

絹さやとさやえんどうは同じものです。甘みがほのかにあり、平べったい形をしています。

地方によって呼び方が違う

なぜ同じものなのに名前が違うのでしょうか?実は地域によって、呼び方が変わるのです。関東地域では絹さや、関西地域ではさやえんどうと呼ばれています。

品種の特徴

絹さやはほかの品種と比べると、長さは5~6cmと小さく、実が小さいため非常に薄いのが特徴。そのため、シャキシャキとした食感を楽しめます。

ほのかな甘みがあり、色鮮やかな緑色をしているため、料理では彩りや付け合わせとして活用されることが多くあります。

絹さやという名前の由来は2つ。1つは見た目がツヤツヤとしており絹のように見えることから。

もう1つはさや同士がこすれると、絹の着物がすれ合うような「絹(衣)ずれ」の音がするからだと言われています。

えんどうは奈良時代に遣唐使によって伝えられましたが、さや部分が食べられるようになったのは江戸時代に入ってからだとされいます。

絹さやはハウス栽培が行われているため一年中手に入りますが、畑で栽培された露地物は3月~6月頃のみ出回ります。

初夏のものが最も美味しく、旬ならではのみずみずしさが味わえるのが特徴。鹿児島県が主な産地で、総出荷量の約30%を占めています。そのほか、愛知県や福島県、和歌山県などでも盛んに生産されています。

絹さやは、ツヤとみずみずしさを感じさせる緑色をしたもの、さやが薄いものを選びましょう。

豆の形が浮き出て厚くなっていると、さやが硬くなっています。さやにハリがなくなり色が薄くなっていると味も落ちてしまいます。

また、新鮮さは、ヘタ(ガク)や先端のヒゲでも見分けられます。ヘタの色が鮮やかで、ヒゲにもハリがあってイキイキとしているものを選びましょう。

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絹さやとエンドウ豆の違いは?

ここでは、絹さやとエンドウ豆の違いについて紹介していきます。

収穫段階に違いが

絹さや・グリーンピース・エンドウ豆は、収穫の段階で名前が変わります。

若いさやの状態で収穫したものを絹さや(さやえんどう)、中の豆が未成熟の状態で収穫したものをグリーンピース、中の豆が完全に熟してから収穫したものをエンドウ豆と呼んでいます。

エンドウ豆の特徴

エンドウ豆はマメ科えんどう属に分類され、原産は主に中央アジアから中近東とされています。エンドウ豆は豆類ですが、豆苗から実えんどう(グリンピース)までは野菜類に分けられます。

成熟したエンドウ豆には3大栄養素の1つであるタンパク質、腸内環境を整える食物繊維、体のバランスを整えるカリウム、カルシウムなどさまざまな栄養素が含まれています。

えんどう豆(ゆで)のカロリーは100gあたり148kcal。非可食部であるさやなどには、食物繊維やカルシウムが可食部より含まれていると言われています。

全体にふっくらと膨らんでいて、実がしっかりと成長し張りがあるもの、さやの色に変色がなく鮮やかな緑色のものを選ぶのがポイントです。

グリーンピースの特徴

エンドウが大きくなって完熟する前の状態で収穫した柔らかい実のものがグリーンピースです。

グリーンピースは味が強く、甘味があるのが特徴。青臭さや食感で好みが分かれます。

風味を持たせたいなら、サヤ付きを購入するのがおすすめ。サヤから出して時間が経つと風味が落ちてしまいます。

むいたものは乾燥が早いので、調理する直前にサヤから出しましょう。調理する場合は、下茹でしてから使用すると青臭さが和らぎます。

食感が苦手な方は、旬の時期である3~5月に収穫された、生のグリーンピースがおすすめ。みずみずしいフレッシュな食感が楽しめます。

食物繊維・たんぱく質・カリウム・亜鉛・ビタミンB1などが豊富に含まれています。

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スナップエンドウとは?

ここでは、さやえんどうに似ているスナップエンドウについて紹介していきます。

品種が違う

スナップエンドウは、エンドウを品種改良したものです。絹さややグリーンピースとは品種が異なります。

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見た目・味の特徴

さやがふくらんでいて厚みがあり、サイズは7cm前後。もともとアメリカで栽培されており、日本では1970年代後半あたりから出回るようになりました。

全体的にふっくらとしていて、見た目はグリーンピースに似ています。さやが柔らかいので、さやごと食べられるのが特徴です。

さやは肉厚でサクサクとしており、甘みがあります。茹でるだけでサラダやおつまみとして活用でき、鮮やかな緑色を活かして彩りを添えてくれます。

全体がきれいな緑色で変色や傷などがなく、さやがふっくらとしているものを選びましょう。

まとめ

絹さや・さやえんどう・エンドウ豆の違いについて紹介してきましたが、いかがでしたか?地域や収穫時期によって名前が変わり、味や食感にも違いが出てきます。

シャキシャキとした食感と彩りの良さを毎日の食卓で楽しんでみてはいかがでしょうか。

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